「データセンタ型クラウドサービス」の基礎

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加

製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

「データセンタ型クラウドサービス」の基礎

2010/10/12


 これまでデータセンタのサービスといえば、ホスティングサービスとハウジングサービスが中心だったが、最近、クラウドサービスをメニューに追加する事業者が急速に増え始めている。しかしながら、これらのサービスは開始からそんなに時間が経っていないこともあり、活用例やサービス比較などの情報がそれほど多くなく、セキュリティや信頼性、コスト面での不安などがユーザにとって懸念材料となっている。
 そこで今回のIT製品解体新書では、データセンタ型クラウドサービスの基礎知識や導入メリット、最新事情を詳しく紹介するとともに、便利な最新注目メニューも取り上げていく。
 また「IT製品選び方ガイド:データセンタ型クラウドサービス特集」では、多数あるサービスメニューの中から自社に合ったクラウドサービスを選択する際、気をつけなくてはならないポイントを“5つ”にまとめて解説しているので、ぜひご参照いただきたい。 

データセンタ型クラウド

※「データセンタ型クラウド/「データセンタ型クラウドサービス」の基礎」の記事を一部ご紹介します。会員登録を行い、 ログインすると、「データセンタ型クラウド/「データセンタ型クラウドサービス」の基礎」の記事全文がお読みいただけます。

会員登録はこちら(無料)

データセンタ型クラウドの選び方ガイドへ


1

データセンタ型クラウドサービスを解体しよう!

1-1

クラウドサービスとは?

 Webブラウザなどからネットワークに接続することにより、CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク回線などのITリソースを必要なときに、必要な分だけ、サービスとして利用できる技術のことを「クラウドコンピューティング」というが、クラウドコンピューティングを提供するサービスのことは「クラウドサービス」と呼ばれている。
 クラウドサービスにはいろいろなサービス形態があり、現在提供されているサービスを整理してみると図1のようになる。

図1 クラウドサービスの分類
図1 クラウドサービスの分類
フロービジネスとはユーザが必要なものを提供(販売)することで利益を生むビジネスのこと。ストックビジネスとはベンダが保有する資産を利用してもらうことで利益を生むビジネスのこと。
資料提供:富士キメラ総研
■IaaS、PaaS、SaaSとは?

 引き続き図1を参照いただきたい。まず、一番下のハードウェア(インフラ部分)をクラウドサービスで提供するIaaS(Infrastructure as a service)/HaaS(Hardware as a service)がある。ここではハードウェアを中心としたコンピュータリソースをインターネット経由のサービスとして提供する。また、その上に位置するクラウドサービスとしてPaaS(Platform as a service)がある。ここでは、オンデマンドでのアプリケーション開発/実行を実現する環境として、ハードウェアにOS、ミドルウェア(仮想化ソフト、Webアプリケーションサーバ等)が標準で組み込まれた形でサービスが提供される。
 そして一番上のアプリケーション部分をクラウドサービスで提供するSaaS(Software as a service)がある。これは、ユーザが必要とするアプリケーションソフトをサービスとして配布し利用できるようにしたもので、個別に開発したアプリケーションであってもベンダ側にソフトウェアの販売権利があり、ユーザがベンダに対して月額使用料金を支払っているケースもSaaSに含まれる。
 IaaS、PaaS、SaaSの違いを一覧にすると表1のようになる。表中の「○」はサービス事業者が提供する部分、「×」はユーザが自分で用意する部分を表している。当然ながら、「○」の数が少ないサービスほど、利用開始までにかかる手間(チューニングなど)が少なくなることから、リードタイムは短くなる。

表1 IaaS、PaaS、SaaSの違い
表1 IaaS、PaaS、SaaSの違い
■パブリッククラウド、プライベートクラウド、そして「ハイブリッドクラウド」…説明できる!?

 一方、こうしたサービスの分類とは別に、クラウドの形態として、パブリッククラウドとプライベートクラウドという分類もある。当初、クラウドサービスは多種多様な企業や組織、あるいは個人といった不特定多数の利用者を対象に広く提供されるサービス(パブリッククラウド)としてスタートしたが、最近になって、特定ユーザに対して提供されるクラウドサービスが登場するようになった。そこで、この新しいサービスと従来のサービスとを区別するためにプライベートクラウドという言葉が使われるようになった。
 両者の違いを図2に示す。このほか、パブリックとプライベートの中間のような使い方を実現するコミュニティクラウドや、これらのクラウドサービスを組み合わせて利用するハイブリッドクラウドなども登場している。

図2 クラウドの形態
図2 クラウドの形態
この中で最も注目されているのがハイブリッドクラウド。特定の技術や提供方式にユーザがあわせるのではなく、技術を組み合わせ、それぞれの企業にとっての最適なクラウドを利用することができるからだ。
資料提供:NTTデータ
■「データセンタ型クラウドサービス」の定義とは

 このように、多種多様なカテゴリに分類できるクラウドサービスだが、このサービスを提供している事業者の種類も多岐に渡っている。例えば、パブリッククラウドでは「Google」「Amazon」「Salesforce.com」「Microsoft」などがサービスを提供している。これに対し、パブリッククラウドからプライベートクラウド、そしてハイブリッドクラウドまで、幅広くサービスを展開し始めているのが、データセンタ事業者が手掛けているクラウドサービスだ。そこで、本稿ではパブリッククラウドを中心としたサービス事業者と区別するために、仮想化ホスティングサービス(IaaS)など、豊富な選択肢を提供するデータセンタ事業者が提供するクラウドサービスのことを「データセンタ型クラウドサービス」と定義し、本稿ではここにスポットを当てて解説を進めていく。

…この記事の続きは、会員限定です。  会員登録はこちら(無料)

続きを読むには…
会員登録いただくと自動的にこの記事に戻り、続きが読めます。

会員登録(無料)・ログイン

このページの先頭へ

データセンタ型クラウド/「データセンタ型クラウドサービス」の基礎」関連の情報を、チョイスしてお届けします

※キーマンズネット内の「データセンタ型クラウド」関連情報をランダムに表示しています。

データセンタ型クラウド」関連の特集


企業の経営資源をコア領域に集中させる手段として注目の「データセンタ型クラウドサービス」。でもIaaS…



導入したばかりシステムが、わずか1年で能力不足に・・・拡張性を上手に確保したいとお考えの方に、その方…


「IaaS/PaaS」関連の製品

先進企業のクラウドサービス活用術、導入効果を高めるポイントは 【日本オラクル】 サービス開発で差別化、メンテナンスフリーで最新環境を 【日本マイクロソフト】 実は危険な“塩漬けLinux”サーバの安全を守る実践的アプローチ 【サイオステクノロジー株式会社】
IaaS/PaaS IaaS/PaaS IaaS/PaaS
東京ガスグループ 他、事例紹介:PaaS/IaaSは実際どう使われているのか 「これが新しいPaaSのかたち」今だからこそ伝える、PaaSの制限とできること 実は危険な“塩漬けLinux”サーバの安全を守る実践的アプローチ

「IaaS/PaaS」関連の特集


 連載の最終回にあたる今回は、昨今、特に注目度が高い「CSIRT(シーサート/Computer Se…



 今回は、オンプレミスとクラウドの“拡張性”について比較してみたいと思います。オンプレミスの場合はシ…



こんにちは。加賀結衣(かが ゆい)と申します。このコラムでは、NRIネットコム株式会社の「Amazo…


「データセンター」関連 製品レポート一覧

このページの先頭へ

データセンタ型クラウド/ 「データセンタ型クラウドサービス」の基礎」の記事を一部ご紹介しました。
会員登録を行い、ログインすると、「データセンタ型クラウド/ 「データセンタ型クラウドサービス」の基礎」の記事の続きがお読みいただけます。


Myリストへ 印刷用ページへ

この記事をtweetする このエントリーをはてなブックマークに追加


この記事に掲載している情報は、掲載日時点のものです。変更となる場合がございますのでご了承下さい。


ページ: 1 | 2


30003809


IT・IT製品TOP > データセンター > IaaS/PaaS > IaaS/PaaSのIT特集 > 特集詳細

このページの先頭へ

キーマンズネットとは

ページトップへ