クラウド型CMS活用で来店客の利便性向上を

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掲載日 2013/05/28

ザ・キーマンインタビュー クラウド型CMS活用で来店客の利便性向上を目指す

企業のWebサイトに求められる情報量や表現力が高まる中で、それらに対応しつつ、よりスピーディな更新作業、より効率的な運営が必要だと感じる担当者は少なくないだろう。そうした中で、Webサイト構築においては、以前からASP型の利用や、CMS(コンテンツ管理システム)を導入するケースが少なくなかったが、最近ではクラウド型CMSによって、より戦略的なWebサイトの活用を進めている企業も増えているようだ。

株式会社カーテン・じゅうたん王国 企業サイトへ

株式会社カーテン・じゅうたん王国:浅沼 一雄 氏、池永 欣司 氏

営業推進室
室長
浅沼 一雄 氏

営業推進室
販売促進担当 主任
池永 欣司 氏

来店前の商品提案を担うため、膨大な商品情報を網羅的に掲載したい

Question

貴社ではカーテンとカーペットの専門店チェーンを全国展開されていますが、Webサイトはどのような役割を担っているのでしょうか?

Answer

株式会社カーテン・じゅうたん王国:浅沼 一雄 氏

弊社では、店舗での接客・提案をしっかりと行い、その上でお客様に納得して商品を購入していただくという流れを大事にしています。そのため、Webサイトに関しては、商品を直接販売するのではなく、店舗に来ていただく前の商品提案が主体となります。日本の場合は、諸外国と比較して窓のサイズが統一されていないケースが非常に多く、そのため、既製サイズで収まることは少なくなっています。また、お客様のライフスタイルや好みも多様化していますから、一戸建てを建てられる場合には細い窓をいくつも設けたり、変わったかたちの窓をつけられるケースもあります。その一方で、マンションの場合でも決して画一的ではなく、しかも、高層フロアなどではものすごく大きな窓になっているケースも多々あります。

 そうした状況の中で最適な商品を購入していただくためには、やはり店舗でしっかりと相談を受ける、場合によっては採寸にうかがって、窓のサイズなどだけではなく、エアコンのダクトなどの周辺状況なども確認するといった、お客様との直接的なやりとりが重要というわけです。ただ、弊社のお客様で一番多いのは、初めて新築の一戸建てやマンションを購入された方ですから、いきなり10近く、あるいはそれ以上の数のカーテンを一挙に必要されるケースがほとんどです。そうなると、店舗で商品を選ぶ際の時間もかなりかかりますし、それだけで疲れてしまうお客様もいらっしゃるでしょう。よって、Webサイトで事前にそれぞれの商品の色合いや柄、デザインなどを見て、楽しみながらイメージをつかんだ上で来店していただければ、お客様にとっても効率的というわけです。

Question

Webサイト制作において課題になりうることはありますでしょうか?

Answer

以前は、制作会社に依頼していたのですが、なにしろ商品の点数が膨大になりますし、その色や柄などのバリエーション、更には遮光・遮熱といった機能も非常に幅広くなっていますから、時間やコストの面から、すべての商品を掲載するというのはなかなか難しいという悩みがありました。もちろん、定番商品を中心に各ブランド、各価格帯の主要な商品はカバーしていましたが、弊社の特長の1つとして「最大級の品揃え」とうたっていることもあり、なるべく1点でも多く載せて、品揃えのよさをアピールしたい、しかも、入替などもスピーディに行いたいと考えていました。

 また、インテリア商売に共通する最大のテーマとして、洋服のように季節で着替えたいというお客様がもっと増えてほしいという願望があります。現在では、自分のライフスタイルを大事にされる方も多いですから、その下地は整っているかと思うのですが、実際にそういう市場を形成していくためには、やはりわれわれもより商品提案に力を入れて、ファッション性でアピールしたり、季節感をスピーディに出していくことが必要ですし、その中でWebサイトもより積極的に活用すべきだと感じています。


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店舗ごとの独自管理で、地域密着型の情報やサービスをタイムリーに発信

Question

以前は制作会社に依頼していたというお話でしたが、現在はどのようにWebサイト制作を行っているのでしょうか?

Answer

株式会社カーテン・じゅうたん王国:池永 欣司 氏

Webサイトでは先ほどお話した商品提案のほかに、店舗情報にも力を入れています。弊社では直営の19店舗を含めて、全国で85店舗をフランチャイズ展開していますから、各々の店舗で地域密着型の情報やサービス紹介などを発信することで、より集客力を高めようということです。商品提案と店舗情報という2つの柱において、より多くの情報を、しかもリアルタイムに提供するためには、やはり体制を変える必要があると感じており、この度、ミックスネットワークのクラウド型CMSを導入し、本社と各店舗で作業を行うようにしました。店舗情報に関しては、これまでは各フランチャイズ店舗でフォームに入力していただき、そのまま掲載するという流れでしたが、これからは各店舗、あるいは複数の店舗の管理者にCMSのアカウントを割り当て、「承認・修正を経て、掲載」といったフローも確保した上で、本当の意味での店舗ごとの独自管理へと移行しつつあります。今後は店舗ごとの担当者や責任者が作業に慣れるにしたがって、更新頻度も上がっていき、よりタイムリー、よりフレキシブルな情報発信がなされていくのではないかと期待しています。

Question

商品提案の部分に関しては、どのようなメリットを感じられていますでしょうか?

Answer

この業界では商品の入替は随時ではなく概ね半年ごとに行われますから、実際にはまだ更新作業などは行っていないのですが、より多くの商品情報を掲載するという目的は果たせるかと思います。また、以前からスマートフォン向けサイトを立ち上げたいという意向があったのですが、当然ながら、これに関してはクラウド型CMSへの移行と同時に実現されています。お客様の立場で見れば、スマートフォン上で閲覧する際に最適化された表示がされるか否かで、ストレスの感じ方が大きく異なるでしょうから。

 また、カーテンやじゅうたんの場合には既製品よりもオーダー品が多いという事情もあり、従来からの紙の商品台帳がまだまだ主体ですから、現在ではWebサイトへの情報掲載も大部分が手作業になりますが、将来的には各システムとのデータ連携や自動化を進めていくつもりです。例えば、各店舗の販売員が利用するための見積もりシステム、顧客管理システムなどのデータから、ユーザに見せる必要のないもの、公開してはいけないものを除外しつつCMSと連動させたり、商品台帳を電子化してタブレットで見られるようにするといった方向性ですね。クラウド型CMSといっても、ただ標準的なサービスを利用するだけではなく、いろいろと相談に応じてもらったり、カスタマイズをしていただいていますから、今後もそういうやりとりを続けて、1〜2年後にはなんとか実現させられるのではないかと考えています。


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店舗数の拡大や新たな業態の展開の際にも柔軟に対応できる

Question

クラウド型CMSの利用は業務の効率化につながっているようですが、実際の業績面にも効果は表れてくると考えられますでしょうか?

Answer

株式会社カーテン・じゅうたん王国:浅沼 一雄 氏、池永 欣司 氏

もともとは、これまでお話したように、膨大な点数の商品を扱っていて、そのバリエーションも多く、今後も様々な部分でデータ量が増えていくことが考えられますから、クラウドを活用したほうが有利ではないかという判断です。ただ、弊社では今後3年間で店舗数を100ほど増加させるという計画を進めており、更に、例えば都市部では1人暮らしのお客様に特化した店舗を設けるなど、これまでとは少し異なる形態の店舗を展開していく予定もあります。そうした店舗の新設やビジネスの変化にも柔軟に対応できるという点でも、十分に効果は見込めると感じています。

 あとはやはり、クラウド型CMSの特長をいかに活かせるかにかかってくるのではないでしょうか。先ほどの見積もりシステムとの連携に関しても、Webサイト上でお客様が見積もりの計算自体をできるようにすれば、想像よりも高いと感じるお客様が離れてしまうデメリットもあるかもしれませんが、同時に、根拠なく「もっと高いと思い込んでいた」というお客様を呼び込めるかもしれません。また、スマートフォンに関しても、サイトは立ち上がったわけですが、そこから発展して、お客様の利便性につながるような何か新しいサービスが構築できないかと模索しています。こうした取り組みを行う場合には、本社主導で全店舗共通のサービスを展開するケースが多いかと思いますが、弊社ではやはり各々の店舗やエリアに密着した個別のサービス提供を行いたいと考えています。例えば店舗の予約管理システムなどもそうですが、いわゆる、オンラインから店舗へ誘導するOtoO(オンライン・トゥー・オフライン)の考え方ですね。その点でもクラウド型CMSのメリットは活かせるのではないかと思います。


●ありがとうございました。


取材協力

株式会社カーテン・じゅうたん王国 企業サイトへ

カーテン・じゅうたんのスペシャルティ・ストアチェーンを主事業とし、新しい成長分野であるホームファッション・ストアを次世代の業態として事業展開。ホームファッション業界のチェーンストア・インダストリとして、大衆の住文化の向上と創造に貢献する。


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