「味」をネット送信! 味覚再現可能なデバイス登場に世界が驚愕

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掲載日 2013/12/12

「味」をネット送信! 味覚再現可能なデバイス登場に世界が驚愕

シンガポール大学の研究チームが、味覚を電気的に再現することに成功した。電流を流した電極を舌にあてることで味蕾を刺激し、塩辛さ、酸味、苦み、甘さを伝えられる。糖尿病の食事療法にも応用できるという。

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 江戸時代の人が液晶大画面ハイビジョンの映像を見たなら、たまげて腰を抜かしたに違いない。現実と見まがう風景の中で、肌つやも生身の人間そのままの人たちが動き、言葉を喋っているからだ。

 我々は日々当たり前のようにテレビのハイビジョン放送を見ているが、人間の五感を電気的に再現するというのは考えてみればすごいことだ。視覚と聴覚の仮想現実化はすでに高度に発達しているが、残る味覚・嗅覚、触覚の再現はまだ実現していない。しかしこのたび、味覚を電気的に再現する技術が実現したことで、未来への大きな可能性が示された。

New ScientistというYouTubeチャンネルでの紹介動画
 嗅覚を電気的に再現する技術として1950年代にSmell-O-Visionというシステムがスイスの学者によって開発され、映画館で一部実用化もされたが、これは要するに香料をタンクに入れて用意しておき、場面の必要に応じて混ぜ合わせて「焼きたてのパン」や「靴クリーム」といったにおいを再現するものだった。大がかりな装置が必要で、仮想現実とは言いがたいものだ。

 シンガポール大学のNimesha Ranasinghe博士率いる研究チームが成功したのは、電流を流した電極を舌にあてることで味蕾を刺激し、味を伝える技術。本来は化合物の違いによって味を感じ分ける味蕾に、電極の温度をわずかに変えることで別々の味を伝えるというのだ。味覚を構成する塩辛さ、酸味、苦み、甘さ、そして旨味のうち、旨味以外の4要素をこの方法で伝えられるという。

 さらに、細かな味覚を制御する技術がTaste Over Internet Protocol(TOIP)として開発されたため、理論的には自分だけの味をインターネット経由で公開することもできる。

 この技術の使い道としては、もちろんゲームなどがあるが、大きいのは糖尿病患者の食事療法にも使えることだ。この装置で甘みを感じてもらうことで、実際に使う甘味料の量を減らすことができるのだ。

 この記事への反応には半信半疑なものが多かった。「エイプリルフールのニュースなら信じるのに」というカナダ人の反応など、その典型だろう。また、「旨味が再現できないことを嘆く日本人のコメントもいくつかあったが、いかにも日本人らしい反応だ。ちみみに「旨味」はそのままumamiと表記されている。

 鋭いのは、匂いがなくて味だけでは意味がないとするコメントだ。国籍は探せなかったが、どこの国の人なのだろう? たしかに、言われてみればもっともで、この技術が記事内で「デジタル版ペロペロキャンディ」(digital lollipop)と呼ばれているのも上手い表現には違いない。

 味がするだけで匂いがせず、お腹もふくれないなら、それこそあめ玉のようなものだからだ。
  • 「未来のダイエット法は間違いなくこうなるね」(米・ニュージャージー州)
  • 「動画が何だか気持ち悪いけど、すごい技術だね」(オランダ)
  • 「なんだか笑っちゃうな」(イギリス)
  • 「電子ペロペロキャンディに研究予算をつぎ込んでいるところだってさ」(不明)
  • 「甘さや塩辛さ、酸味、苦みを電極が再現してくれるんだって」(オーストラリア)
  • 「エイプリルフールのニュースだったら納得いくんだけど、マジなんだよね?」(カナダ)
  • 「“旨味”を除く基本味覚の再現技術が開発される」(日本)
  • 「単独では使い道ないね。匂いがなくちゃ味もへったくれもないんだよ」(不明)
  • 「すぐにインターネットを味わえるようになりそうだね」(インド)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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