新規格も登場!?注目の“最新”無線LAN

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新規格も登場!?注目の“最新”無線LAN

2013/02/25


 スマートフォンやタブレット端末をはじめとしたスマートデバイスの通信手段として欠かせない無線LANは、ノートPCはもちろんのこと、デジカメやテレビ、プリンタ、携帯ゲーム機など様々なデバイスに搭載されており、多くの方が利用していることだろう。その技術は常に進化を続けており、現在では理論値ながらギガビットのスループットを発揮する無線規格も登場するなど、その動向は注目の集まるところだ。今回は、そんな無線LANの基本的な知識について振り返りながら、これから量産化が期待されているIEEE802.11adなど新たな動向について解説していく。

無線LAN

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無線LANの基礎知識

■無線LANとは?

 無線LANとは、電気及び電子分野での世界最大規模を誇る学会のIEEEにて標準規格が定められている、特定の無線周波数帯域を利用したLAN接続のための仕組みだ。IEEE802委員会が実質的に規格策定の中心を担っており、委員会の名前は1980年の2月に1回目の会議を開いたことに由来している。IEEEとは別に、通信機器メーカーなどが中心となって無線LAN製品の普及促進を目指しているWi-Fi Allianceと呼ばれる業界団体によって、無線機器同士の相互互換性などが確保されている。
 現在一般的に利用されている無線LAN規格には、IEEE802.11a/b/g/nなどがあり、利用されている周波数帯域や通信速度がそれぞれ異なっている。基地局にあたるアクセスポイントは、これらの規格すべてに対応しているものも多いが、IEEE802.11nでは通信経路となるストリームの数に違いがあるので注意したい。

表1 無線LANの規格一覧
表1 無線LANの規格一覧

 なお、日本では電波法によって利用できる周波数帯域が厳格に定められており、現在は300MHz〜3GHzの極超短波(UHF帯)と3GHz〜30GHzのマイクロ波(SHF)に分散して割り当てられている(詳細は総務省「電波利用ホームページ」を参照)。

■ビジネスシーンにおける無線LANの実情

【現在の主流はIEEE802.11n】
 ビジネスに限らず、一般家庭でも利用されている無線LANだが、現在規格の中心となっているのは「IEEE802.11n」だ。iPhoneをはじめとしたスマートフォンにも採用されているなど、IEEE802.11nは一般的に普及している中心的な規格と言える。ただし、IEEE802.11nでは複数のストリームを同時に送信するMIMO(Multi-Input Multi-Output)技術が採用されており、現在は送信機3と受信機3の3×3のアクセスポイントが登場している状況で、理論上の最大速度は450Mbps(規格上は4×4の600Mbpsまで)だ。ただし、3×3のアクセスポイントは定価ベースで1台あたり20万円を超えることもさることながら、5GHz帯を利用する場合は気象レーダなど他の無線との干渉を避けるためのDFS(Dynamic Frequency Selection)機能の実装が義務付けられている。高速化するためにチャネルを複数束ねる「チャネルボンディング」という技術を採用しているIEEE802.11nだが、このDFSへの対処によってチャネルを束ねるのが難しいという現実もある。コストに関してはいずれ下がってくるものと予想されるが、現時点ではDFSを考慮してIEEE802.11nの中でも2×2の300Mbpsモデルあたりがもっとも普及しているモデルとなっている。

【望まれるスマートデバイス対応】
 会議の際にタブレット端末で資料を共有したり内線電話代わりにスマートフォンを利用したりなど、業務にスマートデバイスを活用する機会が増えており、こうしたことを背景に無線LANをオフィスや工場などに導入する企業が増加しつつある。打ち合わせなどの際に社外の人にも無線LAN環境を開放するゲストアクセス環境を整備し、社内LANを経由せずにインターネットに接続できる回線を用意するなどのネットワーク設計が増えているようだ。社内へ接続する際には、VPNを経由するなどの工夫が施されている。スマートデバイスへの対応が今の無線LAN構築には欠かせないポイントとなっている。

【無線LANコントローラによる一元管理が基本】
 全社的に無線LAN環境を整備するには、オフィス全体に電波が届くようにアクセスポイントを複数配置する必要がある。また、営業所など拠点が分散している場合も複数のアクセスポイントを導入し管理しなければならない。そこで利用されているのが「無線LANコントローラ」だ。無線LANコントローラには、アクセスポイントの一元管理が可能になるだけでなく、各種セキュリティ機能の実装や電波環境の最適化機能などが備わっており、インフラを管理する情報システム部門にとっては便利な機能が数多く実装されている。
 なお、1つのアクセスポイントを仮想的に無線LANコントローラとして機能させることが可能な製品も登場している。同一セグメント上でルートとなるアクセスポイントさえ設定すれば、他のアクセスポイントは電源を入れるだけで自動的に最適な環境を作り出してくれる。小規模なオフィスであれば便利な機能だし、スモールスタートしたいと考えている企業には役立つはずだ。
 最近ではアクセスポイントをクラウド環境で管理できる製品も登場しており、無線LANベンダが提供するクラウド環境に設定情報を登録することで利用できる。

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