【第6回】日本語システムが引き起こす致命的な欠陥

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2013/04/01

ヒト・モノ・カネ…企業に蔓延るムダの省き方!

自己紹介
株式会社ダンクソフト 代表取締役 星野 晃一郎
主な経歴
1956年 3月 9日 日本橋生まれ1986年 9月 株式会社デュアルシステム(現 ダンクソフト) 代表取締役就任1986年10月 (社)東京ニュービジネス協議会入会、理事 定例会委員長1987年 2…

【第6回】日本語システムが引き起こす致命的な欠陥

 情報理論で最も大事な考え方の1つが「Integrity:1つの情報の整合性が取れていること」。個人を特定するための氏名、年齢、住所などの個人情報はこれを維持しなくてはなりません。それがなされないと年金問題のような取り違えが発生します。氏名以外でも、例えば商品名であるとかその金額など二重化した瞬間にシステムが崩壊します。それほど大事なIntegrityが基本情報で崩れているとしたら…。日本語の難しさがここにあります。

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文字コードが引き起こす情報の不整合

 コンピュータの文字コード、半角はパソコンではASCII、メインフレームだとEBCDIC。日本語の場合、これに漢字を表現するためにJISコードの全角が加わります。おそらくワープロが起点になってこのJISコードが制定されています。当時のワープロは縦書きを意識していたので、数字は英字、さらにカタカナもこれに含まれています。当然ですが、半角にも数字、英字、カタカナがあります。1文字でも1つの情報とすれば半角と全角が混在する文字セットを我々は使っているわけです。

 表現の豊かさとはちょっと違う話ですし、フォントの種類とも違う基本情報の多重化。これをきちんと精査しないと検索、抽出ができずに折角、入力した情報を再利用できないケースが多発します。 
 表計算ソフトで見積もりや請求書を書く弊害について、以前記しましたが 例えば商品名や顧客名をそれぞれの担当者が勝手に書いてしまうと、後で抽出、収集できなくなります。ということは入力し直しの手間がかかったり、あるいは別のデータとして統計されているはずです。

 欧米の優れたソフトを導入しても、うまく動かない実態はこのあたりにあります。古くはLOTUS NOTES、最近ではSFAなどそれ自体の機能は優れていても、使い手がこういった日本語システムの弊害を理解して、例えば半角カナは使わない、全角英数は使わないといったルール化を全社で適合してITリテラシーを上げておかないと、おそらく機能の半分以下の効力しか発揮できないでしょう。
 また、ビジネスインテリジェンスといった分析に関しても文字セットのぶれを取り除いておかないと、正しい結果は得られません。折角、高いお金を投入してIT化しても使えない場合の多くはこういった基本的な、致命的な欠陥に起因することが多いと私は分析しています。
 こういう情報ばかりになると、人は自分独自の仕組みを作りたがり表計算に依存した各自システムが氾濫します。でもそれはある意味仕方のないことかもしれませんね。他人の情報と併せてしまうと正しい数字が得られないのですから。こうやってどんどん企業情報が分散して、ITが形骸化しています。

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データベースで「Integrity:整合性」を維持しよう!

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