海外展開を見据えた“ERP”整備のイロハ

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海外展開を見据えた“ERP”整備のイロハ

2012/08/23


 円高が進む昨今の経済状況の中で、多くの日本企業が海外シフトを加速させつつある。ただ、既に海外展開について十分な知見やスキルを持つ企業もある一方で、不十分な初期の展開のまま現地で塩漬けとなっているシステムを抱える企業や、これから本格的な展開を検討しようとする企業もまだ多い。グループ企業及び多国・多拠点に点在する基幹系システムを強化しながら、中長期的な効果の最大化を追求するためには、どのようにシステム化の構想をまとめていくべきなのか、また、その中でERPパッケージがどのように活用できるかについて解説する。

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アナリストプロフィール

浅利 浩一

プリンシパル・アナリスト 浅利 浩一(Koichi Asari)

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アナリストファイル #063

国内製造業で、生産、販売、調達、物流、会計、人事・給与、製造現場/工程システムなど、エンタープライズ全領域のアプリケーション構築に携わる。SAPの設計・展開では、国内グループ企業向け共通システム、及びグローバルシステムの構築に携わるなど、幅広い業務分野での導入経験を持つ。2002年より現職。現在は、ERPを中核としたエンタープライズアプリケーション全般、SCM、PLMを担当し、可視化からシステム化構想、製品選定、概要設計及び導入支援などのプロジェクトを数多く手がけている。また、グローバル/グループにおけるシステムの設計・構築・展開などのコンサルティングに取り組んでいる。



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国内市場の現状とERPパッケージ・ベンダの動向

 国内ERP市場は、大企業向けERP製品の出荷金額で見ると、2010年度は前年度を割り込んだものの、2011年度はグローバルシステムへの投資や再構築需要などをベースに10%近く出荷金額を伸ばしたと見ている。一般に、大企業向けERP市場は導入が一巡して飽和状態にあると言われるが、販売、生産管理、原価管理、物流などの業務分野は手組み主体のシステムを利用している企業がまだ多い。そして、それらの手組みシステムをグローバル/グループに展開する例もある。言い換えれば、まだホワイトスペースは残されている。しかしながら、会計、人事、購買といったバックオフィス系の業務については、パッケージの利用がすっかり定着したと言えよう。

 一方、中堅企業向けERPの出荷金額は、2009年度にはERP市場全体のほぼ半数に達し、堅調な成長を続けている。中堅企業向け市場はまだホワイトスペースが多く残されており、長年にわたり利用されレガシー化した基幹系業務システム全体のリプレース需要は、今後数年は堅調に推移すると見込まれる。また、これまであまりシステム化が進んでいなかった業種や業務領域に対する投資も期待される。中堅企業とはいえ、売上規模300億円程度を超えると、大企業の事業部門とさして遜色ない業務の規模と複雑性を内在している場合が多く、子会社や取引先及びグローバル対応を含めたシステム化が重視されてくる。

 中小企業向けでは長らく投資の手控えが続いてきたが、パッケージ製品のサポート切れにともなうリプレース需要がここ数年大きな波となり、2桁の伸び率で推移している。この需要は2012年以降沈静化に向かうと予測しているが、今後も一定以上のリプレース需要は見込めるであろう。中小企業は自社内にIT要員を多く抱えることができない環境にあり、会計、人事・給与といった個別業務を限定的な範囲で、言い換えればパッケージ標準の機能の範囲内でシステム化していることが多く、グローバルシステム化への需要は今後大きく拡大することはないだろう。
 グローバルでのERPパッケージの利用状況を、最新の市場調査レポート「ITR Market View ERP市場2012」から導入企業の地域別の出荷金額での「海外」の割合で確認すると、全体に占める値はまだ非常に小さいものの、2010年度は前年度から1.5倍超の伸びを示しており、2011年度もその勢いを継続している。

図1 国内ERP市場:導入企業の地域別出荷金額シェア(2009年度〜2011年度予測)
図1 国内ERP市場:導入企業の地域別出荷金額シェア(2009年度〜2011年度予測)
出典:ITR「ITR Market View ERP市場2012」の調査データを基に作成

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