"導入から活用へ"事例で学ぶ「ERP」活用法

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製品の基礎をきちんと理解! IT製品解体新書

"導入から活用へ"事例で学ぶ「ERP」活用法

2008/10/14


 経営の効率化を図るために基幹業務を統合的に管理する「ERPパッケージ」。大企業への導入が一巡した今では、提供形態も整備されてきており、中堅・中小市場での導入が進んでいる。そこで今回はERPの注目機能を中心にその活用術を紹介するとともに、中小企業へとすそ野を広げつつあるERPの最新動向を紹介する。また、IT製品選び方ガイドのERP特集では、自社に合った製品の選び方について詳しく解説しているので、そちらもあわせて参考にしてほしい。

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ERPを解体しよう!

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ERPの基礎知識

 ERP(Enterprise Resource Planning)とは、経営資源(ヒト・モノ・カネ)を、企業全体で統合管理し全体最適に配分することで、経営活動の効率を高めていこうという概念である。ERPパッケージとは、この概念を実現するためのシステムだ。従ってカバーする業務エリアは会計、販売、生産、在庫、購買・物流、人事・給与などの基幹業務であり、これらの業務をすべて、もしくは複数個カバーするモジュールで構成される。前述したようにERPパッケージは基幹業務を統合的に管理するため、すべてのモジュールは1つのデータベースを共有する。例えばAという製品が生産されたら、Aの在庫数は自動的に増える。もちろんその在庫数は販売モジュールや会計モジュールでもリアルタイムに反映される。この点が個別の業務パッケージとの最大の違いであり、ERPパッケージの最大の特徴である。(図1参照)

図1 代表的なERPパッケージの仕組み
図1 代表的なERPパッケージの仕組み
資料提供:SAPジャパン
■ERPの主要機能

ERPパッケージが提供する主要機能は以下の通りである。

このような主要機能以外にも、ツールによってカバー範囲は大きく異なるので、製品選びの際は注意が必要だ。

■ERPパッケージの種類

 一般的にERPパッケージというと、1つのデータベースで上記の機能をすべて管理する構成となっているものを指す。しかし中堅・中小企業向けのERPと言われる製品の中には、1つのデータベースによる統合型ではなく、個別の業務パッケージを連携させることでERPのように使えるものもある。この代表例が富士通のGLOVIA smartだ(図2)。GLOVIA smartは会計や人事給与、製造業、卸売業、小売業などの業種別のソリューションをサービスバス「GLOVIA smart SOA」でデータ連携するという仕組みになっている。データ連携のタイミングによってはリアルタイムとはいかないかもしれないが、すべての業務パッケージで処理されたデータが連携するので、ERPと同等の機能を提供するというわけだ。
 また製造業などの業種に特化したERPパッケージもある。業種に特化していないERPは、各業種の商習慣や業務プロセスに対応するため、業種別ソリューションを提供している。しかし日本では生産や販売、物流などの分野でERPパッケージの導入がなかなか進んでこなかった。そこには現場の改善や工夫など独自の業務プロセスへの対応が難しいというだけではなく、その独自の業務プロセスそのものが競争力の源泉となっていた背景がある。業種特化型ERPパッケージの場合は、これらのニーズを満たす工夫が盛り込まれているといえる。

図2 個別業務パッケージ統合型ERPの仕組み
図2 個別業務パッケージ統合型ERPの仕組み
資料提供:富士通

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