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掲載日 2013/02/25

ザ・キーマンインタビュー トータル提案で磨かれるWindows Server 2012の魅力

先日、富士通では「Windows Server 2012」、「Windows 8」で強化された機能を活用したICTシステム構築支援サービスを新たに提供すると発表した。同社ではこれらの最新OSをもとに、どのようなビジネス環境が実現できると考えているのだろうか。また、同社顧客におけるWindows Server 2012の導入状況に対しては、どのような感触を得ているのか。

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富士通株式会社:曾根 芳康 氏、新野 与一 氏

SI技術サポート本部 技術戦略室
シニアマネージャー
曾根 芳康 氏

統合商品戦略本部 PRIMERGYビジネス推進統括部 プロモーション部 部長
(兼務)統合商品戦略本部 商品戦略統括部 新Windowsビジネス推進室 室員

新野 与一 氏

ほぼ同時期にWindows 8がリリースされたという点に注目する理由

Question

PCサーバを手がける貴社では、今回のWindows Server 2012のリリースをどう見ていますか?

Answer

富士通株式会社:曾根 芳康 氏

【曾根】 弊社ではサーバのみならず、法人向けクライアントPC、そして、システムインテグレーションのすべてを手がけており、トータルでお客様のビジネスを考えています。そういう意味で、Windows Server 2012だけではなく、ほぼ同時期にWindows 8がリリースされたという点を重要視しています。Windows Server 2012においてはHyper-Vの機能強化が図られ、自律仮想といったところまでカバーしてきていますので、これをWindows 8搭載クライアントPCやスマートデバイスと組み合わせることで、セキュアかつモビリティを確保したシステムなど、これまで以上にお客様に対して価値を訴求可能なソリューションを提供できるのではないかと考えています。

 【新野】 クライアントOSの新しいバージョン適用が進んでいく速さと比べれば、やはり、サーバOSの方がペースが遅いのは確かです。止められない業務の根幹を支えているということもあるので、単にOSだけでなくシステム全体で新しいものに変更していく必要があります。ただ、今回の場合は、クライアント側の注目度の高さや勢いといった追い風を受けることで、その緩やかな流れがいくらかは早まる可能性があるのではないかと感じています。実際、少なくとも盛り上がりや認知という点では、これまでのWindows Server 2003やWindows Server 2008と比べて、まったく違いますよね。ただ、これからミドルウェアをはじめとするソフトウェアの対応がどんどん広まっていくこともあるので、システムとして、もっと具体的に新機能の利活用方法をお客様に提示していくなど、本当の意味での勝負はこれからだと思います。

 【曾根】 新しいサーバOSへの流れをつくるためには、やはり、それを何に活用できるのかという点を訴求しなければならないでしょう。先日、お客様向けに実施したアンケートの結果では、今後の予定として、シンクライアントを活用したいという意見が非常に多かったのですが、Windows Server 2012ではDirectAccessなどが進化したことで、OSの標準機能だけで、より容易にセキュアなリモートアクセス環境が実現できるようになっていますので、そこを有効に活用できるような独自のソリューションなども展開していきたいと考えています。

Question

サーバの買い換え需要のサイクルで見た場合にはいかがでしょうか?

Answer

【新野】 そういったタイミングとしても、非常に的確な時期にリリースされたと思います。2015年にサポートが終わるWindowsServer2003をいかにスムーズに新しいOSに移行いただくかが大きな課題だと認識しています。また、Windows Server 2012はクラウドへの流れもにらんだものになっていますので、お客様の要件に応じて、オンプレミス/サービスの適切な提案をしていくことも重要と思います。


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Windows Server 2012はどの層の顧客から広まっていくのか

Question

クラウド/仮想化の普及などを受けて、現在、顧客企業はサーバOSに対してどういったニーズを持っており、それに対して、Windows Server 2012はどのような役割を果たすと考えますか?

Answer

【曾根】 今後は、企業システムの中でも比較的手軽に扱えるシステムに関してはパブリッククラウドへ持っていく一方で、重要なもの、大事なものについては自社内で保持するという、いわゆるハイブリッドクラウドの形態が主流になるかと思います。そういう状況において、Windows Serverの最大の魅力と言えるのは、やはりActive Directoryが企業の中でしっかりと根付き、確立されていることではないでしょうか。なぜなら、Active Directoryの情報を活用し、そのままクラウドサービスとの連携を容易に実現可能だからです。Windows Serverの有するActive Directoryフェデレーションサービスの機能を利用すれば、例えば、弊社で提供しているWindows Azureベースのクラウドサービス「FGCP/A5」と、オンプレミスのWindows環境をシームレスにつなぐことができます。Windows Server 2012への移行が進むことで、そういう利用スタイルがより広がっていくのではないでしょうか。

Question

PCサーバ「PRIMERGY」では既にWindows Server 2012搭載モデルを提供していますが、実際の導入についてはどのような状況なのでしょうか?

Answer

富士通株式会社:新野 与一 氏

【新野】 現段階では、移行検証用として数台購入したいというオーダーが多数の企業から寄せられているという状況です。当然ながら、今後はWindows Server 2012へと移り変わっていくのは確実なのですが、お客様の状況としては、まだ様子見といいますか、まだもう少し時間がかかるのではないでしょうか。

 【曾根】 特に、いわゆる基幹系でアプリケーションを動かしているサーバなどについては、なかなか一気に移行というわけにはいかないのだろうと思います。一方で、ファイルサーバ、あるいは情報系の用途に関しては、今後、新規導入をする場合には最初からWindows Server 2012を選択されるのではないでしょうか。マイクロソフトでも、コミュニケーション系ミドルウェアなどを中心に、Windows Server 2012推奨というかたちで、より親和性を高めた製品を続々と投入していくでしょうから、それにともなって、着実に広がっていくだろうと期待しています。

Question

「PRIMERGY」は幅広い規模の企業や用途を対象としていますが、どのゾーンからWindows Server 2012の利用が広まると考えていますでしょうか?

Answer

【新野】 まだ傾向もでていないし、どこからという希望はないのですが、私としては、中堅企業のお客様での適用が広がっていってほしいと考えています。われわれが率先して、Windows Server 2012の新機能やクラウド連携といった、移行や導入の必要性をアピールし、そして、まずは、それを十分にご理解いただくことが重要と思います。


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Webサイトで公開中の「移行・導入・運用の豆情報」への反響は非常に高い

Question

冒頭でもWindows Server 2012に対する貴社の戦略や姿勢などをお話しいただきましたが、既に具体的に進めている取り組みや提供済みの製品などについて、お聞かせいただけますでしょうか?

Answer

富士通株式会社:曾根 芳康 氏、新野 与一 氏

【新野】 昨年2月29日にWindows Server 2012 Beta版が公開されてから、新機能の早期検証を行い、ノウハウを蓄積してきました。その結果は一般的な動作確認情報として発表するとともに、検証を通じて得た気づきについても、「移行・導入・運用の豆情報」としてWebサイトで公開しています。内容は「高可用プリントサーバーの構成と異常検出」「仮想スイッチポートに対するQoSの効果」「Dynamic VMQの効果とNIC チーミング併用時のポイント」「スケールアウト構成でクラスタ化したファイルサーバの運用ポイント」「仮想スイッチのデフォルト保証帯域を利用したQoSの設定方法」「Cluster Shared Volumeのバックアップ機能強化」の6つで、お客様からの反響は非常に高いですね。

 【曾根】 弊社では数年前から「ITインフラデリバリサービス」を提供しています。OSのインストールや最新パッチの適用から、ブレードサーバやストレージシステムの構築まで、お客様固有の環境に依存しない設定は工場側で実施した上で出荷しています。お客様からは、セットアップに必要となる負担が軽減できると高く評価いただいていますが、もちろん、Windows Server 2012に関してもリリースと同時に対応しています。

 【新野】 そのほかには、Windows Server 2008 R2 Hyper-Vにおいて、仮想環境のサポート改善のための独自の取り組みとして、「仮想マシンダンプ管理ツール」を提供していますが、当然ながらWindows Server 2012のHyper-Vへも対応していきます。これは、システムクラッシュ時やOSハングアップ/スローダウン時の原因究明に必要となるメモリダンプ情報が、ゲストOSのレイヤーでは採取しづらいという課題を解決するものです。仮想環境を含めた豊富なサポート経験を通じて、このメモリダンプ採取時の問題を抱えるお客様が非常に多いことを実感したため、独自サポートツールを開発したというわけです。壊れることが前提というわけでありませんが、万が一にトラブルが生じた際にも迅速な解決をできるように手を尽くしておくという点で、いかにも富士通らしい取り組みと言えるかもしれません。

 弊社の場合は、IT全般にわたってトータルでお任せいただける力を有していると自負していますし、Windows Server 2012、そして、Windows 8の提供にあたっても、サーバ、デバイス、OS、アプリケーション全体をトータルでお客様へ提案し、お客様の競争力強化に貢献することをミッションと定めています。その一環として、先日には「Windows統合ICT基盤構築支援サービス」の提供を発表させていただきましたし、「新Windowsビジネス推進室」という名称の新組織も立ち上げています。具体的には、Windowsデスクトップ環境最適化支援、Windowsプライベートクラウド/ハイブリッドクラウド構築支援、Windowsストアアプリ開発支援といったサービスを提供することで、お客様が容易にICTリソースの仮想・統合を行えるようにするとともに、常にセキュアかつ最適なリソースでのシステム利用、運用負荷低減、更にはタブレット端末を活用した新しいワークスタイルなどの実現を図っていきます。


●ありがとうございました。


取材協力

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ICT分野において、各種サービスを提供するとともに、これらを支える最先端、高性能かつ高品質のプロダクト及び電子デバイスの開発、製造、販売から保守運用までを総合的に提供する、トータルソリューションビジネスを行っている。


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