光一粒に情報をのせる「量子暗号鍵配信」

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流行りモノから新技術まで! 5分でわかる最新キーワード解説

光一粒に情報をのせる「量子暗号鍵配信」

2013/10/02


 日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマは超高速コンピュータの出現を前に危機に瀕している暗号技術の救世主と目される「量子暗号」。実用化は遠い未来のことではありません。課題解消が次々に進み実用化カウントダウンが始まる「量子暗号鍵配信」技術の進展状況をサックリと見ていきましょう。

暗号

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量子暗号通信とは

 「暗号は必ず破られる」……というのはもう過去の常識。原理的に絶対破れない暗号方式に、もうすぐ手が届きそうだ。素因数分解などの計算量が安全性の根拠になってきたこれまでの暗号方式はすでに解読方法がわかっている。どんなに計算機性能が上がっても絶対不正解読できない新しい暗号方式が必要だ。その筆頭に挙げられるのが「量子暗号」。実用化ははるか先と考えられてきたが、近年次々に未解決だった課題が解消されており、そう遠くない将来に機密性の高い通信への適用が期待できるようになってきた。

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量子暗号が期待される背景:従来型暗号はいずれ瓦解?

 現在最も堅牢な暗号方式と考えられているのがPKIでおなじみのRSA暗号方式だ。その安全性の根拠は、暗号鍵がわからなければ解読に膨大な計算量が必要で時間とコストがかかり過ぎるという事実による。計算量は暗号鍵の長さにもよるがRSA 1024ビットの場合で数十年〜数百年、金額換算すれば数十億円〜数兆円とも見積もられる。もっと桁数を増やせば天文学的時間が必要になる。解読の方法はすでにわかっているものの、誰がそんな愚行をするだろうか、という考え方だ。
 しかしこの考え方は、現在の超並列コンピュータで数億年かかるはずの計算を、わずか数秒で終わらせてしまう「量子コンピュータ」の発明によって崩れ去った。量子コンピュータはいまだ実用化の目処が立っていないとはいえ、将来的に現在の暗号基盤を根底から崩してしまう可能性がある。RSA暗号はもちろん、それをさらに複雑にした楕円曲線暗号であろうとも、存在意義がなくなってしまうのだ。

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