場所を選ばず繋がる!デスクトップ仮想化

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場所を選ばず繋がる!デスクトップ仮想化

2011/09/05


 東日本大震災をきっかけに、ユーザ企業ではBCP(事業継続計画)の一環として、モバイル環境や従業員の自宅から社内システムへのリモートアクセスを真剣に検討するところが急増した。こうした場面で有効となるのが「デスクトップの仮想化」だ。エンドユーザが利用するクライアントPCにはソフトウェアやデータ類を一切置かず、インターネットを介して実行処理の指示だけをキーボード/マウスを使って行い、実際の処理はサーバに集約するという仕組みだ。この特集では、デスクトップ仮想化の概要と導入メリットについて解説を行い、最新動向についても紹介する。導入時にありがちな失敗についても触れているので併せてご覧いただきたい。

デスクトップ仮想化

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「デスクトップ仮想化」とは?

 「デスクトップ仮想化」は、VDI (Virtual Desktop Infrastructure)とも呼ばれるソリューションで、これまでエンドユーザの手元にあったOS/アプリケーション/データをサーバ側に集約し、実行処理の結果のみをエンドユーザ側のデバイスに返す仕組みだ。サーバ上に、複数の異なるOSを実行可能にする仮想化ソフトウェアを利用してデスクトップ環境を構築し、エンドユーザ個々の利用デバイスと1対1で紐付ける。エンドユーザは手元のデバイスのキーボードやマウスを使って、通常は処理の実行命令を出す操作のみが認められることになる。
 エンドユーザの使うデバイスとしては、従来のデスクトップPCやノートPC、専用のシンクライアント端末に加え、最近ではiPadやiPhoneなども利用できるようになってきている。
 デスクトップの仮想化を図ることにより、クライアントPCからの情報漏洩を防ぐというセキュリティ上のメリットに加え、N台のデスクトップ環境を1台の物理サーバ側に集約できることから運用管理の効率アップも期待できる。これは管理コストの低減にも直結する。また詳しくは後述するが、東日本大震災後はBCPの一環としても大いに注目を浴びている。

図1 「デスクトップ仮想化」を含むシンクライアントの仕組み
図1 「デスクトップ仮想化」を含むシンクライアントの仕組み
(※)リモート接続ユーザ向けに、デスクトップへの接続機能を提供するソフトウェア
資料提供:日本マイクロソフト

 デスクトップ仮想化は、OS/アプリケーション/データといったデスクトップ環境をエンドユーザの手元に持たせない「シンクライアント環境」を実現する方式の1つだと言える。ちなみにこの他のシンクライアントの方式としては、サーバ上で稼働する共通のアプリケーションを複数ユーザで共用する「サーバベース方式」や、1ユーザに対して1台の物理的なブレードPCを割り当てる「ブレードPC方式」などがあり、端的に言えば、前者は汎用性の高いアプリケーションを多くのユーザで利用可能な場合に採用され、後者は専門性の高い環境が必要なパワーユーザ向けに採用されるものだ。デスクトップの仮想化は、この両者の中間に位置する方式だと考えればいいだろう。

■システム概要

 次に、主要なデスクトップ仮想化製品のシステム概要を図で示す。

図2 「VMware View」
図2 「VMware View」
資料提供:ヴイエムウェア
図3 「Microsoft VDI」
図3 「Microsoft VDI」
資料提供:日本マイクロソフト
図4 「Ctrix XenDesktop」
図4 「Ctrix XenDesktop」
資料提供:TIS

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