ルンバは時代遅れ?室内空間をスキャンする夢の全自動システム

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掲載日 2013/10/10

ルンバは時代遅れ?室内空間をスキャンする夢の全自動システム

Mabは、世界中の学生が対象の国際的デザインコンペ「Electrolux Design Lab 2013」で最終候補となった全自動掃除システム。回転翼に組み込まれた太陽電池で駆動する908体の超小型飛行ドローンが、洗浄液の水滴で家具や床をなぞることで室内をきれいに保つ。

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 炊事、洗濯、掃除――家庭のルーチンワーク御三家だ。それでも炊事には、手料理の味を自分でも堪能でき、喜ぶ家族の顔に癒されるという面もある。いっぽう洗濯は、少なくとも洗いから脱水までは全自動化されている(干してから畳んで仕舞うまでの手作業がかなりの手間ではあるけれど)。となると残るは掃除である。

Electrolux Design Lab 2013出展時の説明動画
 ロボット掃除機ルンバが登場したのは2002年のこと。センサーを頼りに室内をちょこまかと動き回り、床掃除を終えると自ら充電ユニットに戻っていく様にはどこかユーモラスなところもあり、着実に改良が重ねられたこともあって、全世界で800万台以上を売り上げるヒットとなった。

 しかし当然ながら、ルンバには床掃除しかできないし、物が散らかった部屋では行く手を阻まれて満足に掃除をすることができない。そんな欠点を一挙解消するかもしれない新たな全自動掃除システムがデザインコンペで最終候補に残り、話題になっている。

 そのコンペは、11年目の開催となるElectrolux Design Lab2013で、未来の家庭での使用を想定した技術コンセプトを発表するもの。60を上回る国々の学生から寄せられた1700以上もの提案の中で、8件残った最終候補のひとつが、コロンビア大学のAdrian Perez Zapataさんの考案したMabという全自動掃除システムだ。

 Mabは球状をした本体ユニットと、その側面に蜂の巣状に格納された908体の飛行ドローンからなる。全自動システムで室内をスキャンすることで掃除すべき箇所をまず割り出し、次に3枚の回転翼のついた竹とんぼのような飛行ドローン群がいっせいにそこに飛来し、水玉状になった洗浄液で表面をなぞり、埃や塵を取り込むのだという。ドローン群が持ち帰った埃や塵は本体ユニットで濾過することで、洗浄液と分けられるという。さらに、本体ユニットには自動で洗浄液を補充する機能もあるというのだ。

 それが実現すれば、まさしく完全全自動の掃除システムの実現となる。ルンバと違って飛行式だから、床だけでなく棚の上なども掃除できるし、床に物が散乱していても、その間を縫って掃除できるだろう。またおそらく、壁などの垂直面にもある程度は対応可能と思われる。

 記事内の画像や動画を見てもらえばわかるが、デザインが未来的でカッコいいのもこのシステムの売りだ。それもあってか、記事へのコメントには未来的、掃除が変わるといった賞賛の声が多かった。ルンバが時代遅れに見えるというヨルダン人のコメントは、多くの人が感じていることをひと言で的確に言い表したものと言えよう。

 しかし、提示されているのはあくまでも「コンセプト」。実現性やコストには未知数な部分もある。国籍は不明だが(名前からするとおそらく英米人)、そこに鋭くツッコんだコメントもあった。また、猫屋敷(=猫が複数いる家)ではどうするんだというコメント(こちらもたぶん英米人)も鋭いところをついている。毛がフサフサのペットや、毛足の長いカーペットなどを埃と誤認識しないためのアルゴリズムの向上など、製品化には課題も多いだろう。

 そうは言っても、これが実現すれば画期的であることも確か。今後の展開を見守りたいものだ。
  • 「数百体の微小ロボットがあらゆる表面をきれいにする全自動システム……か、ふ〜ん」(イタリア)
  • 「掃除の概念をくつがえすコンセプトね。ひとつ欲しいなあ」(不明)
  • 「家の掃除をしてくれるドローンの軍隊をおひとついかが?」(イギリス)
  • 「まさしく掃除の未来形だね」(ポーランド)
  • 「掃除はロボにお任せって時代がいつか来るかもね」(米・アリゾナ州)
  • 「掃除ドローンの群れを呼び出せるって時代に、ダサくて一つしかないルンバに誰が頼るっていうんだい?」(ヨルダン)
  • 「未来的なコンセプトだね」(アメリカ)
  • 「未来図だって? こいつらが未来の象徴だってんなら、そらまあクールだろうさ」(イギリス)
  • 「いくらするんだい? 運用コストは? 家庭を模した環境や、実際の家庭でのテストはどれだけやったんだ? アイデアは凄いけど、知りたいのはそこだよ」(不明)
  • 「胸に引っ掛かってることがひとつあるんだ。つまりさ、猫屋敷でこれを使ったら、どんな騒ぎになるんだろうかなって」(不明)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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