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製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

「SPDY」にも対応!?ADC最新事情

2012/09/03


 Webアプリケーションの広がりとスマートフォン、タブレットなど新たなネット接続デバイスの普及に伴って、Webサーバへのトラフィックは近年急増している。そこで、サーバの負荷を分散するだけでなく、パケットの中身を詳細に判断し、最適なアプリケーション配信を実現するアプリケーション・デリバリ・コントローラ(Application Delivery Controller:以下ADC)への期待度がこれまで以上に高まっている状況にある。そこで今回は、ADCが持つ基本的な機能を改めて振り返りながら、ADCの最新トレンドを紐解いていくことで、ADC選びの参考になる情報をお伝えする。

ADC

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ADCとは

■ADCの概念

 ADCとは、負荷分散機能としてのロードバランサをベースに、SSL処理やコンテンツキャッシュなどサーバのオフロード機能を提供するネットワーク機器だ。Webサーバの死活監視などを行うことでサービスの停止を最小限に抑えながら、クライアントからの要求に対して最適なアプリケーション配信を可能にする各種機能を備えている。ADCは、レイヤ7のロードバランサ、レイヤ7スイッチ、アプリケーションスイッチなどとも呼ばれている。
 ADCはサーバとクライアントの間に入り、双方の通信を完全に分断するフルプロキシとして機能し、通信の高速化やサーバダウンなどに対する可用性を高めながら、パケットのペイロード部分までをチェックすることで高いセキュリティ機能を提供してくれる優れものだ。ただし、TCPのロードバランシングやSSL処理など比較的低い層に強みを発揮する製品もあれば、アプリケーション層のレイヤ7に強みを持つ製品もあるなど、ADCといってもそれぞれの製品には違いがあることはしっかり理解しておきたい。

図1 ADCの概念
図1  ADCの概念
■ADCの実装方法

 ADCは、サーバのオフロード機能を中心に活躍する製品であり、主にはアクセスが集中するWebサーバのフロントに配置し、クライアントからWebサーバへの要求をADCが受け取り、ネットワークの状況を適切に判断しながら最適なWebサーバにトラフィックを振り分けることになる。
 ADCの提供形態は、主にはハードウェアアプライアンスをはじめ、ブレードによるシャーシ型のハードウェア製品、仮想化やクラウド環境に活かせるソフトウェアモジュールとしての仮想アプライアンス製品、さらには特定のハードウェアアプライアンスに仮想インスタンスが数多く搭載できる製品なども登場している。
 特に仮想アプライアンスの場合は、負荷に応じて柔軟にADCのインスタンスを増やすことが可能となり、クラウド環境などでは重宝する。しかし、SSLの処理に専用のASICを活用することで高速化を実現するハードウェアに対して、仮想アプライアンスではSSLの処理に汎用のCPUを使わざるを得ない。SSL処理に重きを置く場合には十分注意したい。

図2 ハードウェアアプライアンス
図2 ハードウェアアプライアンス
資料提供:A10ネットワークス
図3 仮想インスタンス搭載モデル
図3 仮想インスタンス搭載モデル
資料提供:シトリックス・システムズ・ジャパン

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