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「デジタルKVMスイッチ」の選び方

2009/05/25


 KVMスイッチは周辺機器のコスト削減に大きな力を発揮し、導入にあたってはサーバに修正を加える必要がなく、BIOSへのアクセスも可能で、異なるプラットフォームのサーバへのアクセスも容易に実現できる。さらに、IPネットワークがダウンしたり、OSを起動できなかったりする場合でも、素早くサーバトラブルを解決することが可能だ。そこで、今回はデジタルKVMスイッチ製品を選択するときに役立つポイントを詳しく紹介する。また、KVMスイッチの基本情報や注目の最新動向は「IT製品解体新書」で詳しく解説しているので、こちらもあわせて参考にしてほしい。

KVMスイッチ

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デジタルKVMスイッチの選び方

■製品選択の3つの視点

 IT製品解体新書で説明したように、KVMスイッチには「アナログKVMスイッチ」と「デジタルKVMスイッチ」が存在する。アナログKVMスイッチをデジタル化(IPネットワークに接続)するための製品もリリースされているが、基本的にはアナログKVMスイッチをデジタルKVMスイッチにアップグレードすることはできない。従って製品選択に入る前に、ニーズに合わせてどちらの製品群を選択するかを決めておく必要がある。例えば、各KVMスイッチは次のようなニーズを満足させることができる。

表1 各KVMスイッチが対応するニーズ
表1 各KVMスイッチが対応するニーズ
資料提供:ぷらっとホーム

 こうした両者の違いをよく理解した上で、デジタルKVMスイッチを選択する場合、次の3つの視点から検討を重ねていくとよい。

デジタルKVMスイッチ選定時に考えたい3つの検討項目

要件1:

導入目的に合った機能をサポートしているか

要件2:

集約したいサーバの規模と基本機能の確認

要件3:

実績及びトラブルシューティングの確認

要件1

導入目的に合った機能をサポートしているか

 KVMスイッチの導入メリットはIT製品解体新書で紹介した通りだが、これらの導入メリットのうちどこに最も焦点を絞りたいかによって、選択すべき製品は変わってくる。

よくある導入目的の例

データセンタを効率よく運用したい

リモートオフィス(支店や店舗など)を効率よく運用したい

開発環境やデザイン環境などを効率よく運用したい

監視用システムを効率よく運用したい

■データセンタを効率よく運用したい

 最近ではサーバルームを自社内に設置するのではなく、外部のデータセンタ事業者にアウトソーシングするケースが増えているが、データセンタのハウジングサービス(耐震/免震・空調・電源設備の整ったスペースに、用意された顧客専用のラックに機器を預けるサービス)を利用する場合には、データセンタに預けたシステム全体をリモートアクセスで統合管理できるKVMソリューションを提供しているベンダを選択したい。もちろん、データセンタ側でも顧客がデータセンタに持ち込んだ機器に対して運用管理やハードウェアの保守対応代行、監視などのオプションサービスを提供しているが、これらをすべて利用することになると、ホスティングサービスを利用するのと変わらなくなってしまう。また、全国に支店が多数存在していて各支店のサーバ群を本社で一元管理したい場合にも、やはりリモートアクセスで統合管理できるKVMソリューションを提供しているベンダを選択したい。例えば、統合管理アプライアンスを製品ラインナップに加えているKVMスイッチベンダでは、データセンタ及びリモートオフィスに設置されたKVMスイッチ、シリアル装置及び電源制御装置に、Webブラウザ経由またはCLI(コマンドライン・インターフェース)ベースで統合的かつ安全にアクセスすることができる(図1)。

図1 リモートで統合管理できるKVMソリューション例
図1 リモートで統合管理できるKVMソリューション例
「CommandCenter Secure Gateway」を導入することで、システム管理者はITインフラ上の様々なサーバやネットワーク機器へのアクセスを一元集約しながら、効果的な運用管理を実現できる。
資料提供:ラリタン・ジャパン

 一方、データセンタ事業者からの視点で見た場合、ハウジングサービスでは1つのサーバルームに複数の顧客用サーバが混在していることから、論理的にサーバルームをゾーン分けする機能が必要になる。そこで、図2に示すKVMスイッチベンダでは、特定サーバだけの管理者権限をもったアカウント用のゾーンを作成することで、ほかのサーバには全くアクセスさせずにゾーン内で完結した運用管理を実現できる統合管理ソフトウェア「DSView」を提供している。これにより、ハウジングサービスを提供しているデータセンタでは顧客単位での運用が可能になり、セキュリティ強化やサービスコストの削減を図ることができる。

図2 論理的にサーバルームをゾーン分けできる機能
図2 論理的にサーバルームをゾーン分けできる機能
ゾーンを割り当てられた管理者は、統合管理ソフトウェア「DSView」へ割り当てられたアカウントでログインし、表示される全ての機器を自由に操作できる。割り当てられていない他の機器は存在を把握することすらできない。
資料提供:アイティフォー

 また、DSViewではVMwareなどの仮想サーバの運用管理も可能で、物理サーバの種類に関係なくすべての仮想サーバを発見して一覧表示することができる。そのため、システム運用管理者は仮想サーバが物理サーバ上のどこにあるか、どの物理サーバでどの仮想サーバが稼働しているかを容易に把握でき、仮想サーバと物理サーバ混在環境で陥りがちな、仮想サーバの所在が物理サーバを超えて移動した場合の混乱などにも対応できる。つまり、普通の物理サーバを管理するかのように仮想サーバを並べて表示し操作ログを残すことができる。

図3 運用管理画面の例
図3 運用管理画面の例
資料提供:アボセントジャパン

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■リモートオフィス(支店や店舗など)を効率よく運用したい

 本社から、支店や店舗に設置されているサーバ群を一元管理したい場合には、これからは仮想メディア機能をサポートしているデジタルKVMスイッチを選択しよう(詳細はIT製品解体新書を参照)。仮想メディア機能があれば、システム管理者は自席から離れた場所にあるサーバをリモート操作だけでアプリケーションやOSをインストールしたり、修復や再起動したりすることができるようになり、支店や店舗への出張を激減させることが可能だ。

■開発環境やデザイン環境などを効率よく運用したい

 設計、開発、デザイン、監視などがおもな目的で導入されているサーバのKVMを集約したい場合には、ビデオモニタの画質に問題が生じないように、高解像度対応のデジタルKVMスイッチを選択しよう。現在市販されている製品の中には、UXGA(1600×1200ピクセル)に対応しているデジタルKVMスイッチがある。もし、それ以上の高解像度が必要な場合には、アナログKVMスイッチを選択することになる。

■監視用システムを効率よく運用したい

 すべてのサーバ画面を常時監視したい場合には、KVMスイッチに接続されているサーバのディスプレイ表示を1つの画面に分割して同時表示できるオートスキャン機能をサポートした製品を選択したい。例えば、図4に示す製品では最大42分割して1つの画面に同時表示させることが可能だ。このほか、リモートの操作画面を複数ユーザで共有できる機能を提供している製品の中には、アクセス権が下位または同等のユーザからサーバに対する制御権を獲得したり、ユーザの許可なしにその画面をモニタしたりすることができる機能を提供しているKVMスイッチもある。

図4 パネルアレイモードの表示例
図4 パネルアレイモードの表示例
この製品の場合、KVMスイッチに接続されているすべてのサーバをおよそ1秒ごとにスキャンしながら分割表示できる。
資料提供:ATENジャパン

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