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製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

徹底解剖!クラウド時代のERP

2011/12/05


 1990年代後半から製品が市場に登場し始め、今では多くの企業が導入しているERP。全体最適を目指してベストプラクティスを採用するという当初のコンセプトから、機能別に導入が進むなど、若干様変わりしている感のあるERPだが、最近ではクラウド・コンピューティング(以下、クラウド)環境でERPを動かしたいというニーズも増えている。そういったニーズに応えるため、PaaS環境で稼働させるプライベートクラウドによるERPを始め、SaaS環境で提供されているマルチテナント型のERPなど、ユーザニーズに合わせた提供形態でクラウドERPを提供するベンダが登場し、新たな動きを見せ始めている。そこで今回は、そんな「クラウドERP」を中心に、その最新動向を詳しく紹介していこう。

ERP

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ERPとは?

 ERPとは、Enterprise Resource Planningの略で、経営資源であるヒト・モノ・カネを統合的に管理し、全体最適を図るための概念のことを指す。そしてまた、これらを実現するソフトウェアについても同様に表現する。具体的には財務会計を始め、人事、給与、生産、販売、購買、物流、在庫、顧客管理など企業活動に必要な業務をシステム化し、これらを統合的に管理するシステムだ。最近では財務会計などの機能だけを持っているツールもERPと呼ばれることもあるが、本来はすべての機能を有機的に機能させることで資源の最適配分を行うツールのことを指す。
 これまで、企業内にある設備で管理するオンプレミス型での導入が多かったERPだが、最近ではクラウド環境でも利用できるERPが登場し始め、ERP導入及びリプレースにおける選択肢の1つとして検討されるケースも増えている。この記事では、これらを総称して「クラウドERP」と呼ぶ。

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クラウドERPの提供形態

 クラウドサービスとして提供されているERPは、それぞれ提供形態が異なっているため、まずはここで整理しておきたい。
 総務省が2010年5月に発表した「スマート・クラウド研究会報告書」によると、クラウドサービスは提供形態によって4つの方法があり、更に最近は、パブリッククラウド内において仮想的に独立したプライベートクラウド型のサービスも提供されている状況にある。ERPについてもベンダによって異なる提供形態となっており、それぞれ確認する必要がある。

■クラウドサービスの提供形態
▼パブリッククラウド(public cloud)

不特定多数を対象として提供

▼プライベートクラウド(private cloud)

同一企業内または共通の目的を有する企業群を対象として提供

▼ハイブリッドクラウド(hybrid cloud)

パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせて利用

▼マルチクラウド(multi cloud)

複数のパブリッククラウドを組み合わせて利用

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