携帯に便利だけじゃない!モバイルPC特集

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

携帯に便利だけじゃない!モバイルPC特集

2009/09/28


 デスクトップPCとは異なり、社内外問わず様々なシーンで活用できるメリットから、導入企業でのリプレイスニーズが高いのが特徴と言えるモバイルPC。モバイルPCでは通信機能が重要だが「FOMA HIGH-SPEED」や「モバイルWiMAX」への対応はどこまで進んでいるのか、また、セキュリティ対策や堅牢性はどのような状況にあるのか、更にはネットブックも急速に普及しているが、従来のモバイルPCとどのような違いがあるのだろうか。そこで今回は、モバイルPCにスポットを当て、こうした疑問を解消するのに役立つ最新情報を詳しくお届けする。モバイルPCの選び方については「IT製品選び方ガイド」で紹介しているので、あわせてお読みいただきたい。

モバイルPC

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「モバイルPC」を解体しよう!

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モバイルPCとは

 「モバイルPC」とはどのようなパソコンを指すのか、PC業界全体で正式な定義というものは存在しない。そこで、本稿では“携帯に便利なB5ファイルサイズ(ディスプレイ12.1インチ)相当のノートPC”として解説を進めていく。
 まず、モバイルPCの標準的なハードウェア仕様から紹介する。ディスプレイはB5ファイル相当という点を除けば、時代とともに、そのハードウェア仕様は日々大きく進化を続けている。本稿執筆時点では、おおよそ表1に示すようなハードウェア仕様の製品が数多く市販されている。

表1 モバイルPCの標準的なハードウェア仕様(※本稿執筆時点)
表1 モバイルPCの標準的なハードウェア仕様(※本稿執筆時点)

 次に、表1に示したスペック以外でモバイルPCが優れている部分を掘り下げて説明しよう。

■デスクトップPC並みの操作性の良さを維持している

 デスクトップPCとノートPCを操作性という面から比較すると、ノートPCのほうが小型化を図っている分だけ、キーボード操作がし難いというデメリットが出てくる。しかし、ビジネスマンが社外だけでなく社内でも使い続けるメインマシンとして導入されるケースが多いモバイルPCでは、デスクトップPC並みの操作性の良さが1つの売りになっている。例えば、キーボードのキーピッチを、デスクトップPCのキーボードと比べてあまり違和感がないように、できるかぎり広く確保したり、キーストロークを使い心地がいいように深めに設定したりするなど、キーボードの小型化が操作性のマイナスポイントにならないよう、様々な工夫が施されている。

コラム:「Fn」と「Ctrl」は入替えできる!

 FnとCtrl、Fnキーが左端にあり、Ctrlキーがその隣にある場合もあれば、その逆もある。一度使い慣れてしまうと、キー配列が変わるだけで、妙に使い勝手が悪く感じてしまうもの。それを解決するために、FnとCtrlをBIOSによって機能を入替えできるモバイルPCがある。キーボード配列は人によって好みが分かれるだけに、このような手段は有効的といえる。このほかにも矢印キーを他のキーから一段下げて独立させたモバイルPCがあったり、多くのベンダでは利用者の声を反映しながら操作性を高めている。


■バッテリ駆動時間が長い

 A4サイズのノートPCの場合、バッテリ駆動時間はおおよそ1時間から3時間程度の機種が多い。一方、モバイルPCの場合には8時間前後の機種が多く、長い場合には12時間も連続して使い続けることが可能な機種も提供されている。前の晩に充電しておいたバッテリ1本で1日外出して持ち歩いても十分持つように設計されており、わざわざ予備のバッテリを持ち歩く必要がないということだ。

■持ち運びしやすいように軽量化されている

 電車で移動することが多い日本のビジネスマンにとって、モバイル機器はできるだけ軽いほうが有り難い。そうしたモバイル機器の中で、デスクトップPC並みの基本性能を備えながら軽量化に日々挑戦しているのがモバイルPCである。例えば、マグネシウム合金などの軽量筐体が採用されていたり、液晶表面のガラスの薄型化に取り組んでいたり、また、CPUが搭載されているメインボードでは高密度実装技術が駆使されていて、半導体部品の集約化により部品点数の削減なども図られている。更に、部品レイアウトを見直すことで中間ケーブルなどを削減したり、液晶ヒンジの改良やモジュールカバーの軽量部品の採用により、モバイルPC全体の軽量化を実現している。

■万一落としたり、水をこぼしたりしても壊れにくい

 モバイルPCは持ち歩くことを前提に設計されていることから、万一落とした場合の堅牢性という点でも優れた特性を持っている。例えば、多くのベンダではオフィスデスクの高さに相当する76cmという高さから落下させた時に壊れにくいかどうかを確認するなどの各種試験(図1)を実施しながら開発設計を行っている。

図1 壊れにくさを確認するための各種試験の実施
図1 壊れにくさを確認するための各種試験の実施
ただし、これらの各種試験は開発検証段階に行われる評価内容であり、製品の無破損や無故障を保証するものではない。
資料提供:富士通

 また、モバイルPCを床に落とした時の衝撃から守るための仕組みも組み込まれている。例えば、基板やドライブ、液晶といった主要部品は部分的固定にしたり、緩衝材で支えるフローティング構造を採用し、ボディが圧迫されても、影響が主要部品に及びにくい構造にしている製品がある(図2)。ほかにも、高密度のウレタンスポンジでHDDを支持することで外的衝撃を吸収したり、加速度センサを内蔵することで落下を検知した際、HDDのヘッドを安全な場所に退避させることができ、HDDの記録面の損傷を回避できる仕組みの製品もある(図3)。

図2 基板を守るフローティング構造
図2 基板を守るフローティング構造
フローティング構造では、固定されているのが左端のみのため、キャビネットが変形しても歪みが基板に伝わらない。
資料提供:パナソニック
図3 加速度センサの働き
図3 加速度センサの働き
ただし、HDDの損傷やデータの破損・消失を完全に防止するものではない。
資料提供:日本電気

 このほか、コーヒーや水をキーボードにこぼしたりする危険性に対してモバイルPCでは、キーボードの隙間から本体内部に液体が侵入しにくい構造になっていたり、排水用の穴から本体の裏側へ水滴を排出させる構造になっていたりする。

図4 防滴キーボードの例
図4 防滴キーボードの例
キーボードの接点部は水が浸入できないように密封保護されている。
資料提供:パナソニック

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