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クラウドと競争優位の戦略シナリオ

2010/09/16


クラウドコンピューティングへの期待がピークを迎えている。ユーザがクラウドコンピューティングに求める期待は、それほど鮮明ではないが、これは端的には「早い」「安い」「より満足」といったように表現できるとガートナーでは考えている。しかしながら、こうした期待と現状とのギャップは大きい。ユーザ企業はクラウドコンピューティングを今こそ正しく評価し、ベンダ、インテグレータともにコスト削減などの戦術的アプローチだけでなく、ビジネス成長を目指す戦略的アプローチへと取り組みを転換していくべきだ。今回は、過度な期待が寄せられたクラウドの現在の状況を整理し、理想の未来を目指す戦略シナリオを描く道筋を考えてみよう。

クラウドコンピューティング

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アナリストプロフィール

亦賀 忠明

リサーチ ITインフラストラクチャ バイス プレジデント兼最上級アナリスト 亦賀 忠明(Tadaaki Mataga)

ガートナー ジャパン株式会社企業サイトへ企業サイトへ
アナリストファイル #042

1985年、大手ベンダ入社。メインフレーム、ネットワーク、オープン・システムに至る各種システム開発業務に従事。米国製品の受け入れと導入、顧客へのシステム提案、設計、開発、運用といった開発工程全般を手掛ける。1997年にガートナージャパン入社。サーバやITインフラストラクチャ全般に関する調査分析を担当。国内外の主要なベンダ、インテグレータや一般企業ユーザに対して、さまざまな戦略的アドバイスを行っている。



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クラウドの現在

■ピークを迎えた「過度な期待」

 ガートナーではどのようなテクノロジでも、ハイプ・サイクルと呼ぶ特徴的な発展サイクルでその状態を表現できると考えている。ハイプ・サイクルは、ガートナーが開発したものであり、テクノロジはこの中で、5つの成熟段階に区分される。新しいテクノロジは「黎明期」に研究所などで誕生し、その後、ベンダのプロモーション活動やメディアを通じて大きな注目を浴びる。やがて初期の導入事例が特に成功事例を中心にクローズアップされて「過度な期待」がピークを迎える。そしてその後、過度に高まった期待が冷静なものへと変わる。この頃、企業はともすればそうしたテクノロジに「幻滅」を感じ、多くの場合興味が失われることとなる。幻滅期と言うと表現がネガティブなものと受け取られるであろうが、ここは、冷静に物事を判断する時期といったように捉えていただきたい。この時期では、本物と偽者が区別され、ベンダやプロバイダーの選別が始まる。この時期の試練に耐え、力強く自社戦略を推進したベンダやプロバイダーは、製品やサービスを改善し、初期導入者の失敗や成功を踏まえてよりテクノロジが成熟していく「啓蒙活動期」に至り、その後、企業に確実なメリットをもたらしながら保守的な企業にも導入が始まる「生産性の安定期」に入っていく。 
 一昨年後半から短期間で黎明期を過ぎたクラウドは、国内で現在「過度な期待」の時期のピークを迎え、幻滅期に傾く戸口にある。この時期はそう長くは続かない。すでに過度な期待が現実を前にして幻滅に変わる経験をしている企業が出始めている。

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