業務用スマートフォンの導入状況(2012年)

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導入率から使い勝手まで! IT担当者300人に聞きました

業務用スマートフォンの導入状況(2012年)

2012/06/12


 キーマンズネットでは、2012年3月21日〜 2012年4月2日にかけて「業務用スマートフォンの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数:847)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の47.1%、一般部門が52.9%という構成比であった。
 今回、お聞きしたのは「導入状況」「導入のきっかけ」「モバイル端末の重視ポイント」「通信キャリアの重視ポイント」など、業務用スマートフォンの導入・検討状況を把握するための質問。その結果、昨年行った同様のアンケートと比較して、導入済み企業は6.8ポイント増加し、特に大企業では全体の17.1%が、スマートフォンの企業内導入を行なっていることが明らかになった。

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1

業務用スマートフォンの導入済みは14.5%と、昨年から6.8ポイント増加

 最初に、現在の業務用スマートフォンの導入状況を尋ねてみた(図1)。その結果、「業務用スマートフォンを既に導入済みである」が14.5%、「業務用スマートフォンの導入を検討している」が7.9%、「業務用スマートフォンに興味があり、いずれは検討する」が17.2%、「興味はあるが、検討はしない」が30.6%、「今のところ関心がない」が29.8%であった。整理すると、導入済みは14.5%、導入検討者は25.1%という結果となった。
 またこの結果を2011年3月のアンケート「業務用スマートフォンのIT導入状況(2011年)」と比較したところ、「既に導入済みである」割合が6.8ポイント増加し、「今のところ関心がない」割合も9.5ポイント増加していた。その代わり「導入を検討している」割合が2.0ポイント、「興味があり、いずれは検討する」割合が9.8ポイント減少していた。ここ1年でスマートフォン端末や関連ソリューションも充実し、企業でのスマートフォン利用に関する情報も広く伝えられてきたこともあり、スマートフォンの「検討フェーズ」にいた方の導入可否の決断が進んでいる様子が伺える。特に1001名以上の大企業では、2011年では8.1%だった「導入済み」割合が、2012年では17.1%まで増加しており、中堅・中小企業に比べてここ1年で一番導入割合が伸びていた。

図1 業務用スマートフォンの導入状況(2012年・2011年)

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図1 業務用スマートフォンの導入状況(2012年・2011年)

 更に、業務用スマートフォンを「導入済み」「導入予定」と回答した人に「導入済み」「導入予定」の「業務用スマートフォンの端末」について尋ねたところ、図2-1のような結果となり、導入済みも導入予定も1位は「iPhoneシリーズの端末」、2位は「GALAXY Sシリーズの端末」、3位は「Xperiaシリーズの端末」と続いていた。特に「iPhone」に関しては導入予定では68.1%と約7割近くが導入を検討しているようだ。
 関連して、業務用スマートフォンを「導入済み」「導入予定」と回答した人に「導入済み」「導入予定」の「OS」について尋ねた(図2-2)。その結果、「導入済み」では1位「Android」59.3%、2位「iOS」52.8%、3位「BlackBerry OS」9.8%、4位「Windows Phone」8.1%、5位「その他のOS」2.4%と続き、「導入予定」では、1位「iOS」68.1%、2位「Android」66.2%、3位「Windows Phone」25.0%、4位「その他のOS」8.8%、5位「BlackBerry OS」7.4%と続く結果となった。
 導入予定を見ると、端末でも1位であったAppleの「iOS」が1位に上がっており、反対に「BlackBerry OS」に関しては、最下位という結果となった

図2 端末とOS

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図2 端末とOS
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2

導入のきっかけ、「個人利用スマーフォン」の業務利用ニーズが増加傾向

 次に業務用スマートフォンを「導入済み」「導入予定」と回答した人に「導入のきっかけ」を尋ねた(図3)。「導入済み」の1位は「業界での業務用スマートフォンの導入が進んでいるので、自社でも積極的に取り入れた」で36.9%、2位は「社員からの業務用スマートフォン利用の要望が高まったため、会社として導入を決めた」で35.2%、3位は「個人利用のスマートフォンを業務利用することでセキュリティリスクが高まるため、会社として導入を決めた」で9.8%と続いた。
 この結果を2011年3月のアンケート「業務用スマートフォン導入のきっかけ(2011年)」と比較すると、「業界での業務用スマートフォンの導入が進んでいるので、自社でも積極的に取り入れた」割合が13.8ポイント減少し、その代わり「社員からの業務用スマートフォン利用の要望が高まったため、会社として導入を決めた」割合が3.3ポイント、「個人利用のスマートフォンを業務利用することでセキュリティリスクが高まるため、会社として導入を決めた」が6.9ポイント増加していた。コンシューマユースでもスマートフォン利用が進み、高機能性や可搬性による業務への適合性が認知され始めたことにより、社員から業務利用への要望が増えているのだろう。
 また「その他」に寄せられたフリーコメントでは、「役員利用対応(外部よりメール等の確認用)」、「CTOが自宅でもスケジュール確認したいため」「上層部からの検討指示」といった声が挙げられており、まずは役職者から利用し、その利便性を確認する、といった進行もあるようだ。
 なお、「導入のきっかけ」で「導入予定(2012年)」の1位は「業界での業務用スマートフォンの導入が進んでいるので、自社でも積極的に取り入れた」で42.9%、2位は「社員からの業務用スマートフォン利用の要望が高まったため、会社として導入を決めた」で25.1%、3位は「個人利用のスマートフォンを業務利用することでセキュリティリスクが高まるため、会社として導入を決めた」で20.7%と続く結果となった。

図3 導入のきっかけ(2012年・2011年)

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図3 導入のきっかけ(2012年・2011年)
政府も「BYOD」解禁へ!

2012年6月2日、政府が国家公務員にも個人利用スマートフォンでの、政府機関のコンピューターシステムへの接続を含めた業務使用を認める方針を固めたとの報道があった。タブレット端末やパソコンなど、これまで各省庁では個人利用端末の業務使用を原則禁じていたものの、規制を受けないスマートフォンなどの利用が広がることで、政府機関へのサイバー攻撃を招く可能性があると判断し、今後は個人利用端末の業務利用をルール化して運用することを決めたようだ。今後はこのような「BYOD:Bring Your Own Device/個人が所有するモバイル端末の職場での業務利用」と呼ばれる問題が、今後、各企業で検討されるべき課題となってくると考えられる。

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3

業務用スマートフォンの満足度、64.8%が「満足」、35.2%が「不満」と回答

 次に、業務用スマートフォンを「導入済み」と回答した人にその「満足度」を尋ねたところ、「とても満足している」が8.2%、「まあ満足している」が56.6%、「やや不満がある」が27.0%、「とても不満がある」が8.2%という結果になった。これをまとめると「満足」と回答した割合は64.8%、「不満」は35.2%となり、全体では約6割が満足と回答していた。
 今回のアンケートで「とても満足している」「まあ満足している」と回答した方からは「スマートフォンがあることで外でより多くの仕事ができるようになった」「社外での社用メール受信や添付ファイルの閲覧などについては満足」といった意見が寄せられた。スマートフォンの持つ高機能性と可搬性により、外出先から社内メールやグループウェアにアクセスでき、ビジネスの機会損失防止に役立っているという意見が多かった。
 一方、「やや不満がある」「とても不満がある」と回答した方からは、「バッテリの持続時間が短すぎる」「思い通りの操作がしづらい」など端末に関する不満や、「電話、メール以外の機能をほとんど使用していない」「素晴らしい機能もユーザが使いこなせていない」などといった、従業員のスキル不足も相まって有効活用手段を見いだせていないなどの声が多く見られた。
 一般的にも利用が広まるスマートフォンだが、いざ業務利用となると、どうしても使いこなせないユーザが出てきてしまうのはよくあること。せっかく導入・運用コストをかけて導入したスマートフォン、導入部門では「どのように使えば業務効率を上げることができるのか」といった点を教育・認知させ、効率化と生産性の向上を推進していく必要があるだろう。

図4 満足度

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