使い心地や如何に?「リッチクライアント」

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使い心地や如何に?「リッチクライアント」

2008/11/25


 リッチクライアント技術は日々進歩と普及を遂げており、最近では企業WebサイトのWebブラウジングでお目にかからないときはないと言えるほど一般化してきている。一般には公開されないイントラネット環境でも同様で、日常的な業務に活用されているケースも増えている。BtoCサイトでは顧客満足度向上や購買意欲の増進などの効果をもたらし、BtoBやInBでの利用においては業務効率UPやサーバ負荷軽減、レガシーシステムのマイグレーションなどに効果を発揮している。今回は、現在のリッチクライアント技術について、その実体を「解体」し、上手な応用の仕方を考えていく。

リッチクライアント

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リッチクライアントを「解体」しよう

 まず、リッチクライアントとは何かを考える前に、「リッチ」の対極である「プア」なクライアントとは何かを考えてみたい。HTMLクライアント(つまり標準仕様のブラウザ)はかつて、プアクライアントと呼ばれたことがある。HTML標準に則ることの利点は言うまでもないが、様々なプラットフォームに対応することを前提にしているため、一部の突出した新しい技術には対応せず、各種プラットフォームの最大公約数的な仕様になっていた。
 開発者もエンドユーザもHTMLクライアントの表現力や操作性に関する制約に、ある種のもどかしさを感じるのは当然だ。そのためWebシステムの利点はそのままに、HTMLの仕様を超えた何かを加える仕組みが様々に工夫されてきた。その中で企業ユースにも足る機能性や、開発・運用管理の容易性を兼ね備えた製品や技術が、現在「リッチクライアント」と呼ばれている。(「リッチインターネットアプリケーション(RIA)」とも呼ばれている。)
 リッチクライアントの理解には実例を見てみるのが早道だ。まずは、典型的な機能を画面例で紹介していこう。

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リッチクライアントの代表的な機能とは

■視覚的、直感的な操作が可能に

 図1は、豊富な携帯電話の機種を、条件に従って絞り込んでいくサービスの例だ。このページでは、携帯の外形の特徴などから、比較検討したい機種を選んで比較表を作成できる。外形のパターンにより候補を絞り込んだら(1) 、画面上の機種写真を比較用のボックスにドラッグ&ドロップ (2) すると、選んだ複数機種の比較表が生成される(3)。
 最初のページ表示に若干の時間がかかるが、選択作業中に様々な試行錯誤をしても即座に反映され、画面遷移をすることなく作業が行えるので操作は快適だ。
 この例では、クライアント上のFlashプレイヤーの機能により、アプリケーションを実行している。操作のたびにサーバが処理をし、画面を生成してクライアントに送るといった、従来のWebページの方法とは違った、視覚的にわかりやすく直感的な操作性を実現している。一般的なWebページとは異なり、最初にデータとアプリケーション(の一部)をダウンロードしておき、一連の作業の処理をクライアント上で行えるようにするのがリッチクライアントの特長の1つだ。

図1 携帯電話の選択サイトの例(ソニー・エリクソン(カナダ):アドビFlexを使用して開発)
図1 携帯電話の選択サイトの例(ソニー・エリクソン(カナダ):アドビFlexを使用して開発)
資料提供:ソニー・エリクソン

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■デスクトップアプリケーション同等の機能・操作性の実現
図2 データ管理業務の例
図2 データ管理業務の例
資料提供:ネクサウェブ

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 もう1つの例を図2で見ていただきたい。まるで表計算ソフトのように見えるが、れっきとしたWebアプリケーションだ。数値等の入力や書き換えなどが自由に行え、再計算もその都度行える。マウスオーバで操作ヘルプ用のコメントが表示されていることにも注目してほしい。デスクトップアプリケーション同等のユーザインターフェースが実現されている。

■リアルタイムな情報プッシュ配信も可能
図3 リアルタイムな情報プッシュ更新
図3 リアルタイムな情報プッシュ更新
資料提供:ネクサウェブ

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 さらにもう1つ、特徴的なポイントを紹介しよう。図3はFX取引の画面例だ。画面中央にウインドウが重なって表示されているところに目がいくが、むしろその背景にある時価の数字やグラフが注目点だ。これは、操作の途中でもリアルタイムに数字やグラフなどが更新され、最新の情報に基づいて売買が行えるようになっている。実際にはサーバから情報をクライアントにプッシュしている。

■アニメーションやビデオ、3Dグラフィックスなどを利用した優れた表現力
図4 コンテンツ例
図4 コンテンツ例
BiglobeのWebリアルバム:マイクロソフトSilverlightを使用
資料提供:マイクロソフト

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 前述のような機能性が企業ユースにとっては重要だが、リッチクライアント技術の最も目立つ要素と言えるのが表現力の豊かさだ。現在では多くの企業サイトで、一般公開ページにアニメーションやビデオ、3Dグラフィックスなどを使いながら、インタラクティブな操作性を実現する動的なコンテンツを配置している。まるでゲームや映画のような表現力を利用して、サイト訪問者に独特の体験をしてもらうことは、カスタマーエクスペリエンスと呼ばれ、企業や商品のブランディングに大きく貢献する。

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