市場拡大!モバイルルータのビジネス活用法

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

市場拡大!モバイルルータのビジネス活用法

2011/07/11


 モバイル環境でのインターネット接続を実現する「モバイルルータ」。回線の質・速度、サービスのクオリティ、料金体系の整備などが進み、その利用は個人ユースを中心に急速に広まってきている。それに伴い、ビジネスシーンでも営業場面や外出先での調査活動などの効率化、在宅勤務利用など、モバイルルータの強みを活かした積極的な利用が考えられるが、現状今ひとつモバイルルータのビジネスシーンでの有効な活用法が普及しているようには感じられない。
 そこで今回の「IT製品解体新書:モバイルルータ特集」では、モバイルルータの基本的な機能や使い方をおさえつつ、ビジネスシーンでの活用法を中心に、最新動向を解説していく。
 また、「IT製品選び方ガイド:モバイルルータ特集」では、モバイルルータ導入時のポイントについて解説しているので、そちらも併せてご参照いただきたい。

モバイルルータ

※「モバイルルータ/市場拡大!モバイルルータのビジネス活用法」の記事を一部ご紹介します。会員登録を行い、 ログインすると、「モバイルルータ/市場拡大!モバイルルータのビジネス活用法」の記事全文がお読みいただけます。

会員登録はこちら(無料)

モバイルルータの選び方ガイドへ


1

モバイルルータを解体しよう!

1-1

市場拡大中!モバイルルータの基礎知識

■モバイルルータの仕組みを徹底解説!

 モバイルルータは、モバイル環境でのネットアクセスを可能にする携帯用のデバイスで、無線LAN環境下でのデータ通信機能を提供するものだ。無線LANを介して、PC/タブレット端末/スマートフォン/ゲーム機といった無線LAN対応機器を、携帯電話用の3G回線やWiMAX回線に接続することで高速な無線データ通信を実現する。(3GやWiMAXの関係性は以下コラムにて詳細を説明。)
 その名が示す通り、モバイルルータはルーティング機能を有しており、これによって数台の無線LAN対応機器が同時にデータ通信を行うことが可能となる。ここが無線LAN機器とデバイスが1対1でしか対応していない「PCカード型」(パソコンのPCカードスロットに挿入して利用するタイプ)や「USB接続型」(USBケーブルを介してパソコンに接続したり、あるいはUSBメモリのような形状で直接パソコンに接続できたりするタイプ)とは大きく異なるところだ。
 またPCカード型やUSB接続型は、電波状態が悪い場合など、PCごと窓際まで持っていかなければ繋がらないというケースもある。しかしモバイルルータの場合、PCとルータ間は無線接続なので、万一そうした事態が発生しても、窓際に移動させるのはルータだけでいい。
 モバイルルータは電池を内蔵しており、USBケーブル経由で接続先のPCから給電もしくは充電ができる製品もあり、機能性も高い。

図1 モバイルルータの実機
図1 モバイルルータの実機
資料提供:バッファロー

 ここで具体的に、モバイルルータの動作を見てみよう。図2はある実際の製品の例だ。
 まず取引先や屋外などでは3G回線経由でインターネットにアクセスして、無線データ通信を実現する。そして移動中に喫茶店などのホットスポット、つまり公衆無線LAN環境が利用できるエリア内に入った時には自動的にWi-Fi接続に切り替わり、ホットスポット経由でインターネットにアクセスする。ただしこの際には、ホットスポットのSSID(Service Set Identifier:無線LANアクセスポイントの識別子)やパスワードをモバイルルータ側に設定しておく必要がある。
 またこの製品では、ホテルの部屋など有線LANのコネクタがある場所では、クレイドルに立ててLANコネクタと有線接続することで、無線LANルータとしても機能する。もちろん有線接続をしなくても3G回線経由でインターネットにアクセスすることはできるが、従量制の料金プランで契約している場合、有線LAN経由で直接インターネットに接続したほうがコストはかからない。さらにデスクトップPCやNASなどと有線接続し、モバイルルータ経由で3G回線にアクセスすることもできる。
 ただしここで紹介した製品はかなり高機能なものだ。一般的なモバイルルータはもっとシンプルで、アクセスできるのは3G回線のみ、ホットスポットとの接続や有線接続の機能までは持っていない。この製品はあくまで一例ということでご理解いただきたい。

図2 モバイルルータのネットワーク接続例
図2 モバイルルータのネットワーク接続例
※有線LANポートについてはクレイドルに1ポートのみの搭載、インターネット側とLAN側の同時使用は不可となる。
資料提供:バッファロー
■ただいま急拡大中…前年比で“5倍以上”の年度も!2016年度までの「モバイルルータ市場予測」

 従来、モバイル環境でのネットアクセス用デバイスとしてはPCカード型やUSB接続型が中心だったが、2009年頃からモバイルルータが普及し始め、2010年には前年比で5倍以上の出荷台数を記録、今後さらなる市場の拡大が見込まれている。

図3 モバイル無線LANルータの市場規模予測(2011年1月推計)
図3 モバイル無線LANルータの市場規模予測(2011年1月推計)
資料提供:シード・プランニング

コラム:…本当に理解している? 「3G」、「WiMAX」、「Wi-Fi」はどう違うのか?

 無線データ通信に目を向けた時、3G、WiMAX、Wi-Fiなど様々な用語が飛び交うことになる。これらがどう違うのか、一般ユーザにはなかなか理解が難しいところだ。そこでこれらの切り分けについて簡単に整理しておこう。
 まず3Gは、携帯電話における第3世代の通信方式で、各携帯電話キャリアが独自のネットワーク回線を持ち、各々で異なった通信規格を採用している。モバイルルータがまず接続する先がこの3G回線だ。
 これと並列に位置するのがWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)で、本来は固定無線通信の標準規格だが、現在国内で一般的にWiMAXといわれているのはモバイルWiMAXになる。元々3Gのような携帯電話用の通信方式ではないが、無線データ通信用として3Gと同様に利用されている。
 つまり現在のモバイルルータは、3G回線かWiMAX回線を経由してインターネットにアクセスすることになるのだ。
 これに対してWi-Fi(Wireless Fidelity)は、無線LAN対応機器同士の接続性を保証する印のようなもので、Wi-Fi対応というのは、“この機器は、無線LANの標準規格であるIEEE 802.11a/b/g/nに準拠していますよ”ということを示すものだ。つまりWi-Fi対応の機器同士なら異なるメーカーのものでも無線LAN接続ができるということである。
 ここまでをまとめると、まずモバイルルータと無線LAN対応機器は、共にWi-Fi対応していれば、無線LANによって接続される。次にモバイルルータがインターネットにアクセスする場合には、3G回線もしくはWiMAX回線経由で接続する。ただし図2で紹介したような製品の場合なら、ホットスポットなど公衆無線LANが利用できる場所や、あるいは屋内など通常の無線LANルータがある場所では、3G回線やWiMAX回線を経由することなく、無線LAN経由でインターネットに接続することができる、ということになる。

図4 3G、WiMAX、Wi-Fiの関係
図4 3G、WiMAX、Wi-Fiの関係
iPadやスマートフォンはモバイルルータを介さなくても、3G回線やWiMAX回線経由でインターネットにアクセスできるが、ここではWi-Fi接続を優先している。

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには…
会員登録いただくと自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

モバイルルータ/市場拡大!モバイルルータのビジネス活用法」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「モバイルルータ」関連情報をランダムに表示しています。

モバイルルータ」関連の特集


複数のキャリアが多様なサービスを展開し、次世代規格LTEの商用サービスも開始したモバイルブロードバン…



広域で高速な通信を実現する各社のモバイルデータ通信を総浚い!気になる3.9Gの行方は?次世代通信のロ…



スマートフォンの“最新機種”や“高速通信サービス”を各キャリアごとに整理!企業導入を見据え、企業で使…


「ルーター」関連の製品

UNIVERGE IXシリーズ 【NEC】 LTE通信モジュール内蔵 VPNルーター FutureNet NXR-G100 シリーズ 【センチュリー・システムズ】 LTE/3Gモジュール内蔵セルラールーター 『CTL-101JC / CTL-101JE』 【キャセイ・トライテック】
ルーター ルーター ルーター
各種VPN網に対応する高速アクセスルータ。OpenFlow 1.3.1に対応した「SDN Ready」製品であり、将来のSDNへの移行もスムーズ。 LTE通信モジュール内蔵の企業向けVPNルーター。3大キャリア対応。M2M(Machine to Machine) / IoT(Internet of Things)に必要な耐環境性 / 高信頼性 / 低消費電力を備えている。 M2M/IoT市場の様々なニーズに対応する無線通信ルーター。LTE/3Gネットワークを介しての無線データ転送機能や回線バックアップ機能を提供する。

「ネットワーク機器」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

モバイルルータ/ 市場拡大!モバイルルータのビジネス活用法」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「モバイルルータ/ 市場拡大!モバイルルータのビジネス活用法」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


ページ: 1 | 2


30004174


IT・IT製品TOP > ネットワーク機器 > ルーター > ルーターのIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ