進化する!次世代「データセンタ」徹底解剖

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

進化する!次世代「データセンタ」徹底解剖

2008/12/08


 ハウジングサービスやホスティングサービスを行う「データセンタ」。インターネットの普及にともなってデータセンタの需要はますます増大しており、中堅・中小企業でも利用しやすい提供形態が充実してきている。また最新のデータセンタでは、仮想化技術や空調・電力設備などのグリーンIT化、耐震・免震構造、ディザスタリカバリを考慮したバックアップサービスなどの数々のサービスも提供されている。
 そこで今回のIT製品解体新書では、データセンタを利用するときの基礎知識からデータセンタの最新技術・注目サービスまでを一挙紹介する。
 またIT製品選び方ガイド「データセンタ特集」では、価格に目を奪われがちなデータセンタ選びの価格以外でのポイントや、主なデータセンタを紹介しているのでこちらもあわせて参考にしてほしい。

データセンタ

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データセンタを解体しよう!

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データセンタの基礎知識

 データセンタとは、顧客のサーバなどのシステムを一括して預かる専用施設、またはそれにともなう設計・運用・保守などの各種サービスのことだ。コンピュータのための専用施設として、物理的にもセキュリティ的にも堅牢な構造をしており、インターネット高速回線を利用することができ、専任の技術スタッフが常にシステム全体を見守っている。

■設備から見たデータセンタ

 データセンタには複数企業から預かったサーバやストレージ、ネットワーク機器などが多数設置されることから、火災、地震、停電、水害などの災害や、盗難、不正侵入、不正アクセスなどの犯罪からシステムを守るための各種設備を備えているのが一般的だ(図1)。

図1 データセンタの設備
図1 データセンタの設備
地震や洪水、停電などに強く、防犯システムが整備された建物の中にデータセンタは設置されている。
(資料提供:京セラコミュニケーションシステム)

 例えば、耐震構造の建物内にデータセンタを設置するだけでなく、床を免震構造にすることで、地震の際は揺れを緩和して機器の損害を防ぐ仕組みも導入されている。防火システムには不活性ガスを使った消火システムが使用されている。また、停電が発生してもデータセンタサービスに支障をきたさないように、UPSおよび自家発電システムで、長時間の停電でも電源を確保できるようになっている(図2)。サーバラックについても十分な強度を保つ耐震工法で設置されている。
 一方、防犯などのセキュリティ設備としては、掌紋を照合するバイオメトリックセンサによる承認がないとデータセンタへの入退室ができないようにしたり、遠隔操作のビデオカメラがデータセンタとその周辺を24時間365日監視したりしている。また、24時間常駐の警備員が、データセンタへの接近者の監視や様々な事故管理を行ってくれるところもあり、緊急時には24時間体制で対応する。もちろん、24時間365日絶え間なくネットワークも監視されている。

図2 通信設備のための無停電ビル
図2 通信設備のための無停電ビル
電力会社の供給が停止してもダウンタイムなしにUPSが発動する。また、自家発電機を装備している。
(資料提供:NTTぷらら)
■サービスから見たデータセンタ

 現在のデータセンタが提供しているサービス内容を整理すると、ハウジングサービスとホスティングサービスに大別できる。ハウジングサービスは、耐震/免震・空調・電源設備の整ったスペースに、顧客専用のラックを用意して機器を預かるサービスだ(図3)。自社でシステム構築から運用監視体制まで準備できる場合、データセンタの安全なスペースと信頼性の高いネットワークインフラだけを利用することができる。また、データセンタに持ち込んだ機器に対して運用管理やハードウェアの保守対応代行、監視などのオプションサービスを受けることも可能だ。

図3 ハウジングサービスの一例
図3 ハウジングサービスの一例
空調・電源・耐震構造を確保した万全のファシリティ内にラックを用意してくれるサービス。自前でラックを持ち込むことができるデータセンタもある。またインターネット接続回線、その他運用オプションを組み合わせることにより自由度の高いサーバ運用を行うことができる。
(資料提供:京セラコミュニケーションシステム)

 一方、ホスティングサービスはデータセンタ事業者側でサーバなどの機器類を用意し、顧客に貸し出すサービス(図4)だ。サーバの運用管理などで手間がかかるWebやメールを手軽に利用することができ、初期投資を抑えることができる。ホスティングサービスではネットワーク環境、ミドルウェア、データベースなどのシステム構築から、運用監視・障害対応サービスまで様々なニーズに応えるフルアウトソーシング(マネージドサービス)を提供している事業者もある。この場合、サーバやネットワークインフラの構築・運用をすべてデータセンタに任せることで、顧客は自社の中核業務に集中することができる。

図4 ホスティングサービスの一例
図4 ホスティングサービスの一例
監視サービス、運用支援サービス、設計コンサルティングなど、ニーズに合わせて組み合わせることができるサービスは「フルマネージドホスティングサービス」と呼ばれている。
(資料提供:京セラコミュニケーションシステム)

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