米NSAも狙う新技術? 電源無しで無線通信可能なデバイス登場!

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掲載日 2013/11/21

米NSAも狙う新技術? 電源無しで無線通信可能なデバイス登場!

大学研究者が電源なしで無線通信できる電子デバイスを開発した。実験ではテキストメッセージが電源なしでやりとりできることが示されている。将来の無線通信方式を変える大きなインパクトのある技術になりそうだ。

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 開発された無線通信デバイス名は「アンビエント・バックスキャッター(Ambient Backscatter)」。米ワシントン大学の研究者が開発した通信方式である。名前の由来は大気中の電波散乱である。

ワシントン大学が公開している無線通信の仕組みを説明した画像
  名前のとおり空中に飛び交う無線信号を通信デバイスの電源と通信媒介の両方に転換する技術である。実験では、バッテリがない2個の通信デバイス同士が空中に散乱するワイヤレス信号により通信できることが示された。

 TV局の電波を捉えて電源なしで通信する仕組みは次のとおりである。

 たとえばAとBの二人がそれぞれ通信デバイスを搭載した装置を持っていたとする。それぞれの通信デバイスは飛び交うTV信号の「吸収を0ビットとして送信」し、「反射を1ビットとして送信」する。Aの信号(0,1)とBの信号(1,0)の組み合わせが通信の基本となる。文字は数字の組み合わせで生成されることから、テキスト通信が成立する。現時点では通信できるテキストサイズに制限があるが、テキスト(文字列)のみを送信する方式としては利用可能である。

 新しい通信方式は伝統的な無線通信よりも電源効率が高い。将来的には、毎日使うカギ、財布等の持ち物にタグを装着することで置き忘れたときにアラームの役目を果たすことが期待される。

 携帯電話、スマホにこのデバイスを埋め込むことができればバッテリの節約につながる上、緊急時に電源がなくてもテキスト通信できる。

 この技術に対する反応には「この技術が応用される将来はすごい!」(米国)、「この小さなデバイスに電源ありません!」(フランス)と賞賛の声が挙がっている一方で、「周囲の電磁エネルギーを活用するバッテリなしの新しいデバイスが開発された!」(スペイン)、「(その技術があると)携帯電話のバッテリがいらなくなるということ!?」(トルコ)など、技術を十分理解し切れていないが驚嘆しているものもある。

 実際の応用面では、「緊急時には非常に役に立つ技術になるだろう」(米国)とのコメントがあり、将来の技術展開に対しては、「代替エネルギー源」(マレーシア)、「インターネットの世界に(新たな)道を開く大きな進歩」(英国)、「テキストメッセージ送信の未来(の姿)になるかもしれない」(米国)など期待が大きい。

 応用範囲が広い技術だけに、「悪意をもった使われ方をするのは応用範囲がどこまで広がったときか?」(英国)、「NSA(米国家安全保障局)が喉から手がでるくらい欲しい技術」(米国)と、監視に応用できる技術であるものの悪用される可能性があることを示唆するコメントがある。
  • 「この技術が応用される将来はすごい!」(米国)
  • 「この小さなデバイスに電源ありません!」(フランス)
  • 「電源としてTVとWi-Fi(の電波)を使う」(米国)
  • 「周囲の電磁エネルギーを活用するバッテリなしの新しいデバイスが開発された!」(スペイン)
  • 「NSA(米国家安全保障局)が喉から手がでるくらい欲しい技術」(米国)
  • 「(その技術があると)携帯電話のバッテリがいらなくなるということ?」(トルコ)
  • 「代替エネルギー源」(マレーシア)
  • 「インターネットの世界に(新たな)道を開く大きな進歩」(英国)
  • 「テキストメッセージ送信の未来(の姿)になるかもしれない」(米国)
  • 「緊急時には非常に役に立つ技術になるだろう」(米国)
  • 「悪意をもった使われ方をするのは応用範囲がどこまで広がったときか?」(英国)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:西山 昇)
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