「企業向け」オンラインストレージ最前線!

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「企業向け」オンラインストレージ最前線!

2012/12/25


 「メールに添付できない大サイズのファイルを安全に送る方法は?」「パートナー企業との間で機密文書をセキュアに共有したいのだがどうすればよいか?」…その最も簡単な答えが「企業向けオンラインストレージ」サービスの利用だ。データサイズが増加の一途をたどる今日、社内外での大容量データのやり取りや共有に、より利便性高く、安全性も確保できる仕組みがますます求められるようになってきた。そこで改めて注目したいのが「オンラインストレージ」。十数年前の登場からサービス改善が続く一方、コンシューマ領域でのメジャーなサービスも企業向けにサービスを提供し始めており、かつてよりも選択の幅と用途が広がっている。今回は最新のオンラインストレージがどう仕事に活かせるか、仕組みと機能を紹介したうえ、最新のサービスの選択ポイントを紹介していく。

オンラインストレージ

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企業向けオンラインストレージの用途

 企業向けオンラインストレージとは、ネットワークを介してサービス業者に接続し、業者が保有するストレージへのファイルアップロードとダウンロードができるようにするサービスである。法人向けサービスの用途は、「社内外での情報共有」と「社内外のファイル送受信」だ。
  基本的な仕組みは図1に見るように、インターネットを介して業者側のサーバとストレージを利用するものだ。通信経路では必ず暗号化通信を利用している。一般的には公的なサーバ証明書を用いてSSL通信を行う(図中のHTTPS)が、中にはユーザ端末側にクライアント証明書をインストールして端末の正当性をチェックする暗号化通信(SSL VPN)が利用できるサービスもある。さらに専用のVPN装置を利用企業に設置して、その装置経由でしか接続できないIPsec VPN方式に対応するサービスもある。どれも成りすましアクセスをより確実に防ぐための対策だ。

図1 オンラインストレージサービスの仕組みのイメージ
図1 オンラインストレージサービスの仕組みのイメージ
資料提供:スターティア
■個人向けサービスとの違い

 こうした用途には数々の個人向けサービスが存在しているが、それらとの基本的な違いは管理機能がはるかに豊富なところだ。管理機能には2つの面がある。
 1つは情報の利用権限がきめ細かく運用できるところだ。相手先企業、相手先企業内の特定グループ、社内のモバイルユーザなどのさまざまなグループ単位で共有フォルダ作成が可能で、しかも利用権限(追加や削除・変更ができる権限、ダウンロードのみできる権限)の設定ができる。同じフォルダを使っていても、共有者同士がお互いの存在を知ることなく、自分専用のダウンロード用フォルダとして使う(Blind Read)ことも可能だ。
 もう1つはセキュリティに優れていることだ。例えば接続元のIPアドレスによるアクセス制限、期間・曜日・時間帯などによるきめ細かいログイン制御、ログ取得と管理・統計情報作成、ファイル公開前の上長によるチェック機能など、サービスそれぞれに多彩なセキュリティ機能が用意されている。
 これらは裏を返せば個人向けサービスのリスクを示している。無償で使えて利便性が高い反面、企業のITガバナンスからほぼ完全に切り離されているため、IT部門としては利用を規制しなければならない。実際、個人向けサービスの恣意的な利用を防ぐことが、企業向けオンラインストレージ導入の大きな理由の1つにもなっている。

■使い方いろいろ!情報共有機能

 まず情報共有機能について説明しよう。社内での情報共有には社内設置のファイルサーバを利用するのが一般的だが、外部ユーザの利用に際しての安全を確保するにはセキュアなリモートアクセスとユーザ認証のシステム追加が必要で、構築のためのコスト、手間、時間が避けられない。オンラインストレージならインターネットアクセス環境があればどこからでもセキュアにアクセスが可能で、社内システムに手を加える必要がない。
 オンラインストレージに共有フォルダやファイルを登録(アップロード)すると、アクセスが許可されたユーザは許されている利用権限に基づいてダウンロードできるようになる。これにはWebブラウザがあればよい(図2)が、より操作が手軽にできるようにWebDAV(図3)や専用クライアントツール(図4、5)を利用できるようにしたサービスもある。PCのデスクトップからのファイルのドラッグ&ドロップで簡単に操作することもできるので、誰でも簡単に使えるようになった。
 またiOSやAndroid端末においてもWebブラウザ以外に操作性のよいネイティブアプリを用意するサービスが増えている(図6)。アプリの機能により、例えば社内から情報を持ち出さずに客先で資料を呼び出し、連携するプロジェクタで投影してプレゼンテーション(図6右端)に利用するといった新しい使い方ができるようになった。

図2 Webブラウザの情報共有機能の利用例
図2 Webブラウザの情報共有機能の利用例
資料提供:ジャストシステム

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図3 WebDAVによる情報共有機能の利用画面例
図3 WebDAVによる情報共有機能の利用画面例
資料提供:IIJ
図4 専用クライアントツールによる情報共有機能の利用画面例(1)
図4 専用クライアントツールによる情報共有機能の利用画面例(1)
左右のペインにPCとオンラインストレージの領域を表示し、複数のファイルでもドラッグ&ドロップでアップロード・ダウンロードが可能。
資料提供:ジャストシステム
図5 専用クライアントツールによる情報共有機能の利用画面例(2)
図5 専用クライアントツールによる情報共有機能の利用画面例(2)
資料提供:日商エレクトロニクス
図6 スマートフォンによる情報共有機能の利用画面例
図6 スマートフォンによる情報共有機能の利用画面例
資料提供:IIJ
■ファイル送受信機能

 次にファイル送受信機能を紹介しよう。基本的には外部に送りたいファイルをオンラインストレージにアップロードし、それにアクセスするためのURL(暗号化済み)を相手先に渡して、簡単にダウンロードできるようにするものだ。個人向けサービスの「宅ファイル便」などとほぼ同様の仕組みだが、送受信の相手先が決まっていて、サービスへのログインができなければアクセスできないところが大きく違う。
 もちろんあらかじめユーザとして登録していない、一時的にファイル転送が必要な相手先にも似た方法で送信できるように「ワンタイム公開」などと呼ばれる方法(図7)も用意されている。
 なお、ダウンロードの自動通知、送受信の状況や履歴の管理画面からの確認、利用ログ管理機能、期間や時間、ダウンロード回数などに応じた公開停止や自動消去、ログイン用のワンタイムパスワード認証など、主に管理とセキュリティに関して工夫が凝らされている。

図7 ワンタイムURL公開機能の例
図7 ワンタイムURL公開機能の例
資料提供:IIJ

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