偽造防止の新発想「人工DNAインキ」とは?

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流行りモノから新技術まで! 5分でわかる最新キーワード解説

偽造防止の新発想「人工DNAインキ」とは?

2013/04/03


 日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマは「人工DNAで偽造防止するインキ」。かつてのどんなインキよりもセキュリティの高い印刷物が実現します!

人工DNAインキ

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人工DNAで偽造防止するインキとは?

 大日本印刷とタグシクス・バイオがこの2月に開発を発表した、人工DNAを利用した新しい偽造防止効果の高い印刷用インキのこと。このインキを用いて印刷した印刷物は、第三者による偽造がほとんど不可能だ。有価証券をはじめ高セキュリティが求められる印刷物への適用が期待されている。

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印刷物の偽造防止技術とは

 紙幣や有価証券、契約書その他の重要文書は偽造されると大問題。そこでさまざまな偽造防止技術が開発され、適用されてきた。おなじみなのは紙幣に入った「透かし」だ。紙幣の場合は紙を漉く過程で特殊な技術で漉き込まれているのだが、巧妙に印刷すると一見判別しにくい透かしを入れることができる。これだけではセキュリティが保てないので、更に高度な偽造防止効果を狙ってさまざまな工夫が重ねられてきた。
 その工夫は、特殊な技術や設備がなければ実現できない要素を複数つけ加えていくことだ。1つひとつの要素は模倣・複製が可能だとしても、複数の要素を組み合わせることで偽造の難易度(=コスト)を際限なく上げていく方法がとられている。
 例えば1万円札なら表面の赤い印章の下あたりに「10000」の文字が浮かび上がる。これは「潜像」と呼ばれる印刷技術だ。また同様に傾けた状態で両はじの余白部に半透明なピンクの模様も見られる。これは「パールインキ」と言う特殊なインキによる印刷だ。更に超細密な地紋や彩紋、マイクロ文字、紫外線を当てると発光する「特殊発光インキ」、角度により色が変化する「光学的変化インキ」、画像の色や模様が角度によって変わる「ホログラム」などの技術が1枚の紙幣に利用されている。
 こうした技術は何も紙幣だけでなく、各種の商標保護(Brand Protection/BP)用途、ギフト券などの証券類、パスポートなど個人認証用途の印刷物に利用されており、その全体像は図1に見るとおりだ。今回の人工DNAを使った偽造防止用インキは、これまでのどんな技術よりもセキュリティレベルが高い領域を目指したものであり、材料技術の面で最先端を行くものと言える。

図1 印刷関連技術のセキュリティレベル
図1 印刷関連技術のセキュリティレベル
資料提供:大日本印刷

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