データ保護の大原則!バックアップツール

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製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

データ保護の大原則!バックアップツール

2012/04/02


 昨年の震災以降、危機管理対策の重要性を再認識させられた日本企業。データの保護に対してこれまで以上に神経を使い始めており、データ保護に活かせるバックアップツールが改めて注目されつつある。近年では、オーソドックスなバックアップ手法に加えて、イメージバックアップやCDP(Continuous Data Protection)といった手法も登場してきており、どんな場面でどの手法を採用すべきなのか、頭を悩ませている読者も少なくない。
 そこで今回の特集では、バックアップツールの基本機能に加えて、現在主流となっているバックアップの3つの方法と、製品に関わる最新動向について紹介し、さらに選び方解説ではツール導入時の留意点、製品選定時に陥りがちな失敗例について紹介する。

バックアップ

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バックアップツールとは?

 バックアップツールとは、万一の障害発生時に備えて重要な企業データを複製して別の場所に保管しておき、本番データが利用できなくなった際には、保管しておいたデータをリストアすることで事業を継続させることが可能なデータ保護ツールだ。保護対象のデータを世代別に保管しておくことで、戻したい時点のデータを任意に指定して復旧させることができるようになっている。
 バックアップツールは、システム規模に応じて大きく3タイプの構成に分類することができる。1つめが小規模用途向けでサーバとバックアップ装置を1:1で直結する「スタンドアロン構成」、次に中規模用途向けが複数サーバのバックアップをLAN内のバックアップサーバで一元的に管理する「クライアントサーバ構成」、そして大規模向けがSAN(Storage Area Network)を構築し、LANに負担をかけることなく大容量のデータを高速にバックアップする「SAN構成」だ(図1参照)。

図1 システム規模の違いによるバックアップ構成の3タイプ
図1 システム規模の違いによるバックアップ構成の3タイプ
資料提供:日本CA

 バックアップツールが持っている基本機能には、以下の機能が主なものとして挙げられる。

■バックアップ機能

 保護対象となるデータを複製する機能。ドライブ単位やファイル単位などでバックアップ対象を選択することができ、データ保管先のストレージ容量を節約するためのデータ圧縮や、データセキュリティを確保するための暗合化処理なども行う。また、必要に応じて世代ごとにバックアップデータを保管することで、戻したいタイミングのデータを選択することが可能となる。詳細は後述するが、バックアップを行う手法が複数提供されており、自社の環境に応じて最適なバックアップ手法を選択できる。
 製品によっては、遠隔地に同時に複製を行うことが可能なレプリケーション機能をオプションで提供しているものもあり、バックアップデータを遠隔地に運ぶ手間を省くことも可能となる。なお、テープやディスクにバックアップデータを保管することになるが、クラウド側に保管先を指定するクラウドストレージへのバックアップもすでに実現している。

■リストア機能

 バックアップしておいたデータを用いて、元の環境へデータを復元する機能。ドライブ全体、あるいはファイルごとなど、復旧させたいデータの単位に応じてリカバリできる。製品によってはハードウェア構成が異なるサーバへリカバリすることも可能となる。

■集中管理機能

 運用管理者がバックアップ作業を管理するための機能。バックアップ処理のスケジューリングやリカバリ作業の手順などを設定することができる。またバックアップ処理をモニタリングして、問題発生時にはアラートを出すなどの処理を行う。あわせて、バックアップ対象となるサーバのCPUやメモリなどシステム環境の監視やバックアップが可能かどうかの状態確認なども行うことが可能となる。複数環境を日々バックアップするためには、この管理機能の使い勝手が大きく作業効率を高めてくれる。

■重複排除(デデュプ)機能

 バックアップ対象のデータの中から重複しているデータを排除してバックアップする機能。この重複排除機能によりバックアップにかかる時間を短縮でき、バックアップ用のストレージ容量を抑えることも可能だ。
 この重複排除については技術革新も進んでおり、例えばクライアントサーバ構成の場合、バックアップ対象のサーバ側で重複排除を行うのか、あるいはバックアップサーバ側で行うのかを選択できる製品もある。前者なら、WANなどネットワーク越しにバックアップを行いたい時に、ネットワークを流れるデータ量を減らすことができるというメリットがある。一方バックアップ対象のサーバに負荷をかけたくないなら、後者が有効だ。
 さらに最近では、仮想環境でバックアップを行う際、通常1つのファイル単位として扱われる仮想マシンの中身をさらに細かくインデックス化することで、仮想マシン内の1つ1つの個別ファイル単位での変化を見つけ、個別ファイル単位で重複排除できる製品も登場している。仮想環境のバックアップにおいても、ストレージ容量の大幅削減が期待できるようになる。

図2 仮想環境における重複排除をより効率化する独自技術
図2 仮想環境における重複排除をより効率化する独自技術
仮想マシンに含まれるファイルの境界線を意識して重複排除のセグメント化を実行
資料提供:シマンテック

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