構築前に知っておきたいインターネットVPN

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

構築前に知っておきたいインターネットVPN

2009/08/31


 景気低迷を受け、IT投資が抑制される傾向にある中、導入コスト及び運用コストが低い「インターネットVPN」に注目が集まっている。VPNは企業ネットワークに欠かせない技術であり、VPNを用いた様々な通信サービスが提供されている。通信回線の使用料を抑えつつ、セキュリティを確保して安全な通信を行うことができるインターネットVPNの上手な活用を考えたい。ここではVPNの基礎知識を整理した上で、インターネットVPNのメリットや、通信サービス事業者が提供するインターネットVPNサービスについて解説する。また、導入にあたってのサービス選びのポイントについては「IT製品選び方ガイド」に紹介しているので、あわせてお読みいただきたい。

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インターネットVPNを解体しよう

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インターネットVPNの基礎知識

 「VPN」とは、Virtual Private Networkの略であり、仮想私設通信網あるいは仮想私営通信網と訳されることが多い。一般に、外部ネットワークとの接点となるWAN (Wide Area Network、広域網)ルータや、VPN機能を搭載したファイアウォール、あるいはVPN専用装置などを利用して実現される、WANの技術である。
 VPNは、複数の利用者が、通信インフラを共有して利用するインターネットなどの「共有ネットワーク」を、あたかも「プライベートネットワーク」であるかのように利用するための技術。本社のLANと支社のLANなど、地理的に離れた拠点間を接続するための技術であると考えてよい。

図1 VPNのイメージ
図1 VPNのイメージ

 このVPNは、現在のところ「インターネットVPN」と「IP-VPN」に区別できる。一般に、インターネットを介して拠点間接続するVPNを「インターネットVPN」と呼び、通信サービス事業者が所有し、自社で管理しているバックボーン(インターネットを介さない閉じたIP網)を介して拠点間接続するVPNを「IP-VPN」と呼ぶことが多い。
 インターネットVPNは、誰でも自由に利用できるインターネットを介するため、セキュリティ面のリスクは高くなると考えられる。そのため、VPNには、パケットをカプセル化する技術(トンネリングプロトコル)や、送信元を認証する技術(認証プロトコル)、更にデータを暗号化する技術などが使用されている。

図2 IP-VPNとインターネットVPNのイメージを比較
図2 IP-VPNとインターネットVPNのイメージを比較

 ここで、IP-VPNとインターネットVPNの違いをみてみよう。拠点間接続の回線として通信サービス事業者のバックボーンを使うか、インターネットを使用するかの違いがあることは既に述べた。
 それ以外にも、VPN装置の位置が異なるため、VPNで仮想化する区間が異なる場合がある。IP-VPNでは、VPN装置が通信サービス事業者のバックボーンの両端に設置されることが多いのに対して、インターネットVPNでは、VPN装置がWANとの接点である利用者LANのエッジに設置されることが多い(図2)。
 これは、IP-VPNの利用者の多くが、HDSやATMなどの専用線やフレームリレーなどからIP-VPNに乗り換えたユーザであるためだと考えられる。バックボーンまでの足回り(アクセス回線)については、利用者側のネットワーク構成を変更せず、専用線を継続して利用できるよう通信サービス事業者が配慮した構成になっている。
 ちなみにIP-VPNで使用するVPN装置としては、MPLS(Multi Protocol Label Switching)対応ルータを通信サービス事業者側が用意する。このMPLSを用いるのがIP-VPNの特徴とも言えるだろう。MPLS対応ルータはバックボーンのエッジに設置するルータであるため、MPLSを利用者は意識する必要がない。
 足回りの専用線は、回線を独り占めできるため通信品質は高く、セキュリティのリスクは小さい。まさにIP-VPNは「仮想専用線接続」と言える。ただし、光アクセスなどと比較して、専用線の通信速度は遅く、回線使用料は高い。専用線の使用料は、通信距離に比例して高くなる。

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