広がる関連デバイス「ビデオ会議」最新動向

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広がる関連デバイス「ビデオ会議」最新動向

2010/08/23


 出張にかかる旅費・交通費や移動時間を確実に削減できるコミュニケーションツールとして導入が進んだビデオ会議システム。原型はテレビ電話だ。世界で初めてテレビ電話が披露されたのは1964年のこと。米AT&T社が開発したテレビ電話「Picturephone」を用い、ディズニーランドとニューヨークを結んだ通話テストが公開されたのである。しかし、装置が巨大で制御が難しく画像も小さかったために、Picturephoneの評判は良くなかったという。半世紀近くが経過した今、ネットワークインフラのブロードバンド化やハード/ソフト面でのテクノロジ進歩によって、高画質の映像を用いたコミュニケーションを行えるようになった。今回の特集では、ビデオ会議システム(専用端末タイプ)の基本を整理したうえで、最新動向についても紹介していこう。また、「IT製品選び方ガイド」では、製品選定の際に見落としやすいポイントについて解説しているので、こちらもあわせて参考にしてほしい。

ビデオ会議

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ビデオ会議システムを解体しよう!

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ビデオ会議システムとは

 「ビデオ会議システム」とは、ネットワークを介して映像と音声の信号をリアルタイムに相互伝送して、あたかも同じ空間にいてコミュニケーションを行っているかのように感じさせるシステムである。テレビ会議システムと呼ぶ場合もある。
 ビデオ会議システムは、基本的に専用ハードウェア(本体)とカメラ、マイクで構成される。加えて、相手の映像と音声を出力するためのディスプレイ(液晶やプラズマなどのモニター)が必要となる。音量が不足する場合は、アンプやスピーカーが別途必要になることもある。ディスプレイやスピーカーは外部接続装置としてオプション扱いである製品が多い。
 ビデオ会議システムの基本動作は、カメラとマイクに入力された映像と音声の信号を、専用ハードウェア(本体)でデータ処理(エンコード:符号化)し、圧縮したデータをネットワークへ伝送する。相手側に届いたデータは専用ハードウェアによって再処理(デコード:復号化)され、ディスプレイとスピーカーに出力される。この動作が双方向に行われお互いの映像が映し出される。

図1 ビデオ会議システムの構成イメージ
図1 ビデオ会議システムの構成イメージ

 図1はビデオ会議システムのシステム構成例を示している。カメラとマイク、ディスプレイなどを接続したハードウェア本体をネットワークに接続する。3拠点以上を接続することを「多地点接続」と表現し、多地点接続するための専用の装置を「MCU(Multi-point Control Unit:多地点接続装置)」と呼ぶ。例えば、東京と大阪とを接続する場合は「1対1」の接続であり、MCUは必要ない。ネットワークの両端にハードウェア本体を接続するだけだ。しかし、北海道や九州などにある複数の拠点を接続する場合はMCUが必要になる。本社などにMCUを設置して、MCUに各拠点を結ぶ回線を収容して利用する。最近はハードウェア本体にMCU機能を内蔵している製品が多い。

 ちなみにハードウェア本体に、カメラやマイクを備えた製品のことを「セットトップタイプ」あるいは「グループタイプ」と呼ぶことがある。本体にカメラとマイクを内蔵した一体型の製品を、ディスプレイの上に設置したことから「セットトップ」と呼ばれるようになったものと考えられる。1つの製品を複数人で使うことからグループタイプとも呼ばれるようになった。
 セットトップタイプに対してパソコンに専用ソフトウェアをインストールしてビデオ会議する製品を「デスクトップタイプ」と呼ぶ。USBカメラやUSBヘッドセットなどを接続したパソコンに専用ソフトウェアをインストールして、自分のデスクからビデオ会議に参加する。デスクトップタイプは1人で利用することが多い。
 また、ハードウェア本体のことを「コーデック」と呼ぶこともある。映像データはデータのサイズが大きく、そのままネットワークに流せないためデータを圧縮して伝送する必要がある。データを圧縮(Compression)したり、伸長(De-Compression)したりする処理のことを、単語の最初の部分を取ってコーデック(Codec)といい、本体がコーデックを行う装置であるため、そのままそう呼ばれるようになったものと考えられる。

図2 セットトップタイプとデスクトップタイプ
図2 セットトップタイプとデスクトップタイプ
資料提供:日立製作所

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