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製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

クラウドも進展!今どき“ERP”事情

2012/06/18


 経営資源の全体最適を目指すためのERP。従来はオンプレミスでの開発/運用が主流だったが、あらゆるアプリケーションがクラウドサービス化し始めている今、クラウド型のERPサービスが登場してきた。昨年の東日本大震災を機にIT資産の保有自体がリスクになるという認識が広まり、むしろクラウド型ERPでなければ選定条件にならないという企業も登場し始めている。
 そこで今回の特集では、これから本格的な採用が見込まれるクラウド型ERPに焦点を当て、基本機能と現在提供されている特徴的な機能、最新トレンドを紹介していく。

ERP

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まずはおさらい!ERPとは?

 ERP(Enterprise Resource Planning)は、人・モノ・金に関わる情報を統合的に一元管理し、経営資源の全体最適を図るための基盤となるアプリケーションだが、最近では従来のERPパッケージの機能を、クラウドサービスとして提供するものが現れ始めている。提供される機能は基本的にパッケージ製品と同じで、サービスベンダによってカバーしている領域には若干の違いがあるものの、財務会計、人事/給与、販売管理、生産管理、在庫管理、物流管理などが一般的だ。
 サービスの提供形態は、不特定多数の企業を対象として提供される「パブリッククラウド」、企業内あるいはグループ企業など限定された範囲で提供される「プライベートクラウド」、企業の目的に応じてパブリック/プライベートがセットで提供される「ハイブリッドクラウド」、同様に複数のパブリッククラウドが提供される「マルチクラウド」の4タイプに分けられる。
 またクラウド型ERPの利用コストは、基本的に利用する機能ごとに月単位でソフトウェアライセンスをユーザ数の分だけ支払う形が一般的だが、月額で[基本ライセンス+利用ユーザライセンス]という料金設定をしているベンダや、ライセンスの買取価格(ソフトウェアの保守費用は別途発生)を設定しているベンダもある。この他、月額費用としてデータセンタの利用料がかかる場合もある。

コラム:クラウドについての定義

 改めてクラウドに関する定義を確認しておこう。クラウドの定義でよく利用される代表的なものとして、米国にある国立標準技術研究所(NIST)が定義したものが有名だろう。この中で、SaaSやPaaS、IaaSという3つのサービスモデルや前述したプライベートクラウドなど4つのデプロイメントモデルについて触れているが、前提として次の5つの特徴を備えたものをクラウドとして定義している。
 提供者の仲介なしに自動的に環境が利用できる「On-demand self-service」をはじめ、様々なプラットフォームから利用できる「Broad network access」、マルチテナント対応のためにリソースがプールされている「Resource pooling」、スピーディな拡張性を備えた「Rapid elasticity」、コンピュータ資源の利用状態を最適化するための計測が可能な「Measured Service」という環境がそろっていることが本来的なクラウドの条件となる。
 ERPに限ったことではないが、日本国内では様々なものが“クラウド”のサービスとして名乗っており、ASPやホスティングなど従来型のものも含まれているのが現状だ。今回の企画では、ASPなどの従来環境で提供されているサービスも含めて紹介しているが、クラウドについての厳密な考え方は念頭においておきたい。


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