銃弾を浴びてもパンクしないタイヤが登場! 気になる構造は?

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掲載日 2013/12/05

銃弾を浴びてもパンクしないタイヤが登場! 気になる構造は?

ATV(全地形万能車)メーカのPolaris社が発表した準軍用車輌Sportsman WV850 HOは、ハニカム構造のエアレスタイヤを前後輪に装着している。50口径機関銃の12.7mm銃弾を浴びてもパンクせず、14999ドルで発売される。

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 タイヤにパンクはつきものだ。ジェット旅客機のタイヤがパンクして発着に遅延が……というニュースはさして珍しくもないし、自転車のパンクともなれば、未経験の人の方が珍しいくらいだろう。

 空気式タイヤは構造上、パンクのリスクをゼロにはできない。そこで各メーカは、空気圧を利用しないエアレスタイヤ(ノン・ニューマティック・タイヤ)の開発に取り組んできた。

 ミシュランは、タイヤとホイールが一体化したような構造を持つ「Tweel」(tireとwheelをつなげた造語)を開発しているし、ブリジストンも同様の構造を持ち、一本あたり150kgの荷重を支えられるタイヤの開発を進めている。

Polaris社によるプロモーション動画(不整地での走行を含む)。
 ミシュランとブリジストンはタイヤ業界の東西の横綱といえるが、その両社に先駆けてエアレスタイヤの実車装着を実現したのが、ATV(全地形万能車)メーカのPolaris社だ。新型車のSportsman WV850 HOは、記事の写真にもあるように無骨なオープントップのミリタリーグレードATVで、ライダーはオートバイのように中央部にまたがり、バーハンドルで操舵を行う。ちなみにミリタリーグレードとは、軍用に転用できるほどに高性能で堅牢という意味だ。

 このATVの巨大な前後輪は、硬いトレッド面の内側がハニカム構造になっているエアレスタイヤだ。空気圧に頼らないため、理論的にパンクせず、50口径軍用機関銃の12.7mm銃弾を浴びてもびくともしないという。

 じつはエアレスタイヤは、すでにあちこちで使われている。ビルの解体現場などで使われるバックホーというパワーショベルの一種や、ゴルフカートなどに使われているのだ。しかしそれらはいずれも、スピードは二の次の車種だ。今回Polaris社が、ある程度スピードを出して走る車輌にエアレスタイヤを実現したことの意義は大きい。

 エアレスタイヤには一般的に、サスペンション能力が低く、自動車の燃費を悪化させ、タイヤが路面にこすれることによる熱の放熱が難しいという問題がある。それゆえなかなか実用化が進まなかったが、パンクしないという特性が持つ価値は相当に大きい。

 今回、ミリタリーグレードの車輌でエアレスタイヤが実現した背景にもそうした事情がある。軍用車輌にとって弱点はタイヤだったからだ。戦車のようなキャタピラ式車輌ならパンクはしないが、スピードが出ないし燃費も悪い。しかし装輪式車輌は銃弾一発でパンクしてしまうという欠点があったからだ。

 この記事への反応には、なぜだか中南米の人のものが多かった。さらに、Google翻訳にかけてもわからなかったが、アラビア語のものもあった。不整地や未舗装路の多い国情を反映しているのだろうか?

 それらの国の人々が夢のクルマと讃える一方で、国籍不明だが、英米人と思われる人の反応には1万5000ドルなら安いといった、手に届く夢としての反応が目立った。その違いが興味深い。

 日本人の反応にあった、舗装路でどれだけ速度が出るかは、今後一般車両に導入されるにあたっての課題になるだろう。

 空気式タイヤは一世紀ほど前にミシュラン兄弟が開発したもので、自動車を全世界に普及させる原動力になった。21世紀の新技術エアレスタイヤが、今後どう発達するのか、目が離せない。
  • 「気に入ったよ」(コスタリカ)
  • 「イカす動画だな」(ベネズエラ)
  • 「(タイヤばかりに目が行って)この車のことを忘れそうだ」(メキシコ)
  • 「動画、見たよ〜」(セルビア)
  • 「今のタイヤみたいなペースで舗装路を走行する時どうなんだろ」(日本)
  • 「このビデオ、気に入ったよ」(台湾)
  • 「欲しい〜〜〜〜〜〜〜」(不明)
  • 「こんなタイヤのついたクルマがずっと欲しかったんだ。しかも1万5000ドルぽっきりとはね!」(不明)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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