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サーバの管理負荷を軽減したい

2012/07/19


 ITシステムにかかるコストの7〜8割は運用管理コストと言われている。クライアントPCの増加も運用管理の負荷を増やすが、サーバが増えるとその管理コストは一段と増えてしまう。しかし、事業が拡大していく企業では、サーバは次々に導入されるのが常。その一方、運用管理部門の人材が追加されることはなかなかない。結局、運用管理担当者の負荷はどんどん増えていく一方だ。この流れをどこかで逆転させ、サーバが増えても負担は増えない仕組みを作ることが必要だ。そのために利用できる方策は、すでに用意されている。代表的な3つの方策を紹介しよう。

 【1】クラウドサービス(IaaS、PaaS)に移行する → サーバ管理負荷が移行した分だけ削減可能
 【2】複数の物理サーバを仮想化し、1台の物理サーバに統合する → 物理サーバが減る分だけ管理負荷が減る
 【3】データセンタにサーバを集約・統合する → 1箇所に集まるだけでも管理負荷軽減

 【1】ではサーバ管理負荷が移行した分だけ削減可能、【2】では物理サーバが減る分だけ管理負荷の削減が可能、【3】では1箇所に集まるだけでも管理負荷軽減が可能である。以下、詳細を見ていこう。

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解決策1

クラウドサービス(SaaS、IaaS、PaaS)に移行する

 まず考えたいのがクラウドサービスの利用だ。現在利用しているサーバの中味を、クラウドサービス事業者のデータセンタの中のサーバに移転したり、新しく増設するサーバはクラウドサービスが提供するサーバを利用することにすれば、その分だけサーバ管理負荷が削減できる。

クラウドサービスの主な3種類

SaaS(Software as a Service):

アプリケーションをネット経由で利用できるようにする。

Paas(Platform as a Service):

アプリケーションを利用する基盤(プラットフォーム)をネット経由で利用できるようにする。

IaaS(Infrastructure as a Service):

サーバや、ストレージなどのシステム基盤ハードウェアをネット経由で利用できるようにする。

 SaaSの場合は、ユーザ企業はネットワークとPCがあれば利用できるので、運用管理の手間はほとんどかからない。しかし、提供されているサービスは限られており、従来から社内で業務に使ってきたのと同じアプリケーションが使えるわけではない。ただし、新しい業務を行うためにサーバを新規に調達するときは、その業務をSaaSで行えないのかを調べたほうがよい。もしもSaaSで事足りるなら、わざわざ運用管理コストを増やすサーバの新規導入を行わないほうがよい場合がある。SaaSなら、アプリケーションのバージョンアップなどの際にもユーザ企業側には一切手間がかからない。
 PaaSは、サービス業者が提供するOSやミドルウェアが載ったプラットフォームに、ユーザ企業が購入したアプリケーションをインストールして使う。アプリケーションの運用管理はそのままだが、OSやミドルウェアについては業者側にまかせることができるので、運用管理コストが削減できる。
 IaaSは、ハードウェアだけを業者が管理するものだ。ユーザはOSもミドルウェアもアプリケーションも、自前で用意してインストールし、ネットごしに利用する。ハードウェアの調達コストが安価にできることと、その運用管理負荷がなくなるところがメリットだ。特に社内のITスキルが高い企業では、お仕着せのプラットフォームやアプリケーションを使わなくてもよいので、自由度が高い分、使いやすい場合が多いだろう。逆に専門知識のある人材が不足しているときは、かえって利用しにくいかもしれない。
 社内システムを一気にクラウドサービスに移行することは考えず、できるところから徐々に移行していくか、新しいサーバが必要になったらクラウドサービスを利用するようにするとよい。現在は中小企業に特化したクラウドサービスも登場してきており、中には、移行時にはユーザ企業に出向いて移行作業を全部やってくれる業者もある。他のサーバと連携しないで独立して稼動しているサーバを優先して、クラウドへの移行を図っていくとよいだろう。

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