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製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

6.9Gbps規格が登場!“超高速”無線LAN

2012/06/11


 可搬性の高いノートPCはもちろん、iPadなどのタブレットやスマートフォンなど無線接続がメインの通信インフラに位置付けられている端末が増えたことで、今や普段の仕事の中で無線LANを使うことが一般的になりつつある。また、YouTubeで教育コンテンツを流すなど無線を経由して動画や音声のやり取りが必要となってきたことで、ミッションクリティカルな業務に活用できる高い品質が無線LANに求められる時代となっている。
 そこで今回は、無線LANの基本的な知識を振り返りながら、いよいよギガビットの速度を可能にする「IEEE802.11ac」の話題など、最新動向について詳しく解説していこう。

無線LAN

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無線LANの基礎知識

 無線LANは、特定の無線周波数を利用してLAN接続する仕組みとして一般家庭にも広く普及している。一般的に無線LANは、国際標準化機関のIEEE802委員会で標準化が進められており、周波数帯域や通信速度などの技術規格が決められている。現在では、ノートPCをはじめ、タブレットやスマートフォン、デジカメ、携帯ゲーム機など様々なデバイスに無線LANモジュールが搭載されており、無線LAN製品の普及促進を図る目的で設立されたWi-Fi Allianceによって、無線機器同士の相互互換性などが維持されている。
 現在主に使われている無線LANの規格には、IEEE802.11a/b/g/nと呼ばれるものがあり、それぞれ周波数帯域や通信速度が異なっている。これからインフラとして無線LANを導入するのであれば、最新規格のIEEE802.11nに対応したものを選んでおきたい。

表1 IEEE802.11a/b/g/nの比較
表1 IEEE802.11a/b/g/nの比較
資料提供:シスコシステムズ

 なお、日本での電波利用は、電波法によって厳格に定められており、無線周波数ごとに用途がきめ細かく決められている。無線LANの周波数は、300MHz〜3GHzの極超短波(UHF帯)と3GHz〜30GHzのマイクロ波(SHF)に分散して割り当てられている。詳細は総務省の「電波利用ホームページ」を参照いただきたい。

■無線LANの基本的な構成

 無線LANを利用するためには、情報を無線で受け取ってネットワークに流すアクセスポイント(AP)と、無線モジュールが内蔵された各デバイス(無線クライアント)が必要となる。無線クライアントは内蔵モデル以外にも、LANカードやUSBタイプのものも存在している。また、設置するアクセスポイントが増えることによる運用管理の煩雑さを解消するための無線LANコントローラや、電波の干渉状況を可視化する管理ツール、さらには各アクセスポイントにイーサネットケーブル経由で電源供給を行うことが可能なPoEスイッチなどがソリューションとして用意されている。無線LANコントローラは、全国の拠点にアクセスポイントを設置して集中管理したい場合などに有効となるだけでなく、電波の状況をリアルタイムに把握して電波感度を調整する際にも役立つ代物だ。

図1 システム構成図
図1 システム構成図
資料提供:テクノバン

 最近では、アクセスポイントのオプションとして用意されている「指向性アンテナ」に対するニーズも高い。指向性アンテナは、外部から社内にアクセスさせないというセキュリティ観点からの導入もあるが、外部に電波を漏らさないことで自ら電波干渉源にならないために導入するケースもある。すでに様々な無線LANの電波が日常生活の中に漂っていることから、将来的には“見えないごみ”として電波が捉えられ、電波の利用を妨げられたという訴えを起こされる可能性もあることは認識しておくべきだ。

コラム:無線LANをシートで利用

 社外に電波を拡散させず、自ら干渉源にならないような無線LANのインフラを構築する際に、ちょっと変わった製品を提供しているベンダもある。電波がシートから送出される「LANシート」とアクセスポイントを接続し、LANシートでノートPCやタブレットを使うことで、無線LAN接続できるという仕組みだ。限定されたエリアだけに無線を飛ばしたいというニーズに合致した製品と言える。


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