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グリーンITの現状と実現ステップ

2010/04/15


 グリーンITへの取り組みが活発になってきている。欧米では、2006年ごろからグリーンITに対する取り組みが既に始まっており、大幅な温室効果ガスの削減を実現している企業がある。一方、欧米に比べ取り組みが遅れていた日本でも、改正省エネ法や環境保護条例(東京都)など法整備強化や、民主党政権が「CO2排出量25%削減」を打ち出すなど、これまでともすれば「掛け声レベル」に留まっていた感のあるグリーンITも、その推進に向けた動きが今後ますます活発になることが予想される。本稿では、地球温暖化の最新事情や取り巻く環境を概観したうえで、ユーザ企業がグリーンITを実現するにあたり、どのようなフレームワークでこの問題を捉え、具体的にどのようなステップで推進していくべきかを紹介する。

グリーンIT

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アナリストプロフィール

古明地 正俊

情報技術本部 技術調査部 技術調査グループマネージャー 古明地 正俊(Masatoshi Komeichi)

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アナリストファイル #017

東京工業大学大学院 電子システム専攻修士課程修了後、メーカーの研究開発部門を経て2001年に野村総合研究所に入社。情報技術本部にてIT動向の調査と分析を行うITアナリスト。専門は、技術動向調査および技術戦略策定。共著に「ITロードマップ 2010年版」「国際競争力を創るグリーンIT」(2010年5月発売予定)などがある。



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転換期を迎えたグリーンIT

 この1年の間に欧米におけるグリーンITを取り巻く環境は大きく変化した。特に大きな影響を与えたのが、リーマンショック以降米国がとったグリーン・ニューディール政策である。米国オバマ政権は、エネルギー安全保障、雇用対策を含む経済再生の観点から大規模な環境およびエネルギー分野への投資を公約として掲げ、政策を着々と進めている。その結果、スマートグリッドに代表されるITを活用した新しい社会インフラが将来構築される可能性がでてきた。IBMやCiscoやGoogleなどのIT企業も環境問題への取り組みを新市場創出に向けた事業機会としてとらえ、すでに新しい製品やサービスの提供を開始している。
 また、欧米企業ではグリーンITによる省エネルギーおよびエネルギーコスト削減への取り組みも着実に進んでいる。日本の国内ではグリーンITへの取り組みをCSRの一環としてとらえている企業が多いのに対して、欧米では2008年の後半ごろからグリーンITを有効なコスト削減策としてとらえ、データセンターの省エネ化などに積極的に取り組む企業が増えている。
 British Telecom(BT)は英国における全エネルギーの0.7%を消費する巨大通信事業者である。BTのデータセンタには、11,000のサーバラックがあり、ラックあたり平均1500Wを消費している。同社は現在、エネルギー消費の効率化とコスト削減を目的とした21st Century (21CN) Data Centre Projectを推進している。このプロジェクトは、2016年までに英国内における同社のCO2排出量を1996年比で80%削減し、2020年までにワールドワイドでのカーボンフットプリント(後述)を80%削減することを目的としている。
 同社はこの目的を達成するためにサーバ仮想化やサーバ統合と冷却機を使用せず冷たい外気を利用するフリークーリングの活用などのデータセンタにおけるエネルギー効率化の施策を進めている。また、冷却エネルギー削減を実現するために、サーバを通常より高い温度で動作させるという新しい試みにも取り組んでいる。同社は2006年にこのプロジェクトを開始して以来、すでに6000台のサーバ削減に成功しており、6000KWhのエネルギー削減を実現している。

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