#173あのエジソンの心を動かした男 〜 岩垂邦彦氏
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日本で初めて設立された、外国資本との合弁会社をご存じだろうか?日本電気株式会社、NECがそれである。日本電気は100年以上も前に起業された日米合弁会社なのだ。そして今回紹介するキーマンは、その立役者であり、かのトーマス・エジソン氏とも交流のあった、日本のエンジニア・岩垂邦彦氏(以下敬称略)である。
岩垂邦彦は1857年、福岡県に誕生した。1857年というと江戸時代末期・安政4年のことだ。激動の明治維新に幼少期〜少年期を過ごし、1875年(明治8年)に現在の東京大学工学部の前身となる工部大学校電信科(元々は小倉藩の開校した洋学校だった)に入学。1882年(明治15年)に卒業した。卒業後は工部省(明治政府の中央官庁の1つ)に電気技師として勤務した。
4年ほど工部省に勤務したのち、1886年(明治19年)に友人の紹介で単身アメリカに渡る。工部大学校で学んだ電気工学の知識をより高めたいと思ってのことだったのだろう。そして岩垂がアメリカで採用されたのは、エジソン・マシンワークス社。そう、かのトーマス・エジソンの経営する会社である。なお同社は、現在のゼネラル・エレクトリック(GE)社の前身でもある。
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岩垂邦彦氏 |
- 1857年
- 福岡県にて誕生。
- 1875年
- 工部大学校へ入学。
- 1882年
- 同大を卒業し、工部省へ入省。
- 1886年
- 渡米し、エジソンに師事。
- 1887年
- 大阪電燈に入社。
- 1889年
- 日本電気株式会社を設立。
- 1941年
- 死去。
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