復号せずに暗号検索できる「秘匿検索技術」

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流行りモノから新技術まで! 5分でわかる最新キーワード解説

復号せずに暗号検索できる「秘匿検索技術」

2013/08/21


 日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマは暗号化されたデータベースを暗号化されたキーワードのまま検索できるようにしたうえ、属性情報を利用したアクセス制御も同時に実現し、しかも従来の数百倍のスピードで検索できるという「秘匿検索基盤ソフトウェア」。「検索可能暗号」が世界中で活発に研究されるなか、三菱電機が初めてソフトウェアとして実用的なスピードでの実証に成功しました。

暗号

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「秘匿検索基盤」とは

 クラウドで暗号化データベースを運用する際に、検索キーワードを毎回異なる結果になるように暗号化したうえ、メモリ上でも一瞬たりとも復号せずに検索可能にする「検索可能暗号」技術に、属性情報による「アクセス制御機能」、高速化のための「暗号化索引」を付加し、「暗号強度」「アクセス制御」「高速検索」の3つをバランスよく組み合わせたのが、今回三菱電機が発表した「秘匿検索基盤ソフトウェア」だ。

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クラウドではデータベース暗号化だけでは不十分

 市販データベース管理システム(DBMS)には「暗号化オプション」が備えられている。それは万が一にも外部流出しては困る機密情報が含まれる大量のデータを安全に保管するための機能だ。しかし利用の際には最終的には内容をどこかで平文で取り出すことになる。それでも情報漏洩を起こさないと考えられているのは、利用者もシステム運用管理者も組織のルールに従う仲間であり、職業倫理としても情報流出行為は行わないという前提があるからだ。
 しかしクラウドサービスが基幹システムにも採用されるようになると、そんな常識は通用しない。なにしろ、データとDBMSとその管理下にある暗号鍵も社外に移動し、それらが入るサーバの運用管理は業者に任される。サーバは専用とは限らず、見ず知らずの他組織の仮想サーバが同一物理サーバ上で稼働し、メモリを共用することもある。
 仮想マシンのメモリ内容はサーバの運用管理者の操作で簡単にディスクに書き出すことができ、メモリ内容を窃取するマルウェアも登場した。また同一物理サーバ上の他組織の仮想サーバからメモリ状況を監視すれば操作を推測できる可能性が指摘されてもいる。サーバ上のどこかに必ず存在している暗号鍵も不正に窃取される可能性がないとは言えない。
 むろんクラウド業者はユーザ情報の保護を何らかの形で保証しているには違いない。だがクラウド側の従業員の不正やルール違反、インフラのセキュリティホールをどう防ぐかは、ユーザ企業がコントロールできない領域を含む。そこが問題だ。

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