1/10まで時間短縮!最新バックアップ事情

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製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

1/10まで時間短縮!最新バックアップ事情

2012/12/03


 「情報爆発」時代を迎え企業システムのデータ量は増すばかり。またサーバ統合が進む一方で仮想化サーバは手軽さゆえに乱立しがちだ。従来のバックアップの手法だけでは将来のデータ増や複雑化に対応できなくなりかねない。最新のバックアップツールではD2D運用はもちろん、重複排除機能の強化、サーバを止めないバックアップ、物理サーバの負荷を抑制した仮想サーバのバックアップなど、さまざまな工夫が凝らされるようになった。またDR(Disaster Recovery/災害対策)の必要性も広く認識され、バックアップとの両立の道を探る企業も多い。今回は、大震災後に変貌してきたバックアップツールの現状と選び方を紹介していく。

バックアップ

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 「バックアップ」はITシステムの障害に備え、本番系システムの内容を別の媒体にコピーして、いつでも元に戻せる状態にしておくことだ。バックアップはサーバとクライアントそれぞれに求められるが、ここでは、データ量が多く重要度も高いサーバの情報を保護するためのバックアップツールについてのみ紹介する。

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基本的なバックアップ環境のイメージ

 バックアップツールはもともとはデータをテープにコピーするために生まれた。複数のシステムの大量データを一定の時間枠でバックアップするには、作業のスケジューリングと実行、テープの交換など複雑なオペレーションが要る。バックアップツールは、テープドライブやテープライブラリ装置(複数テープの自動操作ができる装置)と連携して、ほとんどのバックアップ操作を自動化してきた。
 サーバ1台に1台のテープドライブでバックアップする方法はもちろん、数台〜数十台のサーバのデータを、1箇所に設置したバックアップサーバ(バックアップソフトが導入されたサーバ)に集約し、バックアップサーバに接続したテープ装置に全データを効率的にバックアップする「統合バックアップ」も、今ではごく一般的なものになっている。その構成は図1のようなイメージだ。

図1 シンプルな統合バックアップの構成例
図1 シンプルな統合バックアップの構成例
資料提供:日本クエスト・ソフトウェア

 図1ではバックアップ対象を2つのグループ(バックアップドメイン)に分け、それぞれのドメインに1台のバックアップサーバを立てている。バックアップはサーバに大きな負荷がかかる操作なので、機器性能とデータ量、バックアップに許される時間を勘案して、ドメイン毎で同時並行して処理するといった工夫が必要になることも多い。
 しかしそんな場合でも、管理のための端末は1台でよい。すべてのバックアップの設定が一元化でき、進行状況やエラーの有無、ログやレポート作成などの管理業務は管理用端末画面(図2)から行える。

図2 統合バックアップツールの管理画面例
図2 統合バックアップツールの管理画面例
※Windows、UNIX、Linux、Mac OS Xなどにマルチ対応だが、管理画面は同一。
資料提供:日本クエスト・ソフトウェア

 管理操作も一度バックアップ条件を設定してしまえば複雑なことはない。人間は動作状況の監視やトラブル時のアラートへの対応、テープの交換、取り出したバックアップ済みテープの保管や移送準備などの仕事だけになる。省力化できるとともにヒューマンエラーが発生しにくくなるのが大きなメリットだ。
 こうして統合バックアップされたデータは、業務サーバに障害が生じて復旧するときに使われる。元のサーバに書き戻すことは「リストア」という。これはめったにあることではないので、毎日の仕事であるバックアップほどに関心が払われることがなかった。しかし東日本大震災を経験した現在では、被災しても速やかに業務再開できるよう、リストアの速さについてもおおいに関心が高まっている。

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