経営にも直結「在庫管理システム」の選び方

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経営にも直結「在庫管理システム」の選び方

2010/07/05


 商品販売・製造を行っている企業では「在庫状況をリアルタイムに把握したい」「在庫管理の精度を高めたい」「多品種・小ロット化に柔軟に対応したい」「賞味(消費)期限など日付管理を徹底したい」「複数拠点からの入出荷に対応したい」といった様々なニーズに直面するケースが多い。こうしたニーズを満足させていかないと、ビジネス競争を勝ち進んでいくことはできない。そこで、今回は少ない在庫で最大限ビジネスチャンスをものにする「在庫管理システム」の製品選びに役立つ情報をお届けする。「IT製品解体新書」では在庫管理システムの基本知識の解説から、最新の注目機能までを紹介しているので、ご参照いただきたい。

在庫管理システム

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1

在庫管理システムの選び方

■製品選択の4つの視点

 在庫管理システムの製品選びに取り掛かる場合、「在庫管理システム」という明確な製品市場が形成されていないことに戸惑うことになる。在庫管理システムという形でくくられている製品もあれば、ERPパッケージのサブシステムという形で提供されている製品も多い。また、WMSという倉庫管理システムや物流管理システムとして提供されているケースもある。
 そこでまず、自社ニーズをはっきりさせておく必要がある。一般的に言えば、物流センタなどの倉庫を保有している企業なら、WMSによる在庫管理システムを選択するとよい。また、社内の一室に在庫を保管しているような場合には、ERPパッケージや販売管理システムなどで提供されている在庫管理機能を選択するとよい。
 例えば、ロケーション管理機能を比較した場合、ERPパッケージや販売管理システムなどで提供されている在庫管理機能では、「固定ロケーション」による運用しかサポートしていないケースが出てくる。「フリーロケーション」による運用管理も行いたい場合にはWMSで提供されている在庫管理機能を使うことになる。固定ロケーションとはアイテムごとに保管する場所を決める運用のことで、フリーロケーションとは空いている場所に保管していく運用のこと。また、固定ロケーションとフリーロケーションを組み合わせた運用は「ダブルトランザクション」と呼ばれている。 
 一方、ERPパッケージや販売管理システムなどで提供されている在庫管理機能は、物流管理面での機能は劣るが、商流管理面での機能は充実している。例えば、仮出荷処理、仮入荷処理、預かり品処理をサポートしている製品などがあり、この場合には売上計上しない委託品や展示品の仮出荷処理が可能で、金額の記載がない納品書を発行することができる。また、仮出荷した商品をそのまま得意先に販売した場合には、売上伝票へのリレー入力も可能だ。
 こうしたそれぞれの製品群が持つ特長の違いをよく理解した上で、以下の選択ポイントをベースに検討を重ねていくとよい。 

在庫管理システムを選ぶ4つの視点

1:

業種別に特化した機能の充実度

2:

外部システムとの連携

3:

カスタマイズのしやすさ

4:

物流コンサルティングなどのサポート体制

コラム:売り越しを防止!ネットショップ向けの在庫管理サービス

 「楽天」や「Yahoo!」などのインターネット上に展開されている複数のショッピングモールに出店して営業活動を行っている企業が増えているが、こうした企業では、複数のネットショップに対して在庫・出品・注文管理を行うことができるASPサービスも有力な選択肢の1つになる。これらのサービスを利用すると、複数サイトの在庫数を自動で更新できるようになり、在庫がないのに注文が入ってしまう「売り越し」を防止できる。また、在庫数を全サイトに同数表示することが可能なので販売機会を逃すこともない。例えば、図1に示すサービスの場合、在庫の自動更新を行うことができる。ただし、各サイトの仕組み上、どうしても3〜7分のタイムラグは発生してしまう。このリスクが気になる商品に関しては、在庫数が10個を切ったタイミングで各サイトにどう振分けるか設定可能だ。振分パターンを登録し、商品と紐付けることができる。

図1 ネットショップ向けの在庫管理サービス
図1 ネットショップ向けの在庫管理サービス
在庫更新には、注文が入ってから5分程度のタイムラグが発生する。これは各モールが在庫データを受け取って反映されるまでの状況に依存する。  
資料提供:株式会社アイル


 また、異なる商品を組み合わせてセット販売していて、そのセット商品を構成する商品も単体で販売している場合、その構成をあらかじめASPサービスに登録しておくことで、「セット商品が売れれば構成する商品を在庫更新」「構成する商品が売れればセット商品を在庫更新」することが可能だ。


ポイント1

業種別に特化した機能の充実度

 在庫管理という業務は、業種が異なると必要な機能もかなり違ってくるものであり、業種別に異なるニーズにいかに対応していけるかが、各ベンダの腕の見せ所となる。従って、自社ニーズに合った業種分野で、どこまで細かい機能に対応できるのか、また、ノウハウや導入実績を積んでいるか、よく確認したい。

 例えば、アパレル業界では、色・サイズ別に商品を入力できることが望ましい。図2の製品の場合、品番選択後に数量欄でenterキーを押すと、その商品の色・サイズパターンがマトリックス表示され、そこで数量を色・サイズ別に入力することが可能だ。また、商品を選択すると画像が表示される。

図2 色・サイズ別マトリックス入力
図2 色・サイズ別マトリックス入力
この製品では色別(サイズ別)にどの得意先からいくつ注文を受けたか確認することができる。
資料提供:株式会社アイル

+拡大

 また、医療機器製造・卸売業向けの場合、ロット別のトレーサビリティ管理や、自社在庫の管理だけではなく、メーカーから借りている商品も併せて、どこに何個あるかも管理できる製品を選択したい。また、医薬品製品情報コードのデータベースからデータを取り込めると、商品マスタのメンテナンスが容易に行えるようになる。
 さらに、業種に関わらず、在庫引当を行う場合、取引先との関係や商品特性、納期や納品先など、様々な条件を調整して行うための高度なスキルが必要となる。在庫引当をスムーズに実施したい場合には、得意先の注文状況に柔軟に対応できる引当機能をサポートしている製品を選択しよう。
 この他、同じ商品でも、商品の形状(荷姿)によって単価が異なるケースがある。文房具を箱で仕入れた場合、1箱(10冊入り)800円だったとすると1冊80円になるが、バラで仕入れた場合には1冊100円になるケースがある。このように、取引形態に合わせて様々な取引単価を使用する必要がある場合には、豊富な単価機能をサポートしている製品を選択しよう。標準単価、ランク別単価、得意先別単価、仕切単価、期間単価などを設定できる製品では、価格改定や特定期間内にのみ使用するキャンペーン単価などを事前に設定できるため、担当者の単価入力ミスを防ぐことができる。

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