拡張に縮小でフル活用!ストレージ仮想化

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

製品の基礎から選び方までをサポート! IT導入完全ガイド

拡張に縮小でフル活用!ストレージ仮想化

2011/10/03


 サーバ仮想化によるサーバ統合が急速に進んでいる。この時、各仮想サーバが個別にストレージを利用している状況のままだと、余分な運用コストや管理作業が発生することになり、システム全体の利用効率はなかなか向上しない。つまり、サーバ仮想化で最大限の導入効果を得るには、ストレージ仮想化もあわせて導入することが肝要なのだ。ストレージ資産の有効活用は、サーバ同様、投資コストと電力消費の抑制にも役立つ。そこで、今回はストレージ仮想化にスポットを当て、その基礎知識から最新の注目機能まで分かりやすく解説する。また後半では、自社ニーズに合った最適なストレージ仮想化ツールを選び出すためのポイントを紹介する。

ストレージ仮想化

※「ストレージ仮想化/拡張に縮小でフル活用!ストレージ仮想化」の記事を一部ご紹介します。会員登録を行い、 ログインすると、「ストレージ仮想化/拡張に縮小でフル活用!ストレージ仮想化」の記事全文がお読みいただけます。

会員登録はこちら(無料)



1
1-1

ストレージ仮想化ツールとは? 

 仮想化と言えば、1台の物理サーバ上で複数の仮想的なサーバを稼働させる「サーバ仮想化」やOS/アプリケーション/データをエンドユーザの手元(クライアントマシン上)に持たせない「デスクトップ仮想化」を思い浮かべる方が多いと思うが、忘れてはならない仮想化技術に「ストレージ仮想化」がある。サーバ仮想化が物理サーバの使用効率を改善するための技術であるのと同じように、ストレージ仮想化はストレージシステムの使用効率を改善するために開発された技術である。
 「ストレージ仮想化」では、ネットワークを含むシステム全体の中に点在しているストレージ(内蔵ハードディスク、NAS、SANなど)を単一の論理空間(ストレージプール)として1つに統合し(図1)、各サーバは必要なストレージ容量を仮想ディスクとしてストレージプールから自由に調達できる仕組みになっている。

図1 ストレージ仮想化の概念図
図1 ストレージ仮想化の概念図

 もう少し詳しく説明すると、サーバとストレージの間にストレージ仮想化レイヤを作成し、様々なストレージデバイスから受け取ったリソースを、ストレージ仮想化レイヤで1回束ねて、仮想ディスクとして再配分する。これにより、サーバが認識する仮想ディスクは個別のハードウェアストレージとの関連性がなくなり、ストレージは単なるリソースとして使用されることになる。
 従来のストレージはコントローラがRAID構成を行い、論理ボリュームを作成し、I/Oを受け付けている。つまり、すべてのボリューム・リソース管理はコントローラに任されているのでハードウェアの依存性が高く、このことがストレージ運用を難しくしてきた。仮想化レイヤを作ることで、サーバは物理的なストレージデバイスに左右されることなく自由に仮想ディスクを使えるようになる。

■ストレージ仮想化ツールの提供形態

 ストレージ仮想化を実現するにはいくつかの方法がある。1つ目は汎用サーバにストレージ仮想化ソフトウェアをインストールする方法、2つ目はストレージ仮想化機能をもつストレージコントローラ(アプライアンス)を導入する方法、そして3つ目はストレージ仮想化機能をもつストレージシステムを導入する方法だ。本稿では便宜上、これらの製品群を総称して「ストレージ仮想化ツール」と呼ばせていただく。
 これらのストレージ仮想化ツールは、SANストレージを対象にした製品、NASストレージを対象にした製品、SANとNASの両方に対応した製品といった形に分類できる。また、単一ベンダのストレージシステムの中でストレージ仮想化を実現するタイプと、マルチベンダによる異機種混在環境の中でストレージ仮想化を実現するタイプに分けることもできる。

■ストレージ仮想化ツールの必要性と導入メリット

 会社全体から見ればデータは確かに増え続けているものの、部門別に見ればその状況には大きな違いがあるものだ。従って、一律同じスタイル(増設のタイミングやストレージデバイスの種類など)でストレージ容量を追加していくと無駄な設備投資を招くことになる。また、日頃行っているデータ移行作業などのストレージ管理においても次のような課題を抱えているケースが多いはずだ。

ファイルサーバ増設時のデータ移行は手作業で行っており、手間と時間がかかる。しかもデータ移行を行う間、サービスを止めなければならない。

人事異動や組織変更が頻繁にあり、その度にデータの移行が必要になる。

必要となるストレージ容量は増える一方で、増設コストの負担が大きくなっている。

ストレージによって使用率にバラツキがある。

異なるベンダ、異なる性能、新旧様々なストレージが混在しているので管理が面倒。

 そこで、ストレージ仮想化ツールを導入することにより、これらの課題を解決できるようになり、次のようなメリットも享受できる。

ストレージ使用率の向上によるコスト削減

現状の設置済みのストレージリソースを最大限に活用できるようになるのでストレージコストを削減できる。例えば、まだ十分利用できる既存サーバの内蔵ディスクを取り外して新たなSANアレイと交換することなく、それらの内蔵ディスクと既存のDASを使用してストレージプールを作成できる。

ストレージの一元管理が可能

異なる機種で構成されたストレージ資産の管理簡素化と一元化を実現できるようになる。例えば、ディスクスペースを仮想マシンに割り当てる場合、そのプロセスを統合して自動化できる。また、異なる機種のストレージデバイスを共通機能で管理できるので操作間違いも回避できる。

■ストレージ仮想化ツールの基本機能

 各社のストレージ仮想化ツールを概観してみると、ストレージ仮想化に関する機能だけでなく、パフォーマンスやデータプロテクションに関する機能も豊富にサポートされているが、ここでは仮想化に絞ってその機能概要を紹介しよう。

仮想ストレージプール機能

仮想ストレージプールには、異なったストレージデバイスのリソースを束ねて1つのリソースのように扱う効果と、リソースを共有することで効率よく使う効果がある。仮想ストレージプールは仮想ディスクのストレージ容量に対して閾値を設けることができる。また、I/O遅延に対して閾値を設けることができる製品もある。つまり、容量と性能の監視を仮想ストレージプールで簡単にできるようになっている。

シンプロビジョニング機能

ストレージプールの合計容量を超えた形で各サーバに仮想ディスクを割り当てることができる。サーバに対しては要求されたストレージ容量を提供するが、実際にはサーバが書き込みを行った容量しかストレージを消費しない。例えば、管理者から1TB要求されても、結局は100GBしか必要なかったというようなことが起こり得る。シンプロビジョニングを使用すると、実際にストレージスペースを割り当てなくても、管理者に1TBのボリュームを提供することができる。

仮想ディスクのリサイズ機能

一度仮想ストレージ容量をサーバに割り当てた後、オンラインでサイズ変更できる。シンプロビジョニングであらかじめ大きめの容量を定義する場合があるが、最初から大きなリソースを定義すると無駄遣いをする可能性が高くなるので後から拡張したいというニーズもある。そういった場合、オンラインで仮想容量の変更を行うことができる。

無停止でのハードウェアディスクのアップグレード

この他、処理を停止することなく、ある物理ディスクから別の物理ディスクにデータを簡単に移動できる仕組みを利用することで、古いハードウェアを新しい機器にシームレスに移行するハードウェアアップグレードが可能だ。具体的にはバックグラウンドで新しいドライブにデータをコピーしてから、古いディスクにゼロを書き込み、そのスペースを要件の緩い下位層のデバイスとして活用するか、完全に廃棄するか、任意に選択できる。

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには…
会員登録いただくと自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

ストレージ仮想化/拡張に縮小でフル活用!ストレージ仮想化」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「ストレージ仮想化」関連情報をランダムに表示しています。

ストレージ仮想化」関連の製品

Windows Server 2012 【日本マイクロソフト】 仮想化基盤とリソースを一元管理「VMware vRealize Operations」 【ソフトバンク コマース&サービス+他】 それぞれのニーズに適したSDS導入を支援 StorSelectプログラム 【レノボ・ジャパン株式会社】
Windows サーバー仮想化 ストレージ仮想化
●クラウド技術を搭載した、仮想化/クラウド対応の最新WindowsサーバーOS。
●「Windows Server 2008 R2」をベースに、180以上に及ぶ機能強化を果たしている。
広く使われるようになった仮想化技術だが、仮想マシンなどの乱立で運用管理に悩み、「こんなはずじゃなかった」と嘆く担当者は多い。エキスパートが解決策を指南する。 「ニーズに適したSDSを導入したい」――情シスがとるべき選択

ストレージ仮想化」関連の特集


アクセス集中でサーバダウン…。そんな“WWWサーバ”によくあるトラブルもこの最新技術で解決できるかも…



サーバ仮想化やVDIなど、仮想環境でのシステム利用は増加中。そして次にくるのが、ストレージプールを仮…



システム全体の運用のあり方を見据えたうえで導入を検討すべきサーバ仮想化。ここでは仮想化導入後に気にな…


ストレージ仮想化」関連のセミナー

加速するオープンソーステクノロジーの全貌とエコシステム 【主催:ノベル/協力:オープンソース活用研究所】 締切間近 

開催日 12月9日(金)   開催地 東京都   参加費 無料

【オープンソースで構築するこれからのエンタープライズIT基盤】12月9日に虎ノ門ヒルズにて、SUSE Open Forum 2016 が開催されます。マジセミで…

「ストレージ」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

ストレージ仮想化/ 拡張に縮小でフル活用!ストレージ仮想化」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「ストレージ仮想化/ 拡張に縮小でフル活用!ストレージ仮想化」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


ページ: 1 | 2 | 3


30004428


IT・IT製品TOP > ストレージ > ストレージ仮想化 > ストレージ仮想化のIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ