5つの視点で考える!ブレードサーバ選択術

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5つの視点で考える!ブレードサーバ選択術

2009/01/05


 増大するITシステムの運用コストを削減するためのいろいろなソリューションがベンダ各社から提供されているが、その中でも特に注目を集めているのが「サーバ統合によるインフラの最適化」であり、このサーバ統合を最も効率的に行えるのがブレードサーバである。ブレードサーバは大企業に限った話ではなく、今ではグループウェアやERPなどの導入が進んでいる中堅企業にも広がりつつある。そこで、今回は自社ニーズに合ったブレードサーバ製品選びのポイントを紹介する。また、ブレードサーバの基本情報や最新動向などは、IT製品解体新書の「ブレードサーバ特集」で詳しく触れているので、こちらもあわせて参考にしてほしい。

ブレードサーバ

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ブレードサーバの選び方

■製品選択の5つの視点

  2002年ごろから製品提供が始まったブレードサーバ市場だが、現在では各社の製品ラインナップも増えて、オフィス内に設置できるタイプからデータセンタ向けのタイプまで、その利用できるシーンが拡大しているところだ(表1参照)。“表1”の横軸はシステムの方向性を表している。これまでのブレードサーバといえば、「オフィス内〜マシンコーナ」の現状システムを「マシンコーナ〜データセンタ」に移行する時のニーズに対応できる製品が主に提供されてきた。しかし最近では「個人の作業場所〜オフィス内」の現状システムを、「オフィス内〜マシンコーナ」に移行する時にブレードサーバで実現してみたいというニーズが増えてきている。例えば、オフィス内であれば100V電源対応や静音性、少ない発熱量が求められる。

表1 ブレードサーバを適用できる利用シーン
表1 ブレードサーバを適用できる利用シーン
レベル1、レベル2、レベル3が主なブレードサーバの利用シーン
(資料提供:富士通)

 また、ブレードサーバを導入済みのユーザの声を整理すると、「省スペース」、「運用コスト削減」、「拡張性」、「省電力」、「信頼性」といった点にブレードサーバ導入の期待が寄せられていることが分かっている。こうした状況の中、ブレードサーバを提供しているベンダ各社のアピールポイントを概観してみると、おおよそ次のように整理することができる。

製品を選択する際に必ず押さえておきたい5つの視点

1.

高信頼設計:モジュールの多重化・冗長化や、熱対策も十分に考慮した設計

2.

高設置性:ブレードモジュールだけでなく、周辺機器まで含めた省スペース性

3.

運用管理技術:複数のサーバをシンプルに管理するための運用技術

4.

省電力技術:ブレードサーバとしての省電力機能の搭載、グリーンIT対応

5.

保守メンテナンス性:ケーブルレスやリモート保守など

 そこで、今回はこうした5つの視点から製品選びのポイントを解説することにしよう。

要件1

高信頼設計(モジュールの多重化・冗長化や、熱対策も十分に考慮した設計)

 ブレードサーバの場合、電源モジュールや冷却ファンモジュール、管理モジュールなどは複数のブレードモジュールで共有することになることから、それぞれ冗長構成が可能になっているが、ブレードモジュール上の信頼性に関わる機能についても確認したい。具体的な機能として、メモリ上のエラーを自動訂正するメモリスクラブ機能、メモリを二重化するメモリミラーリング機能、ホットスワップ対応のHDD、HDDが同時に2つ故障してもほかのHDDにあるデータを使用して故障したHDDのデータを復元できるRAID6構成などを挙げることができる。例えば、“図1”に示す製品ではブレードサーバ用SASスイッチが提供されており、これをブレードサーバのシャーシに2台搭載できるので、ストレージ接続パスを二重化した冗長構成を組むことも可能だ。さらに、外付SASストレージをSAN同様にブートディスクとして利用したり、N+1コールドスタンバイ(複数台の現用装置で1台の予備装置を共有すること)にも対応したりできることから、SANよりも低コストで高可用性システムを構築できる。

図1 SASスイッチモジュールと外付SASストレージの提供
図1 SASスイッチモジュールと外付SASストレージの提供
外付SASストレージにはHDDを最大12台まで搭載できる。
(資料提供:日立製作所)

 このほか、ブレードサーバはラックマウント型サーバと比較すると高密度実装になることから、放熱対策の善し悪しが製品の信頼性を大きく左右することになる。そこで、ブレード前面の吸気面積が広く、排気側の熱風が遠くまで影響を及ぼさない設計になっているかも確認したい。現在、データセンタではサーバとサーバラックの配置に関して、空調の効率化を図るために暖気を通すホットアイルと冷気を通すクールアイルの形成と、そのコントロールが行われている。つまり、データセンタ内のラックは、吸気側同士、あるいは排気側同士が向かい合うように配置されており、データセンタ内の風の流れや温度をコントロールし、空調費の削減を図っている。従って、排気側の熱風が遠くまで影響を及ぼさないブレードサーバを選択すればホットアイルを形成することが可能になるが、強力な熱風が排気されるブレードサーバを導入すると、熱風はホットアイルに留まらずにクールアイルまで回り込み、データセンタ全体の空調効率に悪影響を及ぼす可能性が出てくることになる。また、熱に敏感なHDDやメモリは、最も発熱するCPUよりも風上に配置することで、熱対策設計を実現しているかどうかも確認したい(図2)。

図2 サーバモジュールの高信頼設計
図2 サーバモジュールの高信頼設計
HDDとメモリをCPUより風上に配置設計することで、常に冷気が当たる構造になっている。
(資料提供:日本電気)

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