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導入率から使い勝手まで! IT担当者300人に聞きました

OSSの利用状況(2011年)

2012/01/17


 キーマンズネットでは、2011年10月25日〜 2011年11月1日にかけて「オープンソースソフトウェア」に関するアンケートを実施した(有効回答数:751)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の55.7%、一般部門が44.3%という構成比であった。
 今回、お聞きしたのは「導入のきっかけ」や「導入メリット・デメリット」など、OSSの利用状況を把握するための質問。その結果、OSSの導入率は4割強、利用者の9割が導入コスト削減に魅力を感じているもののサポート体制に不安を残している傾向にあることが明らかになった。
 なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。

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1

OSSの導入率は4割強、うち7割がOSにOSSを採用

 最初にオープンソースソフトウェアの「利用状況」を尋ねたところ、全体の42.2%が「現在利用している」と回答し、「現在導入を検討している」が3.5%、「必要性は感じるが利用するかは未定」が25.3%、「必要性を感じない」が27.4%、「利用していたが止めた」が1.6%という結果になった(図1-1)。
 次いで「現在利用している」と答えた人にOSSの利用分野についても聞いている。1番多く利用されているのは「OS」で75.1%、2位が「Webサーバ」で64.0%、3位が「データベース(DB)」で47.9%となり、「開発言語・開発フレームワーク」(44.2%)、「ファイルサーバ、メールサーバ、認証サーバ」(31.2%)と続いた。OSやWebサーバ、DBなどのインフラの利用率は高いものの、業務用アプリケーションは10%を割り込み利用率が低い。業務用と言えどもOSSで提供されているアプリケーションの中には有償並みかそれ以上の品質を持つものもある。しかし、業務アプリの分野では不安を払拭するほどOSSを利用する事例が多くなく、採用には踏み切れないユーザが多いようだ。

図1 OSSの利用状況・利用分野

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2

低コストの魅力がOSS導入のきっかけ、リスク分散との声も

 次に、OSSを「現在利用している」と回答した人を対象に「OSS導入のきっかけ」を聞いている。その結果、1位が「IT投資額を抑えるため」で72.8%、2位が「システム構築の納期が短縮できるため」で21.8%、3位が「自社が戦略的にOSSの利用を進める方針のため」で15.8%となった。7割以上がコストを意識してOSSを導入しているようだ。
 フリーコメントを見ると「リスク分散としてMicrosoft Windows一辺倒にしないため」、「Windowsのトラブル時の対応でLinuxOSを使用」との声も寄せられている。システムトラブルは様々な要因で起こりうるが、利用者の多いWindowsの場合は脆弱性を突いた攻撃の対象となりやすくウイルスなども多く存在するため、Windowsだけを利用することにリスクを感じたユーザがLinuxも併用していると思われる。

図2 OSS導入のきっかけ

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3

利用者9割が導入コスト削減にメリットを感じるも、サポート体制に不安が残る

 続いて、OSSを「現在利用している」、「現在検討している」と回答した人に、「OSSの導入メリット」と「デメリット」を尋ねた(メリットについては1〜3位で順位付けをする単一回答)。その結果、「メリット」は全体で大多数が「導入コストの削減が可能な点」(92.9%)と答え、後に「特定ベンダに依存しなくてよい点」(55.5%)、「運用コストの削減が可能な点」(48.2%)と続いたが、最も重視するポイントとしては、「導入コストの削減が可能な点」が75%で2位以下を大きく引き離す結果となった。「導入コストの削減が可能な点」を従業員規模で見ると、1001名以上の企業が65.2%となっているのに対して、100名以下の企業では82.9%と従業員規模が小さいほどコスト意識が高いことが分かる。それとは逆に「特定ベンダに依存しなくて良い点」では、100名以下の企業が3.7%となっているのに対して1001名以上では12.2%と3倍以上の差があり、大企業ほどベンダフリーにメリットを感じているようだ。
 「デメリット」では、75.6%が「サポートが得にくい」と答え、後に「利用OSSの今後の存続が不明」(56.6%)、「セキュリティホールに対するコミュニティの対応に不安がある」(40.6%)が続く結果となった。

図3 OSS導入のメリット・デメリット

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