難しいなんてウソ!?「BIツール」の今

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

難しいなんてウソ!?「BIツール」の今

2009/10/05


 企業内に蓄積したデータを有効活用し、事実の把握、原因の分析、将来の予測を可能にするツールとして、導入が進んだBIツール。しかし、BIに関心はあるものの「BIのことはあまり理解していない」というユーザもまだ多くいるようだ。近年のBIツールは、高度な分析・予測機能を提供するハイエンドな製品から、低価格でありながら機能が充実した手頃な製品まで、様々な製品が提供されるようになった。今回は、戦略の実行・管理の観点からも注目されている「BIツール」について、その概要と基本機能要件について紹介するとともに、BIの新しい技術や機能に関する最新動向についても解説する。また、導入にあたっての製品比較のポイントについては「IT製品選び方ガイド」に紹介しているので、あわせてお読みいただきたい。

BI

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BIツールを解体しよう

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BIツールとは

 ご存じのように、BIはビジネス インテリジェンスの略である。BIという概念が注目されるようになった背景には、企業内に蓄積された情報をもっと効率よく活用できないか、という積年の課題があった。企業が持つ様々なシステムのデータベースには、大量のデータが蓄積されていたので、多くの企業の経営者や管理職は、それらのデータベースの中から必要なデータを、必要なときに収集し、いろいろな切り口から自由に参照したり、分析したりすることができれば、意思決定を行う時に役立つはずだと考えたのである。

 しかし、会計管理、顧客管理、受発注管理、在庫管理、物流管理、サービス管理、人事管理などのシステムは、それぞれ個別の業務に最適化されて構築されてきた。それらのシステムには多様なデータベースが使われており、必要なデータを各データベースから収集する作業だけでも、時間と手間がかかる作業であった。また、収集したデータもそのままでは整合性がない(例えばシステムによって集計時期が異なるなど)場合があり、データの活用は想像以上に難しかったのである。そこで、それまで困難だったデータ活用を実現するための道具として誕生したのが「BIツール」なのだ。

図1 BIツールとは、様々なシステムのデータを有効活用できるようにする仕組み
図1 BIツールとは、様々なシステムのデータを有効活用できるようにする仕組み

 データ活用を実現するBIツールには、以下のような機能が必要となる。

(1)

様々な業務システムやファイルサーバから必要なデータを収集する機能(ETL機能)

(2)

収集したデータを蓄積するBI用のデータベース(データウェアハウスなど)

(3)

BI用データベースを用いて、データの集計、分析を高速実行するBIエンジン機能

(4)

定型的な帳票を出力し、配布できるレポーティング機能

(5)

ユーザがデータを自由に呼び出して、参照できるクエリ機能

(6)

主要な指標となるデータを監視したり、注意を喚起したりするダッシュボード機能

図2 BIを実現するプロセス
図2 BIを実現するプロセス

 以上のように、多様なシステムからデータを集め有効活用するためには、複数の機能が必要となる。以前のBIツールは、それぞれの機能が個別のツール製品として提供されたため、BIを実現しようとする企業は複数のツール製品を購入し、それらを組み合わせて構築しなければならなかった。また、複雑な構成をとるため、いったん構築した後のシステム改変には大きなコストがかかった。しかも、製品ごとにベンダが異なるため、サポートも個別の契約となり、大変運用しにくいシステムとなってしまっていた。
 しかし近年は、BIに必要な機能があらかじめ統合された製品が提供されるようになり、導入が簡単になるとともに、構築の手間やコストを抑えられるようになったのである。

図3 複数のツール製品の組み合せから、各機能が統合されたオールインワンの製品へ
図3 複数のツール製品の組み合せから、各機能が統合されたオールインワンの製品へ
(資料提供:日本オラクル)

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