売上増に貢献!ECサイト構築ツール大解剖

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製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

売上増に貢献!ECサイト構築ツール大解剖

2013/01/21


 物販中心の企業では今やおなじみの販売チャネルとなった「EC(e-commerce/電子商取引)」。その国内市場はBtoCで8.5兆円(前年比8.6%増)、BtoB(EDIを除く)で約171兆円(前年比1.7%増)と増加傾向だ。特にこれまでネットに販売チャネルがなかった製造業や中小企業の参入意欲が強く、既存のオンラインモールへの出店ではなく自社独自のダイレクトチャネルを確立したいケースが多いようだ。そこで注目したいのが「EC構築ツール」。単なる「ショッピングカート」機能だけでなく、「売上向上」を旗印にEC構築ツールベンダが機能追加やサポート強化に注力している。基幹系システムやCRMシステムなどとの連携の必要性も高まっており、システム化の前段である事業化やサービス計画にこれまであまり関わってこなかったIT部門も、今後は正面から向きあわなければならないテーマの1つになっている。今回はEC構築の基礎を押さえ、利用できるツールのあらましを紹介しよう。

ECサイト

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 ECとは何かをまず押さえておこう。B to CのECについてはご存じだろう。Webサイトを通じて物品の販売を行う不特定多数のコンシューマ向けサービスのことだ。これと同様だが、法人向け機能を付加したのがB to BのECだ。かつてはWeb EDIとも呼ばれた。業界内のみでの標準プロトコルでなく、Web技術を利用するところが従来からのEDIとは違う。
 ECの構築はかつてはSIerがスクラッチで開発するケースが多かった。しかし2008年頃からパッケージツールの導入が進み、シェアは逆転した。専門家によれば現在はECの6〜7割ほどがパッケージ利用と考えられる。またこの1〜2年でSaaS/ASP業者が提供するサービスとしてのEC構築事例がじわじわ増えている。サービス利用のシェアはまだ1割に届かない状況のようだが、特に中小規模のシステムで選ばれるケースが多くなった。

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EC構築ツールの基本機能

 ではEC構築ツールとは何をしてくれるものか、概要を見ていこう。基本機能を細かく挙げるとあまりに多岐にわたるので、ここでは大きく2分類にして概要を把握しておこう。 図1はEC構築ツールの基本機能の例だ。ユーザが目にし、操作できる「フロント機能」と、その背後で動く「バックオフィス」機能がある。これら機能を中心に、さまざまな付加機能を加えてECシステムが構成される。基本機能としてどこまで含むかや各機能のモジュール分けの違いを別にすれば、おおまかな構成はどのツールでも共通している。特にバックオフィス機能についてはツールごとの差異は少ない。フロント機能にも各ツール共通部分が多いものの、特に現在は販促やマーケティングのための機能が続々と追加される傾向にあり、それがツール間の差異化要素になってきている。

図1 EC構築ツールの基本機能例
図1 EC構築ツールの基本機能例
資料提供:ecbeing
■バックオフィス機能のあらまし

 EC構築ツールの概略をつかむにはバックオフィス機能のほうから見ていくほうがわかりやすいだろう。バックオフィス機能では「商品管理」「在庫管理」「顧客管理」「注文管理」が中核的な機能であり、基幹系システムやCRMシステムとの連携が必要になる領域だ。これにプラスしてWebサイト構築/コンテンツ管理(CMS)機能も大切だ。これはフロント機能との境界領域と言える。

商品管理機能:商品マスタへの登録/削除や商品情報(カテゴリ、色やサイズなどの規格なども含む)の登録/編集を行う(図2)。

在庫管理機能: 在庫確認・在庫切れ警告などを行う。

顧客管理機能:顧客データ・購買履歴の管理、サポート履歴の管理、会員管理などを行う(図3)。

注文管理機能:受注内容の管理を行う(図4)。

図2 商品管理画面の例
図2 商品管理画面の例
資料提供:インターファクトリー
図3 顧客管理画面の例
図3 顧客管理画面の例
資料提供:インターファクトリー
図4 注文管理画面の例
図4 注文管理画面の例
資料提供:ecbeing

Webサイト構築/コンテンツ管理(CMS)機能:多様なデザインのWebサイト・テンプレートが用意されており、シンプルなサイトなら自社固有の事項をテンプレートの「穴埋め」をするようにして作り上げることができる。PCサイトのほか、携帯電話用、スマートフォン用のテンプレートがある(図5、6)。ツールによってはPC用のサイトを作れば他の端末用サイトも自動生成可能なものがある。

図5 Webサイト構築のテンプレートの利用イメージ例
図5 Webサイト構築のテンプレートの利用イメージ例
左からPC用テンプレート、同内容の携帯電話用テンプレート、スマートフォン用テンプレートの使用例
資料提供:EC-CUBE
図6 スマートフォン用テンプレート画面
図6 スマートフォン用テンプレート画面
資料提供:EC-CUBE

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 なお、Webサイト構築/CMS機能では豊富とはいえ限られた数のテンプレートを使うので、同じツールを使うとある程度似て見える場合が多い。ファッション関連など高付加価値商品を扱う企業ではそれを嫌い、デザイン事務所などに依頼して独自性の強いサイトデザインを作成するケースも少なくない。その場合でもEC構築ツール側の構成要素をHTMLに組み込んで利用できるので、構築工数は短縮できて間違いも少なくなる。
 このほかのバックオフィス領域の基本機能としては、「決済機能」(クレジット決済、コンビニ決済、電子決済など外部の決済サービスとの連携機能)、「支払い追跡機能」(支払い状況のチェックや追跡)、領収書/納品書や集計シートの「印刷機能」などがある。

■フロント機能のあらまし

 フロント機能として重要なのは、ユーザ(EC店舗の顧客)にどう商品をアピールし、売上を上げるかだ。バックオフィス領域が「あって当然、なければ困る」機能なのに対し、「他サイトとは違う独自性を見せられる」のがこの領域。これからのECサイトの最重要部分だと言ってよい。販売促進やマーケティング用の機能が多数備えられている。以下は代表的な例だ。

直接的な売上アップを目指す機能

商品検索機能/ショッピングカート:商品を検索して一時的にカートに保存する。

レコメンド機能:顧客の興味に従った推奨商品・関連商品を自動表示する。

購買ランキング機能:売上げランキングなどを自動表示する。

レビュー機能:ユーザからのレビューの自動登録、表示をする。

アクセスアップを目指す機能

アクセス解析機能:サイトへのアクセス状況や商品ごとのアクセス状況を細かく解析する。これには無償サービスのGoogle Analyticsやオープンソースのmoguraなどを連携させる場合と、独自の分析機能を備える場合とがある。

SEO/SEM対策機能:SEO(検索エンジン最適化)による検索エンジンからの顧客誘導を組み入れたマーケティング(SEM)を半自動的に行う。

リピート率向上を目指す機能

マイページ機能:顧客個別にパーソナライズされたマイページを自動生成する(図7)。

クーポン/ポイント割引機能:顧客のランクや利用度数による割引設定に基づき計算する。

メール機能:メール、メールマガジンを購入者や希望者に対して自動送信する。段階を追って購入意欲を高めるように仕組んだシナリオに基づく「ステップメール」の送信を自動化する機能もある(図8)。

図7 マイページ機能の画面例
図7 マイページ機能の画面例
資料提供:ecbeing

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図8 メール機能の画面例
図8 メール機能の画面例
「ステップメール」設定機能
資料提供:インターファクトリー

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