事例から学ぶ!デスクトップ仮想化最新事情

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事例から学ぶ!デスクトップ仮想化最新事情

2013/03/04


 デスクトップ環境に、どこからでも、どんな端末を使っても、同じようにアクセスできるデスクトップ仮想化は、多様化するワークスタイルへの対応という意味だけでなくBCP対策やセキュリティ強化といった点からも注目度の高いソリューションである。しかし、デスクトップ環境を仮想化することによる運用の変化やユーザの使い勝手など、懸念事項も多々あり、導入に踏み切れない企業も少なくない。そこで、今回はデスクトップ仮想化の基本的な知識を今一度詳しく解説しながら、導入判断に役立つ情報をお届けする。

デスクトップ仮想化

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デスクトップ仮想化とは?

 デスクトップ仮想化とは、サーバ上に仮想化したクライアントOSを集約し、ユーザはさまざまなデバイスから、LAN やインターネットなどのネットワーク経由で仮想クライアントOSを利用できる仕組みのことだ。キーボードやマウスの操作に応じて、サーバ上で実行されている仮想クライアント OS の画面情報が手元のデバイスに転送され、ローカル環境と同じようにデスクトップを操作できる。Virtual Desktop Infrastructure (VDI) あるいはクライアント仮想化とも呼ばれている。また、シンクライアントも同義語として使われている。さらに、厳密にこの定義に合致していなくても「離れた場所からローカル環境と同じようにデスクトップを操作できる」ソリューションの大半もデスクトップ仮想化と呼ばれている。
 図1に代表的なデスクトップ仮想化(仮想PC型)のシステム構成例を示す。まず、ユーザはクライアントデバイス(会社のラップトップ、自宅の PC、シンクライアントデバイス、Mac、スマートフォン、タブレットなど)を使って仲介役のコネクションブローカーにアクセスする。すると、コネクションブローカーはユーザ認証を行い、適切な仮想クライアントOS(仮想マシン)に接続要求を送信する。そしてユーザに特定のデスクトップ環境に対するアクセスを許可する。その結果、ユーザは画面転送プロトコル(後述)を使って、仮想インフラ上に構築されているパーソナライズされた自分の仮想デスクトップにアクセスできる。

図1 デスクトップ仮想化のシステム構成例(仮想PC型の場合)
図1 デスクトップ仮想化のシステム構成例(仮想PC型の場合)
ユーザは手元の端末からクライアントソフトを起動してコネクションブローカーにログインするだけで、サーバ上でホストされているデスクトップ環境にアクセスできる。
■デスクトップ仮想化の実現方式

 現在、デスクトップ仮想化は図1で紹介した「仮想PC型」以外にも複数の実現方式が提供されている。例えば、シトリックス・システムズのXenDesktopでは、図2に示すような複数の実現方式を提供している。

図2 デスクトップ仮想化の実現方式
図2 デスクトップ仮想化の実現方式
資料提供:シトリックス・システムズ・ジャパン
サーバ共有デスクトップ型

 この方式は、従来から提供されてきた典型的なシンクライアントソリューションで、サーバ上で複数のデスクトップセッションをホストし、実行した画面イメージを任意のクライアントデバイスへ配信する。つまり、1つのサーバOS環境を複数ユーザで共有するスタイルだ。

仮想PC型

 この方式は、図1で説明したように、サーバの仮想マシン上でデスクトップOSをホストし、実行した画面イメージを任意のクライアントデバイスへ配信する。つまり、1ユーザごとに1つのデスクトップOSが割り当てられ、コンピュータリソースはサーバ側のものを使うスタイルだ。

リモートPC型

 この方式は、サーバやストレージを追加して仮想デスクトップ環境を構築することなく、どのデバイスからでもオフィスPC内のアプリケーションやデータへ高速・安全にリモートアクセスできるものだ。

ネットブート型

  この方式は、サーバ上にクライアントOSイメージを格納しておき、クライアントデバイスを起動するときにネットワークを通じてブートする。コンピュータリソースはクライアントデバイス側のものを使うスタイルだ。

クライアントハイパーバイザー型

 この方式は、クライアントデバイスにハイパーバイザを導入して仮想マシンを使えるようにする。つまり、1人で複数のクライアントOSを切り替えて使うスタイルだ。

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