高速快適!モバイルブロードバンド最新事情

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

高速快適!モバイルブロードバンド最新事情

2011/05/09


 ノートPCやネットブック、スマートフォン、そしてメディアタブレットといったモバイル端末の普及が進み、外出中などにそれらの端末からのインターネットアクセスを可能とする「モバイルブロードバンド」の需要が高まっている。現状、モバイルブロードバンドを提供しているキャリアは数社あり、キャリアによっては複数のサービスを提供している。本特集では、モバイルブロードバンドに関する基本とその最新動向を解説していく。なお、ビジネスシーンで役立つモバイルブロードバンドの選び方は「IT製品選び方ガイド」にまとめたのでそちらを参照してほしい。

モバイルブロードバンド

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モバイルブロードバンドを解体しよう!

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モバイルブロードバンドとは

 「モバイルブロードバンド」とは、主にモバイルデバイスをインターネット接続してデータ通信を可能とする無線通信サービスの総称。モバイル通信は従来よりサービス提供されてきたが、ここ数年の通信技術の進歩により、ADSLに匹敵する速度での通信が可能となっているため、「ブロードバンド」の名を冠している。なお、当記事では、携帯電話回線を中心としたデータ通信専用サービスについて解説し、公衆無線LANサービスについては触れないこととする。

■2011年春に提供中のモバイルブロードバンドサービス

 現在(2011年4月)、日本国内にてモバイルブロードバンドサービスを提供している主要なキャリアとサービスについてまとめた。

表1 国内の主要モバイルブロードバンドサービス
表1 国内の主要モバイルブロードバンドサービス

 各キャリアがどのようなモバイルブロードバンドサービスを提供しているかについて概要をまとめよう。なお、ここで表記している通信速度はすべて規格上の理論値である。

NTTドコモ

 NTTドコモは、「FOMAハイスピード」と「Xi(クロッシィ)」の2本立てでサービスを提供する。FOMAハイスピードは携帯電話の3G通信規格として「HSPA(High Speed Packet Access)」を採用し、下り7.2Mbps、上り5.7Mbpsを実現する。なお、「HSPA」規格は、下りに「HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)」、上りに「HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)」を採用している。
 一方の「Xi」は、2010年末より日本初の「LTE(Long Term Evolution)」商用サービスとして提供されている。LTEに関しては後ほど解説するが、下り37.5Mbps、上り12.5Mbpsの高速通信を可能とする。
 NTTドコモの強みは、音声通話に使われてきたFOMAの通信インフラを利用しているため、日本全国における人口カバー率がほぼ100%という高い値であり、どこにいても通信できるというメリットがある。ただしFOMAハイスピードの場合、3.5G規格であるHSDPA/HSUPAを利用しているため、他のサービスに比較すると速度的にはやや見劣りする。しかし新登場のXiによって、より高速なサービスが提供される。

UQコミュニケーションズ

 UQコミュニケーションズは「UQ WiMAX」を提供する。通信規格として「WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)」を採用。日本国内で運用されている規格は、国際規格団体であるIEEE(米国電気電子学会)の作業部会「IEEE802.16e」で定められた「モバイルWiMAX」である。下り40Mbps、上り10Mbpsの高速通信を実現する。
 携帯電話網とは異なる通信インフラを採用しているため、カバー率は他のサービスに及ばない面がある。また使用している電波の特性から、建物深部まで電波が届きにくいという弱点もあるものの、逆に電波状況の良好な場所では安定した高速通信が可能となる。低料金で利用できるのも大きな魅力だ。またUQコミュニケーションズは、同社がモバイルブロードバンドサービス一式を提供しているのに加え、「MVNO」方式にて多数の企業の通信サービス提供を可能にしている。なお、「MVNO」に関しては「IT製品選び方ガイド」を参照してほしい。

イー・モバイル

 イー・モバイルは「EMOBILE G4」とカテゴライズされたサービスと、その他のデータ通信サービスが下り速度に応じて分類されて提供されている。「EMOBILE G4」サービスでは下り42Mbpsのサービスと下り21Mbpsのサービスがあり、下り42Mbpsのサービスでは、通信規格に「DC-HSPDA(Dual Cell High Speed Downlink Packet Access)を採用している。また下り21Mbpsのサービスでは通信規格に「HSPA+(High Speed Packet Access Plus)」を採用。HSPA+は、「HSPA」規格を応用し64QAMを採用することで速度を向上している。さらにDC-HSDPAは、隣接する2つの5MHzの周波数を1つの端末で同時に受信することで速度を倍増させている。
 イー・モバイルのサービスの特長は、通信速度によってサービスの価格と利用できる通信端末が明確にされているところだ。自分の使用する状況によって、サービスや端末を選択できる。

ソフトバンクモバイル

 ソフトバンクモバイルの提供するモバイルブロードバンドサービスは、基本的にイー・モバイルが提供しているデータ通信ネットワークをMVNO方式で借り受けて提供している。そのため、通信規格やサービス内容はイー・モバイルと同様である。

au

 auが提供する「PacketWINシングル」は同社が採用している3G通信規格「CDMA2000 1xEV-DO Rev.A」を利用している。下り3.1Mbps、上り1.8Mbpsと、他のサービスと比較すると速度的にはふるわないが、それをカバーするためにWiMAXとCDMA2000 1xEV-DO Rev.Aの両方で通信できるデータ通信端末を提供している。
 また、CDMA2000 1xEV-DO Rev.Aをマルチキャリア化してキャリアを3本束ねてデータ通信を高速化(下り9.2Mbps、上り5.5Mbps)する「EVDOマルチキャリア」という規格が開発され、それに対応する「WIN HIGH SPEED」サービスが2010年冬から提供されている。しかし同サービスに対応した携帯電話端末は存在するが、2011年4月時点で同規格、サービスに対応したデータ通信専用端末は提供されていない。

WILLCOM

 国内唯一のPHSキャリアであるWILLCOMは、次世代PHSと言われる「XGP」を採用した「WILLCOM CORE XGP」というモバイルブロードバンドサービスの提供を計画したが、インフラの整備などから資金繰りが難しくなり会社更生法を申請。同サービスはいったん棚上げとなっている。一方で、日本通信の強力により、NTTドコモのFOMAハイスピード網をMVNO方式で借り受け、「WILLCOM CORE 3G」を提供している。これに関しては、通信規格やサービス内容はFOMAハイスピードに準じるものである。

 現状、これらの通信キャリアによって、国内では大きく分けて携帯電話網を利用したモバイルブロードバンドサービスと、WiMAXを利用したモバイルブロードサービスが提供されている。また、それらの通信キャリアのネットワークを借り受けて事業を展開しているMVNO事業者も多数存在するが、それらのサービスや価格についてはネットワーク提供キャリアに準じるものとしてここでは割愛する。

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