死から生還!?奇跡を起こした“AutoPulse”の凄さとは

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掲載日 2013/05/30

死から生還!?奇跡を起こした“AutoPulse”の凄さとは

39歳のオーストラリア人Colin Fiedlerは心臓発作に襲われ、40分間にわたって臨床的に死亡していた。彼の命を救ったのが、持ち運び可能な心臓サポートポンプ“AutoPulse”だった。

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 40分間の心拍停止。見守る家族はどんな思いだったろう? 医療スタッフはどれだけ奮闘したのだろう? そして当の本人は、何を感じていたのだろう?。

Fiedlerさんの命を救ったAutoPulseのしくみを解説した動画
 Fiedlerさんを死の際から救ったのは、“AutoPulse”という心臓サポートポンプ。患者の腰から上をカバーする固定板の上にポンプ装置がベルトで据えられたもので、負荷を分散させて胸部全体を安定的に圧迫することができる。なお、最近あちこちで見かけるAEDとの違いは、ひと言でいえばAEDが電気ショックで心臓の働きを取り戻す装置であるのに対して、こちらは物理的な胸骨圧迫を行う装置であることだ。

 心拍停止で人が死ぬのは、脳への酸素と血液の供給が止まってしまうから。それを防ぐために行われるのが心臓マッサージ(胸骨圧迫)だが、人力では力の入り方にムラがあるし、そもそもすぐに疲れてしまう。手動の圧迫では正常な血流量に比べて心臓へは10〜20%、脳へは30〜40%しか確保できない、と言われている。それをバッテリ駆動式のポンプで安定して行うのがAutoPulseだと、製造元のZOLL Medical Corporation(米国、マサチューセッツ州)は謳う。

 ニュース記事によれば、Fiedlerさんは救急車での搬送中に、2つの病院からどちらを選ぶかと問われた。そこでThe Alfred病院と答えたことが彼に幸運をもたらすことになる。AutoPulseマシンと、携帯式の人工心肺装置による最新の心肺蘇生治療を提供するメルボルン地区唯一の病院がそこだったからだ。

 AutoPulseを含む治療システムのおかげで、脳や臓器への血液と酸素の供給が確保されるため、医師は慌てず騒がす心拍停止の原因を突き止めて治療することができる。そしてFiedlerさんは後遺症もなく無事に退院することができた。The Alfred病院ではこれまでに3人を心拍停止から蘇生させており、各人が臨床的に死亡していた時間は40〜60分になるという。

 記事への反応は、現地のオーストラリア人とそれ以外で真っ二つに分かれている。病院のあるメルボルンに移住しようかと(本気ではないにしても)言うオーストラリア人がいる一方で、外国人の反応にはよそ事で茶化し半分のものが目立つ。やはり死というものは身近で起きない限り他人事なのだろうか。

 ちなみにAutoPulseについては、イギリスで3時間半の心拍停止からの蘇生例が報道されている一方、オランダ国王の子息が雪崩に巻き込まれた際にはバッテリが9分15秒しか持たなかったこともまたニュースで報じられており、バッテリライフを含めた不具合も複数報告されている。
  • 「そんなに長いこと心臓が止まってて脳死しなかったのかしら? だって、40分間も脳に酸素が送られなかったら、とても生きてはいられないわよ」(米国)
  • 「死から生還なんてしょっちゅう聞くニュースだね。心拍停止と脳死を一緒くたにしてもらっては困るね」(オーストラリア)
  • 「40年間かと一瞬思った。それならガチで快挙だなって」(イギリス)
  • 「その人から臨死体験のことを聞いてみたいな」(米国)
  • 「すばらしい機器だと思う。でも、我々が死ぬのは脳が活動を停止するからで、心拍停止は必ずしも死を意味するわけじゃない。それはそうと、やっぱりすばらしい技術だと思うよ」(オーストラリア)
  • 「へえ〜すごいね。ひょっとしてこれでゾンビに説明がつく?」(米国)
  • 「死にたくないから、今すぐメルボルンに移住しないと」(オーストラリア)
  • 「アムステルダムじゃ何年か前から同じような機器が救急車に積まれてるよ。ようやく豪州も追いついてきたってところだね」(オランダ)

※上記枠内はすべて編集部訳

(執筆者:待兼 音二郎)
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