DR対策にも!必見「ハウジング」最新事情

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DR対策にも!必見「ハウジング」最新事情

2012/11/19


 データセンタが提供する各種サービスの中で、最も古くから利用されているサービスとしてユーザがサーバや通信機器を自前で持ち込むハウジングサービス(コロケーションサービス)がある。大震災をきっかけにBCP対策の一環としてハウジングサービスに移行する企業も増えており、都市型データセンタに加え特に地方型データセンタでもその需要は伸びている。
 そこで、今回はハウジングサービスにスポットを当て、その基礎知識から最新のサービスメニューとその活用スタイルまで、単なるスペース貸しからの脱却が進んでいる現状をお届けする。

ハウジングサービス

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ハウジングサービスとは?

 ハウジングサービスとは、データセンタを運営している事業者が提供する各種サービスの1つで、データセンタのコンピュータルーム単位あるいはサーバラック単位で場所と設備を利用者に貸し出すサービスのこと。コロケーションサービスとも呼ばれており、堅牢でセキュリティも充実しているコンピュータのための賃貸マンションといったところだ。
 ただし、ハウジングサービスは賃貸マンションとは異なり、最初に契約したスペース(間取り)にコンピュータが入り切らなくなった場合は拡張したり、その反対の場合は縮小したりすることができる。

■ハウジングサービスで利用できる設備

 ハウジングサービスで事業者が提供してくれる設備としては、ラック、電源、空調設備、入退室のセキュリティ設備、消火などの防災設備、アメニティなどがある。基本的にはサーバやストレージなどのITシステムは利用者が自分でデータセンタに持ち込むことになるが、最近はサーバやネットワーク機器をレンタルできるところもある。

■【ラック/ケージ】

 サーバやネットワーク機器などを設置するための専用ラックを利用することができる。ラック全体を利用する必要がない場合、例えば1/8ラックや1/4ラックといった小分けした単位で借りることもできる。これらのラックは十分な強度を保つ耐震工法により設置されている。また、データセンタによっては自社で使っていたラックをデータセンタに持ち込むことも可能だ。
 さらに、サーバルーム1部屋を丸ごと借りるわけではなく、ラック単位で借りる場合、サーバルームをケージと呼ばれている金網で間仕切ることで、複数の利用者が1つのサーバルームを安心して利用することができる(図1)。

図1 ラック(左)とケージ(右)の一例
図1 ラック(左)とケージ(右)の一例
このハウジングサービスの場合、EIA準拠19インチ標準ラックを1/4ラック、1/2ラック、1ラックの単位で利用できる。
資料提供:IDCフロンティア
■【電源】

 電源はラック単位で使用可能な容量が決まっているのが一般的で、例えば100V-20Aといった具合に1系統あるいは2系統以上使用することができる。もちろん、追加費用を払えば、容量を拡張することもできる。また、停電などの障害発生に備えてバックアップ電源(UPS(無停電電源装置)や自家発電設備)が完備されており、電源の安定供給が実現されている(図2)。

図2 非常用発電装置の一例
図2 非常用発電装置の一例
このデータセンタの場合、停電になると電力供給は瞬時にUPSのバッテリに切り替わり、同時に発電機が1分以内に起動し安定した電力の供給を開始する。無給油でも約2日間の連続供給が可能。
資料提供:さくらインターネット
■【空調設備】

 データセンタのサーバルームは、消費電力量や発熱量の高い高集積型のブレードサーバでも安心して運用できるよう、ラックの形状/配置と機器の設置方法も含めて空調効率の最適化が図られている。例えば、ラックを前面同士、背面同士が向かい合うように配置し、空調機から床下を通って吹き出す冷たい空気が集まる通路(Cold-Aisle)と、サーバの背面から排出される暖かい空気が集まる通路(Hot-Aisle)を作ることでサーバは冷たい空気だけを効率的に吸気することが可能となる。

■【通信回線】

 データセンタにはバックボーンネットワークが設置されており、ハウジングサービスのユーザはこれを利用することで、高速かつ安定したインターネット接続を短納期で利用可能になる。また、データセンタを複数利用している場合、ユーザのシステム同士(データセンタ間)を接続する通信回線も短納期で確保できる。さらに、ユーザが通信キャリアを選んで独自に回線を引き込むことができるデータセンタもある。

■【セキュリティ設備】
図3 セキュリティ設備の一例
図3 セキュリティ設備の一例
犯罪抑止効果の高い3D顔認証システムを導入しているデータセンタもある。
資料提供:伊藤忠テクノソリューションズ

 ハウジングサービスの場合、ユーザは自分のサーバをデータセンタに置かせてもらう形になるので、システムの設定や調整・更新のためにデータセンタに出入りする必要がある。このとき、不審者や部外者が勝手にサーバルームに近づけないよう、防犯などのセキュリティ設備が導入されている。例えば、データセンタ入口の有人受付および監視カメラに加え、ピギーバック(共連れ)を防止するセキュリティゲートや3D顔認証システム(図3)を導入しているところもある。

■ハウジングサービスを利用するメリット

 こうした設備を利用することができるハウジングサービスを利用することにより、次のようなメリットを享受できる。

より可用性に優れたコンピュータシステムの稼働環境を手に入れることができる。

コンピュータシステムの運用コストを削減できる。

災害などで障害が発生してもシステムを継続できるのでBCP対策に役立つ。

機密情報などが外部に漏れるリスクを最小限に抑えることができる。

システム管理者の負担を軽減することができる。

事業の成長に合わせてシステムの規模を柔軟に拡張したり縮小したりすることができる。

システム構築にかかる時間を短縮できる。

コラム:システム構築にかかる時間を短縮できる。

 ちなみに、ラックだけでなくサーバなどの機器も含めて借りたい場合には、ホスティングサービスを利用すればよい。このサービスは家具付きのウィークリーマンションといったところで、利用者がハードウェアをデータセンタに持ち込む必要は一切なく、ハウジングサービスよりも手軽に利用できる。ただし、ホスティングサービスの場合、利用できるサーバの機種やシステム構成は限定されるので、ハウジングサービスのような自由度(拡張性と柔軟性)はなくなる。

表1 ホスティングサービスとハウジングサービスの違い
表1 ホスティングサービスとハウジングサービスの違い

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