サーバ仮想化システム構築時に直面するカベ

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サーバ仮想化システム構築時に直面するカベ

2011/03/07


 「サーバ仮想化ソフト」は、ユーティリティツールのような形で簡単に導入し、何らかの業務処理を効率化するという性質のものではない。様々な処理を行っていた複数サーバを統合し、システム全体としてどのように運用管理していくのかまでを考えて、導入を検討する必要がある。そこで今回は製品の選び方というよりもむしろ、サーバ仮想化システムを構築する際の注意点について解説していく。
 「IT製品解体新書」では、サーバ仮想化ソフトの基礎知識と導入メリット、無償版と有償版の利用シーンの違いなどについて紹介しているので、そちらも併せてご覧いただきたい。

サーバ仮想化ソフト

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1

サーバ仮想化システム構築の際の注意ポイント

Point 1

導入前にキャパシティプランニングを実施する

 2009年8月に編集部が実施したアンケート調査によれば、サーバ仮想化ソフトの導入に当たってユーザ企業が懸念する主なポイントとして、「安定性」「障害時に全ての仮想OSがダウンする危険性」「パフォーマンスの低下」などが挙げられた。
 このうち、「障害時に全ての仮想OSがダウンする危険性」については「IT製品解体新書」で紹介したように、HA構成を可能にする製品を選択することで解決するだろう。やはり実際の運用フェーズに入った時に一番気になるのは「安定性」と「パフォーマンスの低下」だ。安定稼働を実現し、パフォーマンスの低下を避けるためには、やはり導入前の現状分析とキャパシティプランニングが重要になる。
 具体的には、仮想化対象のサーバのパフォーマンスをモニタリングして評価を行うのだ。例えば、このファイルサーバのCPUの使用率はどれぐらいか、1日のどの時間帯でピークを迎えるのか、メモリの使用率はどれぐらいか、あるいはハードディスクへのアクセス頻度やネットワーク負荷といった項目をチェックする。

図1 キャパシティプランニングにおけるチェック項目の例
図1 キャパシティプランニングにおけるチェック項目の例
資料提供:シトリックス・システムズ・ジャパン

 こうした導入前のキャパシティプランニングは、SIerや製品ベンダが無償で行ってくれる場合が多い。彼らからすれば、ユーザ企業の現状を把握した上で提案できるメリットは非常に大きい。一方のユーザ企業も、無償で今のシステムの使用状況を知ることができる。利用しない手はないだろう。
 キャパシティプランニングの実際の進め方としては、始めにユーザ企業からRFP(提案依頼書)を出してもらい、SIerや製品ベンダがシステムに関係するネットワーク上に情報収集用のツールを配置、例えば2週間から1ヵ月の間、1時間単位で情報を収集する。ここで得られたデータを元に、新たに構築する仮想化環境を設計するのだ。
 例えば仮想化対象のサーバが100台あり、CPUの平均使用率が1%だった場合、全て集約しても1台分のCPUで足りるということになる。製品カタログ上のスペックではなく、実際に使われているCPUの処理能力を合算することで、本当に必要なサーバ台数が見えてくるのだ。
 これはメモリについても同様だが、現実的には仮想化環境を構築した後に、メモリが足りないという課題に直面するユーザ企業があるようだ。あるSIerの話によれば、こうした企業は往々にして、サーバスペックのみの積み重ねでサイジングをしているという。実際にはメモリが足りないというよりも、CPUがオーバースペックだったということのようだ。
 こうした事態を招かないためにも、事前のキャパシティプランニングはしっかりと行っておく必要がある。それによって現行システムの利用状況が明らかになり、構築するサーバ仮想化システムのサイジングが正確にでき、さらには2年後、3年後のスコープを描くことまでが可能となる。
 仮想化対象となるサーバが20〜30台の規模なら、あまり細かく計算する必要はないというベンダもある。結果的に1台もしくは2台に集約できますという話で終わるからだ。しかしサーバ台数が100台を超える場合には、やはりキャパシティプランニングをきちんとして、将来の拡張までを見据えたシステム設計を行うべきだろう。

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