「スパム対策ツール」でスパムを排除せよ

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

「スパム対策ツール」でスパムを排除せよ

2009/10/13


 企業規模を問わず業務に欠かせなくなった電子メールだが、いまだスパム(迷惑メール)は減る兆しを見せず、対策を怠れば業務は確実に滞ることとなる。そのため、企業にとってスパム対策は必須事項となっている。すでにスパム対策を施しているユーザも多いが、昨今の経費削減、ネットワーク負荷の低減といった流れに応じて新規導入、乗り換えなどを検討している読者も少なくないだろう。本記事では、スパム対策ツールの働きと形態の違いを基本知識として解説し、同時に現在のスパム対策ツールが持つ最新機能を紹介していく。また、IT製品選び方ガイドでは、形態の違いによるスパム対策ツールの選び方にスポットを当てて解説を進める。

スパム対策ツール

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スパム対策ツールを解体しよう

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スパム対策ツールとは

 「スパムメール」とは、受け手の意向を完全に無視して送られてくる電子メールのことを指す。スパムメールがやっかいな存在であることは、読者の皆さんもご存じのとおりだ。
 エンドユーザにとっては、業務に関係のないメールを受信することで、それを必要なメールと分類する手間が必要となり、そのために日常業務に支障をきたすこととなる。また、1通1通のメールのサイズはわずか(多くの場合1KB前後)であるにも関わらず、大量に送られてくるためにメールサーバの負荷が高くなることとなる。
 本特集では、送られてきたスパムメールがメールサーバに到着してそのままエンドユーザへ配送されることを防ぐIT製品を「スパム対策ツール」と定義し、それについて解説を進めることとする。

 スパム対策ツールは、以下の図1のようにして通常のメールとスパムメールとを振り分けてエンドユーザへと配送する。

図1 スパム対策の仕組み
図1 スパム対策の仕組み

 スパム対策ツールは、その内部で「フィルタリング処理」を行うことでスパムメールを発見する。フィルタリングは、一般的にメールの「送信元情報」と「本文情報」を利用して処理される。

■送信元情報

 メールを送ったユーザの情報からスパムか否かを判断するフィルタリング処理は、主に以下の処理が行われる。

送信元情報によるスパム判定処理

IPレピュテーション
メールを送ったユーザが使ったメールサーバのIPアドレスが信頼できるかどうかを、レピュテーションサービス事業者が提供する情報と照合して判断する。

ブラックリスト
スパム送信者のメールアドレスや利用するドメイン名などをブラックリストとして登録しておき、それに適合した場合にスパムと判断する。

トラフィック制限
短時間に同一IP、同一アドレスから大量のメールが送られてきた場合、その送信元をスパム送信者と判断し、送られてくるメール自体を制限する。

■本文情報

 メールの本文やサブジェクトからスパムかどうかを分析、判断するフィルタリング処理。主に以下の分析方法がある。

本文情報によるスパム判定処理

キーワード分析
スパム特有の文字列を事前に登録し、送られてきたメールにその文字列があればスパムと判断する。

ベイジアン分析
以前に送られてきたメールから、スパムメールと問題のないメールそれぞれに含まれる文字情報をシステムに学習させておき、送られてきたメールがどちらに似た傾向かを分析し、スパムを判断する。

ヒューリスティック分析
以前に送られてきたスパムメールと送られてきたメールの特徴をそれぞれ分析して点数化する。その点数がある程度のしきい値を超えた場合にスパムと判断する。

シグニチャマッチング分析
ウイルス対策と似た分析方法で、以前に送られてきたスパムの特徴からシグネチャ(パターンデータ)を作成しておき、それに合致したメールが送られてきた場合にスパムと判断する。

 これらのフィルタリング処理は、複数の方式を組み合わせるのが一般的だ。例えば、ベイジアン分析ではフィルタリングできなかったスパムが、ヒューリスティック分析ではフィルタリングできたり、その逆があったりと、いずれか単独ではスパムと判断できないことも多々あるためだ。

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