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また失敗したの?と言われる前に セキュリティ登龍門50

最新型ウイルスの現状と対抗策

2011/06/21


 前回のケースファイル編では震災や原発事故との関連を匂わせた偽情報メールを使ってウイルス感染を図る手口をはじめ、最近目につく攻撃の特徴を紹介し、そうした攻撃がアンチウイルスツールのパターンマッチングでは防げなくなっている問題を指摘した。今回の記事では、最新のウイルス状況を統計データで確認したうえで、最近のウイルスに「どうしたら対策できるのか」を考えていく。アンチウイルスツールのウイルス検出率のデータも合わせてご覧いただきたい。

アンチウイルス


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複合的に組織の情報システムを攻撃するウイルスが増加中

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メール経由で感染するマスメーリングウイルスが未だに現役

 前回は、震災や原発事故に関連したメールを装い、ウイルスである添付ファイルを実行させる攻撃の例を紹介した。読者のなかには、未だにメールでウイルス感染する例があるのかと呆れた方もおられるかもしれない。実際、メールを利用して感染を図るウイルスは古くからあり、対策も進んでいる。しかし、亜種が次々と出てくることもあり、根絶にはほど遠いのが現状だ。その一端は、IPAへのウイルス届出状況からもわかる。図1に掲げるのは、昨年1年間にどのウイルスがどれだけ検出されたのかを月別に集計したものだ。

図1 ウイルス別検出数の推移(2010年1月〜12月)
図1 ウイルス別検出数の推移(2010年1月〜12月)
資料提供:IPA

 このグラフからひと目でわかるのは、2004年に大規模感染を引き起こした悪名高いW32/Netskyが、未だに圧倒的に多く検出されていることだ。その棒のすぐ上に示されているのは、やはり同年に流行したW32/Mydoomで、毎月ほぼ一定の割合で検出されている。W32/Netskyは感染するとPC内のメールアドレスを収集して、それを宛先にして自分自身(ウイルス)を添付ファイルにしたメールを送る、いわゆる「マスメーリングウイルス」の代表格。W32/Mydoomは同様の大量メーリングを行うほか、システムにバックドアを作成して外部からの操作を可能にする機能も備えている。どちらもDDoS攻撃に利用されたことでも知られる。こうした「古い」タイプのウイルスも、実はまだまだ現役なのだ。

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