Googleの光通信の400倍!? 高速化を実現する、意外な技術とは?

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掲載日 2013/06/20

Googleの光通信の400倍!? 高速化を実現する、意外な技術とは?

音響専門家用のヘッドホンに使われているノイズキャンセル方式を光ファイバー通信に応用すると、インターネットの転送スピードが格段に上昇することが、米国ベル研究所の研究者の実験によって確かめられた。

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 ヘッドホンから流れ出る音から本当に聞きたい音以外のノイズ(雑音)をキャンセルする原理には、ヘッドホンの外から人間の耳に入ってくる音を、別の音を重ねてキャンセル(相殺)する方法がある。

 それを光ファイバーに応用することでデータの転送スピードが格段に向上することが米国ベル研の研究者により公表された。これまでインターネットの光ファイバーの転送スピードを向上させるには、転送プロセスのスピードをあげることしかなかった。そのために多くのパワーが必要とされ、それよって逆にノイズを多くすることになり、かえって転送スピードを低下させることになった。

光ファイバーのデータ転送量の上限が膨張し続けている

 ところが米国ベル研究所の研究員が、光ファイバーケーブルにオリジナルの転送データと別に2本の光線を同時に流すとノイズが抽出され、ノイズがうまくキャンセル(相殺)されることを発見したのである。

 この技術は位相共役(phase conjugation)と呼ばれており、光ファイバーケーブル12800キロに400ギガビット/秒の信号を送ることができ、グーグルが光ファイバー契約者に提示している1ギガビット/秒の400倍のスピードになる計算となる。

 理解しやすいアイデアでもあり、コメントには、「クール」(トルコ)、「おどろくべきこと!」(ベルギー)など手放しで賞賛するものが多かった。一方「ワオ!どこにいけば契約できる?」(カナダ)、「現存するケーブルのスピードもより早くなる」(オーストラリア)などすぐにでも利用できる技術と勘違いしているコメントもあった。そのような場合でもフランス人は「すばらしいの?」(フランス)と技術を理解しているのかどうかさえわからないコメントを発する。

 「コストを考慮するとGoogleファイバーでも十分速いよ。」(米国)などコストを含めた実際の使用可能性に関する疑問を呈するコメントなどもあった。

 また専門的なコメントとして「われわれは同じテクニックを衛星通信ですでに使っている。……」(オーストラリア)として衛星通信の帯域節約のために使用される“一対キャリア多元接続(PCMA)”と同じ原理の通信技術であることを指摘するものがあった。

 たしかにアイデアとしては誰でも思いつきそうな内容なのに「……これまで他の誰もが、このことに気付かなかったことに驚く。」(オーストラリア)とあるように、多くの光ファイバー通信の研究者がこれまで実験で確かめなかったテクニックだったこと自体が不思議な感じがする。
  • 「面白いコンセプトだ。これまで他の誰もが、このことに気付かなかったことに驚く」(オーストラリア)
  • 「すばらしいの?」(フランス)
  • 「この技術は標準の光ファイバーケーブルで使えるの?」(不明)
  • 「クール」(トルコ)
  • 「おどろくべきこと!」(ベルギー)
  • 「ワオ!どこにいけば契約できる?」(カナダ)
  • 「現存するケーブルのスピードもより早くなる」(オーストラリア)
  • 「新しい光ファイバーのインフラが必要になる」(不明)
  • 「Googleファイバーでも十分速いよ」(米国)
  • 「われわれは同じテクニックを衛星通信ですでに使っている」 (オーストラリア)
  • 「アルカテル、ルーセントはすでにこの技術を使った製品を発表している」(不明)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:西山 昇)
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