7兆円市場へ進出!? 人の感情を検知するアルゴリズムが登場

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掲載日 2014/01/09

7兆円市場へ進出!? 人の感情を検知するアルゴリズムが登場

人間の表情を数値的に計測して感情を読み取るアルゴリズムが搭載されたソフトが販売される。新興企業のAffectivaが開発した、微笑み等の表情のデータと商品販売データとの結び付きを分析するソフトだ。

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 表情から感情を把握するアルゴリズムを開発したAffectivaという会社は、MIT(米マサチューセッツ工科大学)の複数の研究者らにより4年前に共同で設立されたベンチャー企業である。

Tracking Emotions Through Facial Expressions――表情から感情を読み取る際の考え方を説明している
 表情を読み取るアルゴリズムが米国で求められている理由のひとつは、米国のテレビ広告市場が約700億米ドル(約7兆円)を越えていることがある。顔認識によって感情を分析する技術は業界にとって強力な販売促進ツールとなる可能性を秘めている。

 テレビ広告をみた視聴者の感情がどう反応しているかを表情から計測することは、そのあとの消費者行動を予測することにもつながる。

 Affectivaは来月から感情を検知するソフト開発キットを販売する。開発に関係したMITの研究者は、この技術が教育にも応用できることを期待している。子供の感情の変化を表情から把握することで教育効果を高めるためである。

 感情を読み取るアルゴリズムの研究には、ここ数年の間にいくつかのプロトタイプが開発された。たとえばコンピュータマウスにセンサを内蔵して、握ったときの力の入り具合により計測する方法などである。

 表情から感情を読み取る研究のために、世界中に設置されたウェブカメラにより、リラックスした状態での10億を超える個人の表情の変化が蓄積されている。

 Affectivaでは、52を超える国から表情のサンプルをとるために参加したパネリストの事例から、特定の性別、文化、トピックスによる表情と感情との結び付きのアルゴリズムを探り出してきた。

 本研究については前向きな意見から懐疑的な意見まで幅がある。前向きな意見としては「感情を分析するすばらしい研究」(カナダ)、「顔の表情を認識し、個々人の感情を解読するプログラムが開発された!」(ギリシャ)、「スィート!」(不明)」、「表情を読み取るソフトウェアは、あなた自身よりもっとあなたを知っている」(米国)などがある。

 一方、懐疑的なコメントとしては、「顔の表情によって、どのような感情が読みとれますか?」(トルコ)、「感情(を分析する)アプリは、怖い存在。異文化間では通用するだろうか?」(不明)、「表情から感情を読み取るアルゴリズムが発見できるとは思えない。」(不明)などがある。

 また「表情から感情を検出することは、ブランドを販売するときに必要な大部分を占める」(英国)と表情から感情を分析することの重要性はわかっているものの「感情を検出する表情読み取り機は、本人が見逃しているものをどれくらい検知できるのか?」(不明)など、予測精度への懐疑的なコメントもある。

 国(文化)の違いにより、表情の感情表現が異なることに対応できるのか?またそれが販売促進に結び付く情報となり得るのか? など、期待と疑問は尽きないが、マーケティングを超えて文化の違いから発生するコミュニケーションのズレを修正するサポートツールとなることを期待したい。
  • 「顔の表情を認識し、個々人の感情を解読するプログラムが開発された!」(ギリシャ)
  • 「顔の表情によって、どのような感情が読みとれますか?」(トルコ)
  • 「感情を検出する表情読み取り機は、本人が見逃しているものをどれくらい検知できるのか?」(不明)
  • 「スィート!」(不明)
  • 「感情を分析するすばらしい研究」(カナダ)
  • 「感情(を分析する)アプリは、怖い存在。異文化間では通用するだろうか?」(不明)
  • 「表情から感情を検出することは、ブランドを販売するときに必要な大部分を占める」(英国)
  • 「表情から感情を読み取るアルゴリズムが発見できるとは思えない」(不明)
  • 「表情を読み取るソフトウェアは、あなた自身よりもっとあなたを知っている」(米国)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:西山 昇)
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