この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

アナタの知識が会社を救う! セキュリティ強化塾

進まないIT-BCPの現状と策定までの道筋

2013/02/19


 東日本大震災の悲劇から2年が経った。あの直後からBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)策定を真剣に考え始めた企業は多いだろう。しかし、IPAによると実際にBCP策定にこぎつけた企業は大企業で約3割、中小企業では9%に満たない。あの衝撃と恐怖を忘れたわけではないはずだ。策定のための作業負担とおよそ考えられる投資額を前に手をこまねき、具体的な行動を先送りにしてきた企業も多いのではないだろうか。しかし対策の必要性は少しも薄れていない。「次年度こそは予算を…」と考える人のために、ここでは特にITシステムの事業継続計画であるIT-BCPについて策定の具体的道筋を考えてみる。

BCP

進んでいない…IT-BCPの実際

 BCPの必要性は2年前にあまりにも強烈な形で思い知らされた。IT部門としてはBCPの中でもIT-BCPを実現するために今できることを何かしたいという思いは強いようだ。しかしIT-BCPは完璧を求めるほどコストも時間もかかってしまう。それよりもまず全社のBCP策定が必要なのではないか、ITはその後で…と考えたくなるのも自然ではある。
 実際にIPAの「情報システム基盤の復旧に関する対策の調査」(2012年7月)によると、IT-BCP を「策定済み」企業は24.8%、「未策定(検討中)」としている企業は40.9%にのぼる。災害対策の基本となるのはバックアップだが、同調査ではバックアップ運用の現状についても調査している。バックアップを行なっている組織は約93%にのぼるが、その内実は図1に見るように必ずしも安心とは言えない状況だ。

図1 バックアップポリシーの明確化に関する調査結果
図1 バックアップポリシーの明確化に関する調査結果
出典:「情報システム基盤の復旧に関する対策の調査」(2012年7月)
資料提供:IPA

 全社的なバックアップポリシーがガイドラインで明確化されているのは1/4程度に過ぎず、システム個別にポリシーが適用されていたり、何もなかったりするのが現状のようだ。それでも事業に影響しないのならよいが、図の下部に見るようにIT依存度の高いケースでもバックアップがおろそかになっていることも多いようだ。
 また同一拠点へのバックアップでは拠点が災害に遭った場合に本番システムもろともに損傷して復旧できなくなる可能性があるが、同調査によると約6割が同一拠点にバックアップしているか、バックアップをしていないかのどちらかだという結果が出ている。
 果たしてこの状況でまた大災害が襲ってきたらどうなるだろうか。考えると恐ろしいが、考えないわけにはいかない。BCP策定ができるまでに現実的にとれるIT面での方策は本当にないのだろうか。大規模災害が絵空事でない現実を体験した今、少なくともできる策はとっておきたいと考えるIT部門の方は多いだろう。問題になるのは「リスク」と「コスト」、そして「手順」だ。以下ではリスクとコストのバランスをとりながらIT-BCPを「今から始める」ための方法を紹介していく。


1

IT-BCPを「今から始める」ための方法とは

1-1

IT-BCP策定のための7つのステップ

 経済産業省では「ITサービス継続ガイドライン(PDF)」でIT-BCP策定のためのステップとして次の7つを示している。  

■IT-BCP実現の7つのステップ
リスクの認識・意識に関する項目

業務のIT依存度分析

ITサービス継続の要件定義

リスク評価

対策や取り組みに関する項目

対策実施計画

教育訓練計画

事後対応計画(緊急時対応計画)

維持改善計画

 こうしたステップを踏んでようやくIT-BCPが策定できることになる。もちろんそれぞれおろそかにはできない重要なプロセスばかりなのだが、どのようにしたら自社で具体的に作業が進められるのかに悩む人も多いだろう。

セキュリティ情報局にご登録頂いた方限定で「進まないIT-BCPの現状と策定までの道筋」の続きがご覧いただけます。

「セキュリティ情報局」とは、週1回のメールとサイト上で、セキュリティの基礎知識や最新情報などの記事をご希望の方にのみご提供する登録制のサービスです。「セキュリティ登龍門50」では、実際に起こったセキュリティに関する被害例やその対策、統計データなどを紹介します。また「セキュリティWatchers」では、最新事情や海外の状況などを専門家がレポートします。


関連キーワード

◆関連記事を探す

BCP/進まないIT-BCPの現状と策定までの道筋」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「BCP」関連情報をランダムに表示しています。

BCP」関連の製品

イメージバックアップ/リカバリー ActiveImage Protector 2016 -RE 【ラネクシー】 FIT-Cloudサービス 【北電情報システムサービス】 オンラインストレージ・パッケージ DocPlug 【鉄飛テクノロジー】
バックアップツール IaaS/PaaS オンラインストレージ/ファイルストレージ
稼働中のマシンでも高速・確実にディスク丸ごとバックアップできる。状況に応じて、簡単にディスク全体やファイルをリカバリーでき、さらに仮想化も3ステップで実装可能。 自然災害の少ない富山県に立地する高信頼のデータセンターを活用したクラウドサービス。仮想化インフラの構築から運用管理までのトータルサービスで、BCP対策を支援。 自社のファイルサーバをオンラインストレージとして利用できるソフトウェア。PCやタブレット、スマートフォンを利用した社外からのデータアクセスを簡単に実現。

BCP」関連の特集


 初めまして。ニュートン・コンサルティング株式会社の高橋です。●最近、所属業界団体や取引先からBCP…



クラウド時代に欠かせない基盤として脚光を浴びているデータセンタ。バッテリを持たない“ロータリーUPS…



2011年第2四半期(4〜6月)の市場規模が1282億円で、前年同期から35.4%拡大した「国内サー…


BCP」関連のセミナー

内田洋行 食品ITフェア2018 in 大阪 【主催:内田洋行/協賛:内田洋行ITソリューションズ】 締切間近 

開催日 3月2日(金)   開催地 大阪府   参加費 無料

近年、食品業において、消費者ニーズの多様化による「多品種少量生産」「食の安全・安心」への意識の高まりや、環境問題へ対応した「廃棄ロス削減」「物流効率化」、少子高…

内田洋行 食品ITフェア2018 in 東京 【主催:内田洋行/協賛:内田洋行ITソリューションズ】  

開催日 3月8日(木)   開催地 東京都   参加費 無料

近年、食品業において、消費者ニーズの多様化による「多品種少量生産」「食の安全・安心」への意識の高まりや、環境問題へ対応した「廃棄ロス削減」「物流効率化」、少子高…

高度化するサイバー攻撃。いま企業に必要な対策とは? 【日立システムズ/日立ソリューションズ】 締切間近 

開催日 2月27日(火)   開催地 東京都   参加費 無料

日々、特定組織・団体を狙ったサイバー攻撃の被害がニュースをにぎわせており、多くの企業において情報セキュリティ対策は重要な課題と認識されています。多様化・巧妙化し…

「バックアップ」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

Myリストへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


ページ: 1 | 2 | 3


30005298


IT・IT製品TOP > バックアップ > その他バックアップ関連 > その他バックアップ関連のIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ